更新日:2016年12月2日
WHO(世界保健機構)は、平成28年2月1日に宣言した、ジカウイルス感染症流行地域における小頭症と神経障害に関する、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」について、11月18日の終了を宣言しました。
日本の蚊の活動時期は5月中旬から10月下旬ですが、海外流行地での蚊の刺咬による感染の危険もあり、世界的に対策を進める必要があるため、感染予防に努めましょう。
今後も関連情報にご注意ください。
ジカウイルス感染症とは
ジカウイルス感染症は、主にジカウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによっておこる感染症です。また、ギランバレー症候群の原因にもなります。
特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法です。
どのように感染しますか?
主なものは、ウイルスに感染した人を蚊が吸血し、蚊の体内でウイルスが増殖します。その蚊が人を刺すことで、人がウイルスに感染する経路です(蚊媒介感染)。
その他の感染経路として、母子感染(胎内感染)、性行為による感染(性行為感染)が考えられています。
どのような症状がありますか?
- 蚊に刺されて通常2から7日後に発症し、発熱・頭痛・眼球結膜充血・皮疹・関節痛・筋肉痛などを呈します。症状は数日で回復します。
- デング熱に比べると軽症と言われています。また、感染しても全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気がつかないことがあります。
- ギランバレー症候群を発症した場合、両手足に力が入らなくなるなど、運動麻痺がおこります。
東京都感染症情報センターホームページギランバレー症候群について
東京都感染症情報センターのホームページです。ギランバレー症候群について説明しています。
世界のどの地域で流行していますか?
中南米やカリブ海領域で流行が持続し、アジアや南太平洋地域へ感染が広まっています。
なお現在、ジカウイルス感染症の国内での感染は報告されていません。
厚生労働省のホームページです。ジカウイルス感染症の流行地域について詳しくお知らせしています。
流行地域を渡航する場合の注意点を教えてください。
この感染症にはワクチンはありません。
妊婦がジカウイルスに感染すると、出生児や胎児の小頭症などの先天異常の原因になると考えられています。
- 妊婦及び妊娠の可能性のある方は、特に流行地域への渡航は控えましょう。
- やむを得ず流行地域へ渡航する場合は、蚊に刺されないよう、長そでや長ズボンを着用する、虫よけ剤を適切に使用するなど、十分に工夫を行いましょう。
- 流行地域に滞在中または流行地域から帰国した後は、性行為の際に十分な感染予防策を実施してください。
東京都感染症情報センターのホームページです。ジカウイルス感染症の性行為感染の予防について、お知らせしています。
関連するページ
目黒区保健所生活衛生課のホームページです。
厚生労働省のページで、ジカウイルス感染症についての情報が確認できます。
国立感染症研究所感染症疫学センターのページです。感染症についての情報が確認できます。
東京都感染症情報センターのホームページです。感染症についての情報が確認できます。
FORTH(厚生労働省検疫所)のページです。ジカウイルス感染症の海外渡航にかかる情報が確認できます。
外務省の海外安全ホームページです。ジカウイルス感染症の海外渡航にかかる情報が確認できます。
