更新日:2016年6月1日
現在、中東地域を中心に患者の発生が報告されています。
中東地域へ渡航を予定されている方や帰国された方は、以下の情報を参考に感染予防等にご注意ください。
MERSとは?
中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年に初めて報告された新種のコロナウイルス(MERS-CoV)による感染症で、重症肺炎などを起こします。
特別な治療法がなく、症状に応じた治療(対症療法)が行われます。
どのようにして感染するのですか?
人がどのようにしてMERSに感染するか、経路は正確には分かっていませんが、ヒトコブラクダが感染源のひとつであると推測されています。患者の中には動物との接触歴のない人も多く含まれており、家族間や医療機関における患者間、患者-医療機関従事者間などの感染が報告されています。
どのような症状がでますか?
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。
MERSに感染しても、症状が現れない人や軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患がある人は重症化する傾向があります。
どのように予防すればよいですか?
MERSに対するワクチンはありません。
中東などの流行地域へ渡航する場合は、感染予防と感染(罹患)した場合の対応のために、渡航前に検疫所や外務省等のホームページなどで現地の感染症流行状況の最新情報をご確認ください。
中東に渡航する方へ(中東呼吸器症候群に関する注意)
中東呼吸器症候群(MERS)に関するQA
