更新日:2019年9月16日
会社情報
「自由が丘山屋」の外観
所在地
目黒区自由が丘一丁目15番10号
代表取締役
田島 広康氏
電話番号
03-3723-4567
定休日
水曜日
所属商店街
自由が丘一丁目睦会
Googleマップ
お酒を売るだけではなく、楽しい飲み方を伝えたい
田島 広康氏
「元々お酒はあまり好きな方ではありませんでしたが、20代のときにお米の旨味をしっかり感じられる美味しいお酒に出逢ったのがきっかけで、もっと美味しいお酒を知りたいし、それを伝えていきたいと思いました」と自由が丘にある酒屋「自由が丘山屋」の田島広康さん。大学卒業後、5年間の会社員生活を経て、家業である同店を運営する山屋田島商店に入社、2016年から代表取締役となり3代目店主を務めています。
東急線自由が丘駅から徒歩4分の好立地にある同店は、全面窓のエントランスに、店内はほどよいゆとりのあるオープンスペース。いわゆる「酒屋」とは思えない居心地のよい雰囲気ですが、1935年創業の老舗酒屋です。「祖父がお店を出して、最初はビールを中心に販売していましたが、35年ほど前に父が跡を継いで「山屋」を変革。ワイン、日本酒、焼酎とビール以外に幅広い品揃えをすることでお客様のニーズに応えてきました」。
沢山のお酒が並ぶ商品棚
そして現在、全盛期には自由が丘に20件もあったという酒屋も今ではほとんどがお店をやめてしまったそうです。
「お酒は薄利多売で、例えばビールはケースを運ぶのも重労働。なかなか利益が出しにくいのです」。
生き残りをかけて「自由が丘山屋」の出した答えが、単にお酒を売る店から、美味しいお酒の種類や楽しい飲み方を提案する場所への業態転換でした。
「ビールは1種類しか置いていません。お酒はどこでも売れる時代ですしね。だからこそ、取り扱っているお酒に関しては商品の良さをしっかりお伝えして、納得して飲んでいただきたいのです。最近ではお酒を飲む人が減っているともいわれますが、実は楽しく正しいお酒の飲み方を伝える人がいなかったのではないか、そのヒントを伝えていくのも僕らの仕事だと考えています」。
小さなお店が生き残るには違いを明確にすることが大切
ラッピングに最適なカラフル風呂敷
2015年に店舗をリニューアル。「時勢的に厳しかったですが、思い切って建築設計事務所に頼みました」という店内は、まさにお酒のライブラリーといった趣です。日本各地にある30ほどの蔵元から取り寄せている厳選された日本酒に加え、ワイン、ウィスキー、焼酎と常時約300種類のお酒を取り扱っていますが、そのすべてが田島さんの目利きによるもの。店内なかほどにあるカウンター台を作ったのも、会話ができるスペースがほしかったから。「ライブラリー」ではお酒談義も楽しめるというわけです。
ユニークなのは、好きな文字が入れられるメッセージボトルや、お酒のラッピングに最適なカラフル風呂敷、甘酒を濃縮してつくった麹チョコなど、お酒に関連したギフトアイテムが充実していること。なかでも、最近注力しているという本格チーズは入荷するとすぐ完売する大人気商品といいます。「チーズは日本酒とも相性がいいですからね。ずっとお店にいるとお客様目線がなくなりがちなので、常に外を見るようにしています。まだまだ途上ですけどね。小さい店が生き残るためには、「違い」を明確にしていかなければならないと思うのです」。
メッセージボトルやロングセラーの焼酎
最後に取り扱い商品のなかで代表的なお酒の種類を伺うと、「めぐろプログレスWebさん用にということで…」と日本酒「目黒川」、ロングセラー焼酎「自由が丘」、さらには「ほんの気持ちです」入りメッセージボトルを選んでくれました。これぞまさに「自由が丘山屋」の真骨頂、お客様の目的や気分に合わせたお酒を提案してくれるというわけです。
「いいお酒に出逢ってそれを伝えたお客様から「この間のお酒はよかったよ!次、おもしろいのはないの!?」と連鎖していくのが、一番この仕事のやりがいを感じるところです」。
お問合せ
このページは、産業経済・消費生活課商店街振興係が担当しています。
所在地 〒153-8573 目黒区上目黒二丁目19番15号
電話 03-5722-9881
ファックス 03-5722-9169
