更新日:2019年11月16日
会社情報
「はんこ屋さん21 学芸大学店」の外観
所在地
目黒区鷹番二丁目16番23号
店長
伊藤 かおり
電話番号
03-6452-2132
所属商店街
学芸大学東口商店街振興組合
Googleマップ
人と人を小さい共通点で結ぶといい繋がりが生まれる
店長の伊藤かおりさん
全国に300店舗を展開しているFC店「はんこ屋さん21」ですが、東急東横線・学芸大学駅の学芸大学東口商店街にある「はんこ屋さん21 学芸大学店」の店主を務める伊藤かおりさんは異色の経歴の持ち主。大学の法律学科を卒業後、スポーツカーに憧れクルマメーカーに就職し、その後、DPEショップ、旅行雑誌デザイナー、印刷会社と華麗なる転身を続けてきました。前職である印刷会社ではクライアントと制作を繋ぐディレクションの仕事を長年担当。専門誌向けに電子書籍版であるデジタルブックの大ヒット仕掛け人としてWEBニュースに紹介されたキャリアも。そんな伊藤さんが同店を始めたのにはこんな理由がありました。
「もともと自分のお店がほしかったのです。前職の印刷会社ではいわゆる中間管理職で、気づいたら自分でモノを作る機会がほとんどなくなっていました。印刷物を作るって、もの凄く夢のある仕事だと思うのです。何も形のないところからお客様へのヒアリングを通して、そのイメージをいかに形にするかということですから。お客様との間に営業担当者などが入るといわゆる伝言ゲームになることも少なくありません。自分でお客様にダイレクトでヒアリングができれば、たくさん喋ることによって、お客様の想いをくみ取り、それを一緒に創りあげていけると思ったのです」。
各種印鑑が並ぶ商品棚
お店では「はんこ屋さん21」の看板商品であるハンコ、ゴム印、名刺、封筒はもちろんのこと、イベントや販促に使う各種印刷物などまで、幅広いニーズに対応していますが、「会社を起こすときには社印が必要になるので、このお店にハンコを作りにくる方が多いですね。その際には自分のこれまでの経験を活かして軽い税務相談などもやっています。あとはオフィスを構える場所を相談されたら地元の不動産屋さんをご紹介してマッチングしてみたり。お客さんとの繋がりでいろいろな仕事に広がっていくのです。もともとお店を持つことになった大きな目的のひとつが地域貢献。もちろん儲けも必要ですが、モノやお金ではなく、人と人を小さい共通点で結んであげると、商店街全体でいい繋がりができると思うのです」。
デジタル化されても無くならないハンコの大切さを伝えたい
幅広いニーズに対応
イベント用のタペストリーやポスターなど商店街の仕事も数多く請けているそうですが、そんな面倒見のよい伊藤さんの人柄が認められて、出店から2年弱で学芸大学東口商店街振興組合の理事を務めることになりました。
「もともと近隣エリアの出身ですが、学芸大学の街は昔から高級な下町というか、人も良くてとてもいい街。でも、歴史がある分どうしても保守的なところもあるので、もう少し変わったらいいのにという部分もあります。この街をもっともっと発展させたいので新しい風が入るのも大歓迎。この街で起業するからと私のお店にハンコを作りに来ていただいた方には、ぜひ、商店会に入ってイベントに参加して、自分のお店や仕事をどんどん宣伝して下さい、と伝えています」。
お店での日常の業務では認印のニーズが多いそうですが、「不動産契約の際にハンコを忘れたとか。このエリアには約60件の不動産屋がありますが、日曜営業水曜定休のお店が多いので、当店もそれに合わせて日曜日も営業しています。日曜日にやっている「はんこ屋さん21」は数少ないので、遠方からいらっしゃるお客様も少なくありません。日曜日に急にハンコが必要なことに気づくって、意外にありますからね」とニーズに合わせたきめ細やかなサービスにも伊藤さんの人柄が垣間見えます。
学芸大学東口商店街の様子
最後にハンコについて気づきあるいい話をひとつ。「お子さんが生まれたときに名前をつけるじゃないですか。その下の名前で印鑑を作っておいて、大人になったときに通帳と一緒に印鑑をプレゼントするとか。いまの人達はそういう部分がなくなっている気がします。社会的にペーパーレスが進んでいますが、日本にある膨大な法的文章のすべてをデジタル化するのは無理があると思うのです。だから日本の社会では今後も印鑑が絶対に必要。そういうことも伝えていきたいし、このお店を利用して、いろんなことに挑戦していきたいですね」。
お問合せ
このページは、産業経済・消費生活課商店街振興係が担当しています。
所在地 〒153-8573 目黒区上目黒二丁目19番15号
電話 03-5722-9881
ファックス 03-5722-9169
