更新日:2021年4月26日

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新型コロナウイルス感染症拡大防止に取り組む目黒区の事業所を紹介します「宮川製菓株式会社」

企業情報


代表取締役社長 宮川由紀夫さん

所在地

目黒区上目黒二丁目16番11号

工場

目黒区上目黒二丁目45番3号

代表取締役社長

宮川由紀夫

電話番号

電話:03-3715-2231

創業

1928年

試行錯誤を重ねてマスク専用のど飴を開発

ウィズコロナによるニューノーマルな生活に欠かせないマスクですが、のど飴を舐めるとスースーしすぎるという指摘が多く、そんな悩みを解消してくれるのが宮川製菓が9月に発売した「マスクの中のほどよいミントキャンディ」です。
「マスクをした状態でも快適にのど飴が舐められるようにキツさや辛み、スーッとしたのを全体的に若干抑えて作りました。おかげさまで全国のスーパー、ドラッグストアでも販売を開始していただき、お客さまからも「全然スースーしません」「スッキリ感がほどよい」などと好評を得ています」と同社代表の宮川由紀夫さんも十分な手応えを感じている様子です。
中目黒に自社工場を持つ宮川製菓は1928年創業の老舗飴屋で、90年以上続く銅鍋を使った直火炊き製法による手作り飴が有名。今回の新商品の「マスクの中のほどよいミントキャンディ」には意外性も感じますが…。
「実は当社はこれまでにも様々な企業、業者とコラボしていろいろな商品を作っているのです。ただ、のど飴は大手の菓子メーカーが市場のほとんどを占めており、われわれのような中小メーカーが開発してもなかなか店頭に置いてもらえせん。今回はコロナ下で時間的にもゆとりがあったのと、大手菓子メーカーではきっと作らないだろうということで、営業と製造が一緒になり、どうやったらマスクをしながら飴を舐めても快適になるだろうか?ということを考えていきました」
商品は2月末ごろから開発をスタート。メントールやプロポリスエキス、ハーブエキスを配合しながら試行錯誤を重ね、ほどよいミント感に仕上げていきました。
「春の段階で今後マスクをする生活になることがわかっていました。これまでにいろんな飴を開発してきた背景があり、以前からプロポリスキャンディも作っていたので、その辺りの技術、ノウハウを組み合わせていきました。最初から大体のイメージはできていたのですが、それでも完成に至るまでにいろいろと試行錯誤したという点では当社らしい商品。また、飴の中にプロポリスエキスやハーブエキスを綺麗に混ぜていくというのも難しい技術ですが、棒で飴の中に直接液体などを入れていくことを昔からやっていますので、そういう点でも当社ならではのモノづくりといえます」
なるほど、爽やかでオシャレなパッケージの中には老舗の手作り飴屋ならではの技術がたっぷり詰まっていたというわけです


マスクの中のほどよいミントキャンディ

安全性の高いモノづくりとウィズコロナ仕様の働き方


ISO9001:2015

人が口の中に入れる飴だけに安全性の高いモノづくりにも注力。自分たちが積極的に衛生的な環境でモノづくりを展開していることを客観的にみてもらいたいと、2002年にISO9001を取得。さらに2018年には最新版のISO9001:2015を再取得するなど、安全性への高い意欲を見せています。
「以前から製造現場に入る時の手洗い・消毒はもちろんですし、入室前にはコロコロカーペットで作業着のホコリをとり、外部からのホコリを一切持ち込まないよう心がけています。製造現場ではマスクをしながら作業していますが、当社の飴作りでは飴の原液を150度くらいまで熱して煮上げるので、現場はものすごく暑いのです。その環境でハッカやニッキなどを原液で扱うものですから、いわゆる“スースー”した環境にあるので、現場で作っているスタッフ自身がもうちょっと“スースー”するのが薄い方がいいなと、「マスクの中のほどよいミントキャンディ」を欲していたかもしれませんね」

モノづくりの会社であるために基本的にテレワークができないそうですが、その分、社内では徹底的な新型コロナウイルスの感染対策がなされています。
「手洗い、消毒、マスクは以前からやっていますが、それに加えて4月からはスタッフの感染リスクを抑えるため現場での毎日朝昼夕3回の体温チェックと、朝晩の通勤ラッシュ時間帯を避けるため朝7時に出社し、16時には全員帰宅する体制にしています。元々朝が早い仕事なので苦労はありませんが、16時には帰らなければならないということで、仕事の内容が濃くなり、ダラダラ残業をすることもなくなりました」
ウィズコロナに適応した働き方にスムーズに移行できているようです。
「今後もお菓子としての飴本来の美味しさを追求した商品をご提供していきたいですね。その一方でウィズコロナの時代でもありますので、ウイルスなどに抗えるような機能を飴の中に入れ、願わくば飴を舐めることによって新型コロナウイルスやインフルエンザにかかりにくいといったことができればいいなとも考えています。実はいま、大学との共同開発で効果効能があるかをテストしているものもありまして、これがひとつでも実現できれば飴屋なりに社会貢献ができるかもしれませんね」


飴職人による飴づくり

目黒区商工まつり運営委員会からのお知らせ

新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けている区内事業者を応援するため、めぐろ事業者応援プロジェクトを実施しています。本ホームページは、めぐろ事業者応援プロジェクト第三弾として、新型コロナウイルス感染症拡大防止に取り組む目黒区の事業所を紹介しています。みなさんのご支援・ご協力をお待ちしております。

めぐろ事業者応援プロジェクト

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ファクス:03-3711-1132