更新日:2021年12月16日

ページID:4205

ここから本文です。

元気なお店、活気ある事業所を紹介します「株式会社ミキモト装身具」

概要

株式会社ミキモト装身具看板

所在地

目黒区青葉台

代表

代表取締役社長 下倉隆

電話番号

電話:03-3463-9221(代表)

会社設立

1907年

良いものをつくるために妥協しないクラフトマンシップ


製造の様子

今から130年近く前となる1893年(明治26年)、創業者である御木本幸吉氏が世界初となるアコヤ貝を使った真珠の養殖に成功、以来パールをあしらったジュエリーを中心とする宝飾品で世界中に多くの愛好家を持つMIKIMOTO。その製造部門を担うのが目黒区青葉台にある株式会社ミキモト装身具です。

1907年(明治40年)に同社の前身となる「御木本金細工工場」が創設されて以降、日本古来の伝統技法を活かしつつも幾多の研鑽を重ね、1世紀を超える歩みを続けています。良いものをつくるために決して妥協を許さないというクラフトマンシップは今も揺るぎなく受け継がれ、今日に至るまでMIKIMOTOの製造部門としてミキモトジュエリーを支えています。

ジュエリーに命を吹き込む手仕事

創業当時と変わらず、美しいジュエリーを仕上げていくのは人の手であり、創業から100年を経てもそこは変わらない。これまでに「現代の名工(卓越した技能者)」や「黄綬褒章」の受賞者を何名も輩出するなど、時代を超えて受け継がれているクラフトマンシップこそが同社の企業風土。確かな技術を継承してきたクラフトマンが生み出すジュエリーには、職人の手仕事による‘こだわり’が詰まっています。

注目すべきは、社員の半数にあたる約100名ものクラフトマン(ジュエリー制作の職人)が在籍していること。「装身具」と社名に付けられているとおり、身につけて肌に触れるジュエリーだからこそ、人の手の感覚が何よりも重要であるという。

例えばタガネという工具を用いて、小さなダイヤモンドのひとつひとつに地金を寄せて美しくセッティングする「石定(いしぎめ)」と呼ばれる工程は、決して機械ではできない緻密で繊細な作業です。直径1から2ミリのダイヤモンドがより光り輝くようにその位置や角度にまでこだわる、これこそ人の手仕事でしか成し得ない職人技!まさにジュエリーに命が吹き込まれる瞬間でもあるのです。

作業写真
職人の手仕事

時代に合わせた柔軟なアップデート

これからも手仕事の文化を残していきたいというミキモト装身具には、技術継承のための取り組みも活発で、終業後の時間を活用した研修制度があるそうです。工程ごとに熟練した技術を持つクラフトマンが講師を務める「技術講座」を定期的に開設し、社員の誰もが自由に興味ある技術の習得に励める環境をつくりだしています。

また、今の時代に終身雇用を前提とした人材採用を行っているのは、技術継承を大切にしている同社ならでは。何年もかけて育てあげるクラフトマンには、ずっとミキモトのジュエリーをつくり続けてほしいという想いがある。そのため、法令を上回る同社独自の育児休暇制度を整えるなど、社員が時代に即した価値観で無理なく働き続けることができるよう、福利厚生も含めた労務環境の整備にも取り組んでいます。

昔ながらのモノづくりの良さを最大限に活かしつつも企業としてトータルなレベルアップを図り、労務環境においても時代のニーズに合わせてアップデートしていく…。ここに日本のモノづくりが向かうべきヒントがあるのかもしれません。

ミキモトのジュエリー1 ミキモトのジュエリー2

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス:03-3711-1132

同じ分類から探す

一緒に読まれているページ