更新日:2016年10月16日

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区内の元気なお店、活気ある事業所をご紹介します 第6回「株式会社カントー」

会社情報

所在地

目黒区下目黒二丁目7番2号

代表取締役社長

山下 浩司氏

電話番号

03-3491-5191

設立

1933年(昭和8年)

資本金

3088万8千円

社員

約60名


株式会社カントー 山下代表取締役社長

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昭和8年創業の老舗機械メーカー

JR目黒駅近く、目黒川沿いの住宅地の一角に本社を構える株式会社カントー。マテリアルハンドリング装置(主に工場内でものを上下左右に移動したりセットしたりするための装置)の分野で、国内トップレベルのシェアを誇る機械メーカーです。創業は昭和8年。もともと台車の製造を手掛けてきましたが、顧客の要望に応えてマテリアルハンドリングの分野に進出。昭和30年代末には重い荷物の上げ下げ・移動が行えるハイリフターの製造販売専業メーカーとして再出発を切りました。最初に手掛けたのが、手動タイプの「リフトラーシリーズ」。手動のハンドルを回すだけの簡単な操作で女性や高齢者でも重い荷物を移動させることができるため、さまざまな業種の工場に導入されました。すると「うちの工場は通路が狭いので、もっと小さくできないか」「もう少し高くまで上げることはできないか」といった要望が客先から寄せられるようになりました。
「こういったお客様のお声に一つひとつお応えし、オーダーメイドでお客様のニーズを満たす商品をお届けするのがカントーのポリシーです」と山下浩司代表取締役社長。山下社長自身、入社以来、カントーの社訓である「カントーのことば」=「誠実に敵なく 創意は限りなし 自己啓発に努力する」を常に心がけて仕事に取り組んできたそうです。


株式会社カントーの外観

顧客のニーズに迅速に対応できる体制を整備


移動式反転投入機「カローダ」

現在、カントーの主力取引先は食品(特に製パン、製菓)業界、そして製薬業界。材料を入れたドラム缶等の容器を持ち上げて、別の容器に投入する移動式反転投入機「カローダ」シリーズは現在、カントーを代表する主力商品に成長しています。「日本人なら誰でも知っているような主要メーカーの看板商品の製造に弊社の機械が使われていることを大変誇らしく思っています」と山下社長。「弊社の強みは、優れた技術者がいること。お客様からのご要望を自社工場(御殿場)で、即座に製品に反映できる体制が整っているため、既存品をどんな現場や容器にも応用して納品でき、お客様に大変喜ばれています。もちろん機械を納品して終わりではなく、定期点検やメンテナンスも実施、修理やオプション加工のご要望にも迅速にお応えしています」。こういった企業努力の甲斐あって、カントーではこれまで会社の存亡が危ぶまれるような大きな危機に陥ることなく、安定した成長を続けてくることができたそうです。

創業90年、そして100年を目指して


事務所内

とはいえ、安定に甘んじてはいられません。「最近は消費者の嗜好が目まぐるしく変化するので、各メーカーも商品の改良や新商品の開発に余念がありません。弊社にも実に様々なご要望が寄せられますので、まずは迅速にそれにお応えできるよう更なる企業努力を続けること、そしてお客様のニーズを先読みして新しい技術をご提案できるよう、努力していきます。そして日本の製造業を陰で支える縁の下の力持ちとしての役割を引き続き果たして行きたいと考えています。また、カントー(仕事をやり抜く敢闘精神)という社名に恥じない企業として次の世代に引き継ぐことが、社長としての私の使命でもあります」と山下社長。
目黒の地で創業して80余年。工場は御殿場に移転し、現在区内にあるのは本社だけですが、目黒在住の社員も複数在籍しており、地元の祭りにも積極的に協賛するなどして地元とのつながりも大切にしているそうです。「目黒の地で創業90年、そして100年の節目を迎えられるよう、社員一同、引き続き頑張っていきたいと思います」。

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス: 03-3711-1132

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