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区内の元気なお店、活気ある事業所を紹介します  第5回 「西村文生堂」

更新日:2016年9月16日

店舗情報

所在地

目黒区自由が丘二丁目11番8号(自由が丘広小路会)

代表者

西村 康樹

電話番号

03-3717-6843

ホームページ

西村文生堂ホームページ

定休日

不定休

Googleマップ

今の時代にふさわしい「古書店の在り方」を探って

「住みたい街ランキング」で上位にランクインすることも多い人気の街・自由が丘。この街で1948年(昭和23年)の創業以来70年近くにわたって営業を続ける老舗書店・西村文生堂。大手古本販売チェーンの台頭や、若者の活字離れ等の影響で古書店の廃業が相次ぐ中、独自の個性を持つ古書店として、今、注目を集めています。
現在、代表を務める西村康樹さんは創業者の孫にあたる3代目。自由が丘で生まれ育ち、22歳のときに父である2代目から店の経営を引き継ぎました。
「実は当時、店の経営はかなり悪化していて、一時的に閉店に追い込まれていました。そのタイミングで経営を引き継ぐことを決めた僕に、「今はもう古本屋の時代じゃないよ」と忠告してくれる人も多かったですね。でも、僕はずっと古本屋の息子として育ち、古本が大好きでしたから、古本屋として生きていきたかったんです。だから、店を継いでしばらくの間は、今の時代に合う古本屋の在り方をずっと考え続けていました。今にして思えば古本でこしらえた借金は古本で返したいという、一種の意地があったのかもしれませんね」。

転機が訪れたのは2005年。ある大手出版社の社員が客として訪れたときに、その出版社の雑誌を創刊号を含め3,000冊程持っていることを話したところ、とんとん拍子に話が進み、その出版社の創業60周年記念のイベントに関わる仕事を受注することができたのです。
「この時の仕事を通じて、古本屋の商売は本を売ることだけではないことに気付きました。古本にはその時代の空気を伝える資料としての役割、そして空間を演出する力があることに気付いたのです」。

古本に新たな価値を与えるブックコーディネート事業

その後、出版関係やインテリア関係の人脈を広げていった西村さん。西村さんの古書に関する知識を見込んだ人達から、「次号の特集で使う書籍を集めたい」「雑誌のバックナンバーをまとめて展示したい」「店舗のインテリアにつかう古書を集めてほしい」「本を使って空間をコーディネートしてほしい」といった注文が立て続けに入るようになりました。
そこで西村さんは古書販売とは別に10 VISUALびじゅある BOOKSぶっくす部門を立ち上げ、本をコンセプトにした空間コーディネートを手掛ける事業をスタート。今では全国のホテルや飲食店、オフィス等で年間1,000件近い案件を受注するようになりました。
「今では、西村文生堂の売上の約8割が、ブックコーディネート事業によるものです。これまで古書店は客が店に来てくれるのを待つ、受け身の商売をしているケースが多かったのですが、うちは「古本を使ってできること」を積極的に提案してきたことが、今の成長に繋がったと自負しています。なにより、古本に新しい価値を与えられたことが嬉しく、やりがいを感じています」。
西村さんが今、力を入れているのは、浮世絵の収集。買い集めた浮世絵を印刷して額装、インテリアとしての楽しみ方を提案しているのです。2015年には都内の著名ホテルが全室に西村文生堂セレクトの浮世絵を採用。「インバウンドの影響も鑑みると、2020年までは浮世絵の価値は上がり続けると見ています。浮世絵の素晴らしさを世界の皆さんに知っていただくためのチャンスを逃さないように、積極的に仕掛けていきたいですね」。

自由が丘オフィシャルガイドブックを発行

西村さんは地元自由が丘の魅力の発信にも長年力を注いできました。10年程前からは、自由が丘商店街振興組合が発行する「自由が丘オフィシャルガイドブック」(隔年発行)の編集長を務め、商店街の公式ガイドブックとしては日本最大の発行部数を誇るまでに育ててきました。西村文生堂が店舗を構える自由が丘広小路会のイベントにも積極的に参加、自由が丘にある産業能率大学で授業を持ち、兼任講師として街の活性化について学生達に教えています。
この授業がきっかけで、商店街のイベントや各種プロモーションに学生達が参加するようになり、町と地元大学との関係がより強化されるようになりました。
「自由が丘には個性的な店や会社がたくさんあって、年齢を問わず魅力的な人が多く集まっています。ガイドブックの仕事や商店街のイベント運営などを通じて、皆さんと交流することで僕自身がすごく良い刺激を受けています。振り返ってみると、僕は自由が丘の皆さんに育てられたようなもの。少しでもご恩返しできるように、これからもあらゆる機会に自由が丘の魅力を発信し続けていきたいと思っています」。

お問合せ

このページは、産業経済・消費生活課商店街振興係が担当しています。

所在地 〒153-8573 目黒区上目黒二丁目19番15号

電話 03-5722-9881

ファックス 03-5722-9169

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以下 奥付けです。

目黒区役所

〒153-8573 東京都目黒区上目黒二丁目19番15号

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