更新日：2016年5月16日
店舗情報
茶舗 大坂やの外観
所在地
目黒区八雲一丁目11番19号（八雲通り共栄会）
代表者
三室 茂
電話番号
03-3717-6122
ホームページ
茶舗 大坂やホームページ（目黒区商店街連合会ホームページ内）
定休日
日曜日、祝日
Googleマップ
目黒区八雲で38年続く老舗茶舗
茶舗 大坂やの店先
東急東横線都立大学駅にほど近い「八雲通り共栄会」商店街に店を構える「茶舗 大坂や」。この地で38年以上続く老舗です。現当主・三室茂さん（34歳）の父が、練馬にある実家の茶舗「大坂や」をのれん分けする形でこの地に創業、以来、地域に密着した商売を続けてきました。店内に並ぶ茶は、静岡や鹿児島など全国の茶の名産地から厳選した約40種。急須や茶碗などの茶器のほか、お茶請けのお菓子や乾物類（干し椎茸や海苔）も各種取り揃えています。
顧客の多くは近所に住む常連客。商店街での買い物や通勤・通学のついでに店に立ち寄ってくれる方がほとんどだそうです。店での小売りの他、近くの飲食店や学校、公的機関への配達も行っています。
「残念ながら最近は家でお茶を淹れて飲む習慣のない若い世代が増えていて、当店のお客様も徐々に高齢化が進んでいます。一昔前までは家族みんなでお茶を飲む家庭が多く、リーズナブルな価格のお茶をまとめ買いされる方が多かったのですが、最近は上質なものを少しずつ…という方のほうが多くなりましたね」と茂さん。顧客のニーズに合わせて、品揃えも少しずつに変えてきたそうです。
バンドマンから茶舗の当主へ
現在の当主である三室茂さん
茂さんが店を継いだのは、今から8年前、まだ26歳のころでした。茂さんは、大学を卒業後ロックバンドのメンバーとして活動中でしたが、父が病気で急死したため、急きょ店を継ぐことになったそうです。「子どものころから、両親が店で働く様子を間近で見て育ちましたし、何より僕自身、お茶が大好きなので、店を継ぐことに躊躇はまったくありませんでした」。店を継ぐにあたっては、静岡の茶問屋でしばらく修行をさせてもらい、茶についての知識を習得。その後は母と一緒に店に立ちながら、見よう見まねで商売を覚えていったといいます。
オリジナル商品もある豊富な品揃え
「父の時代からご愛顧いただいているお客様をがっかりさせないためにも、扱う茶の品質管理には特に気を遣っています。ただ、すっきりした風味のお茶が好みだった父に比べて、僕はもう少しはっきりした濃い味わいのお茶が好み。少しずつ自分好みのお茶も品揃えして、自分らしさを出して行けたらな…と思っています」。最近では「もっと若い人にもお茶の美味しさを知ってほしい」との願いから、中学生の職場見学を受け入れたり、地元の小学校での出前授業を行ったりという活動にも取り組んでいる茂さん。「お茶は日本特有の文化です。最近では日本酒が海外で大人気ですが、お茶にも世界で勝負できる可能性は十分あると思います。まずは日本人自身が、お茶の美味しさ、素晴らしさを再認識していかなくてはいけませんよね」。
地元商店街の有志で「とりつじん」を発行
親子で頑張っています
商売のほかに茂さんが力を入れているのが、地元商店街の振興に関わる活動です。「僕の子ども時代に比べると、この商店街も人が減り、少し寂しくなってきました。もう一度、活気を取り戻したいと願って、同世代の若手経営者と力を合わせて活動をしています」。茂さんが担当するのは、商店街の広報活動。2014年には各店舗の経営者をクローズアップして紹介する広報誌「とりつじん」を制作・配布しました。「どんな人が、どんな想いを持って店を経営しているのかを分かりやすく伝えられる冊子にしたいと思いました」。各店舗の経営者のバックグラウンドや店へのこだわり、家族や趣味について、似顔絵イラスト付きで紹介した「とりつじん」は、「面白い！」「普段使っている店の店主の意外な一面がわかって親近感を覚えた」と大好評。店側からも「冊子がきっかけでお客様と会話が弾んだ」と喜びの声が寄せられているそうです。
今後は「とりつじん」のメンバーが中心となって、商店街の各店舗を会場に、店主が自分の専門分野について講義をする、その名も「とりつ大学」というイベントを開催予定。「商店街の魅力の1つは、人と人との繋がりだと思うのです。今後も「人」をキーワードに、商店街の魅力を積極的に発信していきたいですね」。
お問合せ
このページは、産業経済・消費生活課商店街振興係が担当しています。
所在地 〒153-8573 目黒区上目黒二丁目19番15号
電話 03-5722-9881
ファックス 03-5722-9169
