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生物多様性保全林事業
生物多様性保全林とは
生物多様性保全林とは、区内でいきものの生息拠点となっている場所を保全するため、公園や公共施設等で、永続性がある一定規模以上の緑地についてエリアを指定し、みどりの保全やいきものの生息拠点としての機能向上を図る取組を進める事業です。
生物多様性保全林事業は、目黒区生物多様性地域戦略では、野鳥のすめる多様な環境をつくる取組として、目黒区みどりの基本計画では、歴史文化の薫るみどりを守り伝える取組として位置づけられている両計画に基づく事業です。また、目黒区基本計画及び目黒区実施計画「自然環境の保全とみどりの創出」に位置づけられた事業です。
生物多様性保全林の指定は以下の条件の下行っています。
- 樹林面積が300平方メートル以上ある場所
- 生物の生息・生育環境として優れている場所
- 自然環境を保全する活動を区民等が行っている場所
- 生物多様性地域戦略に示すエコロジカルネットワークを形成する上で重要となる生物の生息拠点である場所
保全林指定状況
駒場野公園生物多様性保全林事業
平成29年度に、駒場野公園を生物多様性地域戦略に基づき「生物多様性保全林」に指定しました。平成30年度からの3か年の事業の中で、課題の整理や大池のかいぼり、ボランティアの方々を交えた意見交換などを行い、令和2年度に、公園管理運営計画書の見直しを行いました。
駒場野公園管理運営計画書の見直し
駒場野公園は開園から30年以上経ち、人の利用や樹林の成長により環境が変わったため、公園開園当初に策定した管理運営計画書を見直しました。
さらに、公園管理に携わる方だけでなく、これから携わる方にもわかりやすいよう、管理運営計画書の概要版にあたる「駒場野公園の育児書」を作成しました。
駒場野公園の育児書
駒場野公園の育児書
- 表紙
- 本書の作成にあたり
- 目次
- 駒場野公園の概要・歴史
- 開園から現在まで
- 公園未来マップ
- 未来マップに向けた管理
- サクラ再生実行計画
「駒場野公園の概要・歴史」から「サクラ再生実行計画」(PDF:3,296KB)
- エリアごとの管理
- 各団体の活動マップ
- 公園に関わる団体の紹介
「各団体の活動マップ」から「公園に関わる団体の紹介」(PDF:4,656KB)
- 目標指標種について
- 参考文献等
- 裏表紙
「目標指標種について」から「裏表紙」(PDF:2,013KB)
事業の取り組み
樹林地の保全
- そだ柵の設置
園内で発生した樹木の折れ枝や間伐材を捨てずに活用し、柵状に積み重ねてそだ柵を作りました。林縁部に設置することで、公園利用者の樹林地への侵入を防止するだけでなく、枝と枝の隙間はいきものが隠れる場所としての役割も果たします。 - 苗木の植樹
地域の小学生がどんぐりから育てたクヌギやコナラの苗木を、雑木林の中に植樹しました。苗木の植樹後は、定期的に雑木林を萌芽更新して管理を行っています。
そだ柵設置の様子
水辺地の保全
- 大池のかいぼり
かいぼりは元々、農業用のため池を健全な状態に保つ管理作業の一つとして行われてきました。池の水を抜き、天日干しすることで、余分な栄養を減らし、池の環境を復活させるために行われています。駒場野公園の大池でもかいぼりを行い、池底に堆積している泥をさらうことで、浅く単調になっている水深に変化をつけました。
駒場野公園大池のかいぼり - 大池周辺樹木の伐採、剪定
駒場野公園が開園してから30年以上経ち、大池周辺に生えている樹木が成長したため、大池全体が暗い環境になっていました。そのため、明るさを取り戻し、水鳥やトンボ類などを誘致することを目的に、大池の上部を覆っている樹木の一部を伐採、剪定しました。
かいぼりの様子
伐採・剪定後の様子
碑文谷公園生物多様性保全林事業
碑文谷公園を「生物多様性保全林」として指定するため、令和3年度より生物多様性保全林事業を行っています。地域の皆さまのご協力を得ながら行う事業で、令和3年度から令和5年度までの3か年事業です。多様ないきものの生息拠点として、碑文谷公園をより良い環境にするため、さまざまな取り組みを行います。
お問い合わせ
電話:03-5722-9741
ファクス:03-3792-2112