更新日:2019年8月27日
1.路面下空洞調査の目的
路面下空洞調査(以下「調査」という。)は、「目黒区道路舗装維持管理方針」(以下「方針」という。)に基づき、路面下の空洞の有無や大きさなど、路面下の状況について、地中レーダー等を用いて調査し、原因特定と解消に努め、道路通行の安全を確保することを目的としています。
2.空洞発生のメカニズム
空洞発生原因の一つには、地下埋設管等の老朽化による破損が考えられます。破損箇所から周りの土砂が管内に流入することにより、空洞が発生します。原因を補修しない限り空洞は大きくなり、最終的に道路の陥没を引き起こします。
3.調査の流れ
(1)一次調査
地中レーダー等を搭載した車が道路を走行しながら、道路面下の異常を調査します。
(2)二次調査
異常な反応があった箇所について、詳細にその規模を調べ、道路に直径5センチメートル程度の孔を開けて空洞の状況をカメラで撮影します。
(3)空洞発生の原因特定及び復旧
区や埋設物管理者(東京都下水道局、東京都水道局など)にて、道路を掘削し、原因の特定と空洞の復旧を行います。
4.調査の実績
調査は、主要道路(幹線道路やバス通り等)67キロメートルについては5年に1回、生活道路(主要道路以外)283キロメートルについては、道路修繕工事予定箇所等を対象として毎年約10キロメートル実施しています。
調査年度 | 調査延長(キロメートル) | 空洞(箇所) | 復旧済み(箇所) |
---|---|---|---|
25 | 69 | 59 | 59 |
26 | 14 | 8 | 8 |
27 | 12 | 7 | 7 |
28 | 15 | 2 | 2 |
29 | 8 | 7 | 7 |
30 | 82 | 110 | - |
平成30年度は、一次調査で異常な反応が285箇所で確認され、その中でも緊急的に対策が必要な箇所について優先的に二次調査を実施し、110箇所の空洞が判明しました。令和元年度は、残り169箇所について、二次調査を実施するとともに、平成30年度に判明した空洞箇所について、区や埋設物管理者と原因特定および復旧を行います。
