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更新日:2023年10月26日

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ヤングケアラー支援に関する職員研修に参加しました

10月3日(火曜日)と24日(火曜日)、区役所内で「ヤングケアラー支援」に関する職員向けの研修が行われました。広報課職員として、この問題について情報を発信していく上で、もっと現場のことを知りたい、学ばなければいけないと思い、参加をしてきました。


ヤングケアラー研修タイトル

この研修の主催は、子育て支援部子ども家庭支援センターです。
参加者は、子育て支援部のほか、健康福祉部、都市整備部、区民生活部、企画経営部など多くの部署から職員が自主的に参加していました。

研修の前半は、子ども家庭支援センター長から「ヤングケアラーとはどのような環境の子どものことを指すのか」、「現在、どれだけの子どもたちがヤングケアラーと呼ばれる環境下にあるのか」といったことについての説明でした。
ヤングケアラー研修資料

その後、「子どもが家族をケアしている」ことが必ずしもヤングケアラーであるということに直結するわけではなく、「子どもの権利条約」で定められている「子どもとしての権利」が守られているかどうか、という点も判断するための視点の一つであること。子どもたちの中には「家族をケアすることにやりがいを感じているケース」や「自分の家庭しか知らない子どもたちにとっては、今の置かれている状況や環境が“普通”である」ことが多く、無理に介入して子どもたちが自分の存在を否定されたような気持ちになってしまうような対応は避ける、などといった説明がありました。

また、今回の研修にはいろいろな部署から参加者がいたことで、各職員が実際に体験したさまざまな事例を聞くことができました。印象的だったのは、「家族(保護者)への支援をしながら、子どものことが気になってしまうケースがあった」、「業務の関係で、あるご家庭を訪問した際、家族関係に疑問を感じたことがあった。でも、自分の業務外のことだったので、それ以上踏み込んだ話ができなかった」、「窓口に申請に来た時の様子で、気が付けることもあるかもしれない」、などといった声です。
ヤングケアラーは、当事者の子どもだけの問題ではなく、家族全体への支援が必要であることを痛感しました。

ヤングケアラー研修の様子

研修全体を通じて強く感じたことは、子どもたちへの接し方、私たち周囲の大人の意見を押し付けない、なにより優先されるのは子どもたち自身の気持ちであるということでした。そして、子どもたちの未来を守るために、区役所の職員だからこそできることがあるということも再確認することができました。支援を必要とする子どもやご家庭の近くにいる区の職員が、横のつながりや他部署との連携を強化し、見えなかった課題を見つけ、些細なきっかけに気づくことができる存在でなければならない。その思いを強くした研修となりました。

ヤングケアラーは、社会や私たち大人の問題でもあります。
当事者の子どもや家庭が気付いていなかったり、発することができないSOSや違和感に気付き、支援につなげていくためにも、ヤングケアラーについて知り、どんな課題や支援策があるのか、一人でも多くの大人が学んでいくことが大切です。
下記に参考となるURLをご紹介します。ぜひご覧いただければと思います。

 

 

(広報課:ちゃんみ)

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