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更新日:2023年11月1日

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©️夾竹桃ジン・水野光博・小宮純一 /小学館

特集

子どもへの心理的虐待 子どもの声を大切に

4年度中に全国232カ所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は、過去最多の219,170件で年々増加の一途をたどり、社会的な課題となっています。しかし、子ども本人からの相談は約1パーセント。子どもたちが自分を守る知識を身につけ、相談先を知ることが何より大切です。
子どものあなた、おうちの人や大人の人から、たたかれたり、ひどいことを言われたりして傷ついたことはありませんか。
大人のあなた、もしかしてと思うことはありませんか。
つらいこと、心配なこと、不安なことがあったら、一人で考え込まず、信頼できる人や、専門機関(記事内にあり)に話してみませんか。

お問い合わせ:子ども家庭支援センター(電話:03-5722-6836、ファクス:03-3792-9684)

「新・ちいさいひと 青葉児童相談所物語」(まんが:夾竹桃ジン、シナリオ:水野光博、取材・企画協力:小宮純一、小学館)2巻より。
増え続ける子ども虐待。心に痛みを抱えながらも懸命に生きる子どもたちと、その命を救うため、その笑顔を取り戻すため日々戦う児童福祉司たちの姿を描く。

こどもまんなか

11月はオレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン

子どものあなたも、わたしのためだと思うけどつらい。大人のあなたも、子どものためだけどもしかして

子どもへの虐待

子どもへの虐待には、心理的虐待、身体的虐待、性的虐待、ネグレクトなどの定義がされています。これらは単独で行われることもありますが、いくつも重なって行われることもあります。

心理的虐待:暴言などで心に深い傷を負わせる ほか身体的虐待:体をたたく、戸外に閉め出す ほか性的虐待:服を脱がせて写真を撮る ほか、ネグレクト:学校に行かせない、食事を与えない ほか

子ども家庭支援センターに寄せられる相談の74パーセントが、心理的虐待についての悩みです

心理的虐待74パーセント 身体的虐待17パーセント ネグレクト8パーセント 性的虐待1パーセント
4年度目黒区子ども家庭支援センターに寄せられた相談の割合

心理的虐待は、暴力で体を傷つけるものと違い、暴言などで心に深い傷を負わせるものです。傷付いた子どもは、安心できる場所を失い、誰にも愛されていない、生まれてこなければよかったなどと深い悲しみに陥り、劣等感や無力感に悩んだり、自傷行為や破壊的な行動に走ったりしてしまうこともあります。

子どものあなたへ こんないやなこと、ありませんか?

ひどい言葉で怒られる

「どこかに行ってしまえ」「産まなきゃよかった」など、ひどい言葉を言われる。

自分の気持ちとは違うことを押し付けられる

あまり好きじゃない習い事の練習を頑張ってやったけど、「もっとできるでしょ」と言われて苦しくなる。

無視される

話しかけても無視をされたり、冷たい態度をとられたりする。

きょうだいや友達と比べられる

「お兄ちゃんの方が勉強できる」「〇〇ちゃんの方がいい子」などと言われ、いやな気持ちになる。

両親がけんかする

自分の目の前で両親がけんかをしたり、暴力をふるったりする姿を見て、悲しい気持ちになる。

大切な家族でも、いやなことは我慢する必要はありません
なんでも相談してください

名前は言わなくていいよ。聞いたことは、秘密にします。

子ども相談カード

子ども家庭支援センターや区立小・中学校では、「子ども相談カード」を配っているよ。 いやなことがあったら、カードの相談先や、「めぐろ はあと ねっと」に相談してね。LINEでも相談できるよ!


児童虐待防止
推進キャラクター
OSEKKAIくん

いやな気持ちを話したいときは
子ども相談室「めぐろ はあと ねっと」

電話:0120-324-810(無料)

相談受付時間:水曜日から土曜日10時から17時から

LINEで相談したいときは
LINE相談「親子のための相談LINE」

相談受付時間:月曜日から金曜日9時から23時(受け付けは22時30分まで)、

土曜日・日曜日、祝日・休日、12月29日から1月3日は17時まで

親子のための相談LINEを見る

大人のあなたへ こんなこと、思い当たりませんか?

ひどい言葉で怒ったり、無視をしたりしていませんか?


「いなくなってしまえばいい」「産まなきゃよかった」といった暴言や怒鳴り声を浴びせてしまう。


「何度も同じことを言わせないで」と子どもを突き放し、無視や存在を否定するような態度をとってしまう。

子どもの状況に合わないことを強要したり、きょうだいなどと比べたりしていませんか?


習い事や勉強などで「なんでできないの」などと親の希望や価値観を押し付けてしまう。


また「お兄ちゃんは出来ていたのに、なんであなたはできないの」などと、きょうだいや他の子と比較し、差別してしまう。

夫婦げんかを、子どもの前で繰り返していませんか?

子どもの前でけんかをしたり、怒鳴り合ったりする声が子どもに聞こえてしまう。

子どもの声を聴いていますか

安心安全であるはずの家庭で、自分を守ってくれるはずの親からひどいことを言われたり、親同士がけんかを繰り返していたりすると、子どもは深く傷つきます。心理的虐待を受けた子どもは、体調不良になることや、人への不安感から人間関係がうまくいかなくなる、あるいは引きこもりや家出をしてしまうこともあります。また、暴言や暴力を学習してしまうことも少なくありません。
親は子育てを頑張るつもりで、あるいはしつけとして子どもに厳しくしている場合もありますが、それが感情のままに行われている場合は心理的虐待になっていることも。親として大切なことは、まず子どもの声に耳を傾け、その上で大人が自身の感情のコントロールをしようとすること。子育てで不安なこと、相談したいことがあるときは、ぜひ専門機関に相談してください。

臨床心理士・子どもの虐待防止センター理事
片倉昭子さん

子育てに不安を抱いたとき・周囲で気になる子どもがいたときは
いつでも相談してください

相談したいときは
子ども家庭支援センター

電話:03-5722-9743

相談受付時間:月曜日から金曜日8時30分から17時15分

(祝日・休日、12月29日から1月3日を除く)

虐待かなと思ったら
児童相談所虐待対応ダイヤル

電話:189(無料)

相談受付時間:年中無休(24時間)

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