脱！お役所デザイン　プロデザイナーによる研修を実施しました！

日々、皆さんが街中でお見かけしている（かもしれない）、役所が作成したお知らせの文書やチラシ、ポスター。
それらの中には、文字だらけだったり、いかにも「お役所っぽい」デザインで、「読む気にならない」、「読んでもよく分からない」といったものも少なくないのではないでしょうか？

そういった残念な「お役所っぽい」制作物を減らしていくためには、私たち職員がデザイン力を高めていかなければならないのですが、とはいえ、私たちデザイナーじゃないし・・・業務用パソコンにデザイン編集ソフトも入っていないし・・・代々引き継がれてきたWordで作ったチラシやイラストに頼るしかないし・・・

そんなモヤモヤの解消に向けて、目黒区は今年度からプロのデザイナー2名を任期付き職員として公募で採用し、「お役所っぽい」デザインからの脱却に向けて、本腰を入れ始めています。

2人が配属されているのは広報課。そのおかげで広報課の職員は、一緒に仕事をしながら日々いろいろ学び、デザイン力もメキメキと高まってきています。その成果は、区の公式LINEや公式Xの投稿などから感じていただけるかもしれません。

 

一方、広報課以外の部署の職員からは、「何とかしたい！」という意欲があっても、実際にデザインを学ぶ機会や時間も乏しく、広報課にも悩む声がたくさん届いていました。
「業務で手一杯で、デザインに力を割く時間がない」
「Wordでデザインを良くするには限界がある」
「もう何からどうしたらいのかわからない」

このような状況を変えるべく、広報課では職員を対象にデザイン力向上研修を企画・開催しました。講師は、2人のデザイナーのうちの1人。優しく親しみやすいデザインを得意としています。

研修内容は広報課内で議論・検討し、今回は区のウェブサイトや、公式SNSで使うことが増えた「バナー」をPowerPointで作る、という内容に決定しました。

 

研修が行われたのは2月上旬。1回2時間で2コマ実施し、受講者数は計60人でした。

 

主な研修内容

• 行政情報発信における問題点について
• “伝えたい”デザインと、“伝わる”デザインの違い
• 「バナー」って何だろう？
• お手本のバナーをトレースしてみよう！（PowerPoint実践）

 

講師からは、デザインの「いろは」にはじまり、デザイナー目線から見た役所の情報発信の問題点の指摘、実技指導としてPowerPointの基本操作や効率よく作業する方法、時短のためのtipsを紹介するなど、盛りだくさんの2時間となりました。
受講者は皆、真剣なまなざしで耳を傾け、うなずきながらメモを取る人も。
普段はWordとExcelが中心で、PowerPointを使う機会が少ない職員も多く、戸惑いながら操作する職員も見受けられましたが、知らなかった操作法やバナーの仕上がりに感動と驚きの声も聞こえてきました。
研修終了後も、納得するまで作業を続けたり、講師を質問攻めにする人がいたりと、筆者も企画・サポートスタッフとして今回の研修を実施した甲斐があったなと感じました。

研修後の受講者アンケート（一部自由意見から抜粋）

2コマとも2時間みっちりやったのに、もっと学びたい・次回の開催を望む声もあるなんて…（うれしい限りですね）

後日、講師の元には「早速、業務で活用してみた」「復習のためにバナー作ってみました」などうれしい報告もあったようです。

今回の研修は、募集段階で定員を超える申し込みがあり、受講した人たちからも、またの開催を希望する声が多く、まさに「大好評」という言葉が当てはまる結果となりました!
今後も、区政情報をもっと分かりやすく親しみやすくお伝えできるよう、そして目黒区にふさわしいデザインでお届けしていけるよう、職員のデザイン力を高める研修をたくさん企画していきます！

 

広報課：ちゃんみ