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更新日:2024年4月19日

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「歌詞」ってどうやって書くの? 目黒西中学校第2回校歌制作ワークショップ

3月16日(土曜日)・17日(日曜日)、第2回目・第3回目となる目黒西中学校校歌制作ワークショップが行われました。
今回の会場は、目黒第十一中学校の“音楽室”です。第1回目は第八中学校の音楽室で行われました。統合するお互いの学び舎で制作される新校歌は、思いが詰まった趣深いものになりそうですね。

校歌制作の続きの作業は、2日続けての実施となりました。今回お届けするのは、16日(土曜日)のレポートです。この日の参加者は7人。今回から初参加の生徒が2人いました。
今回から参加の生徒がいたこともあり、まずは、復習も兼ねて前回の振り返りからスタートしました。
植村さんは、みんなで一緒に考えて進められるように、前回書いたワードをきれいにまとめた資料を用意し、初参加の生徒には書き出されたワードに追加したいことがないかなどを聞いて、優しく寄り添いながら一人一人とコミュニケーションを取って進めていきます。

植村さんの明るいトークのおかげもあり、初参加の生徒の緊張もほぐれてきたところで、1回目のワークショップで書き出したワードから「歌詞に入れたいワード」を選んでいくことになりました。
「前回書き出した目黒区に関する言葉から、さらに学校生活を送る中で身近な場所」と「学校に求めるもの」を書き出していきます。

前回と同様に真剣に取り組む生徒の皆さんと、様子を見ながら話しかけて思考する作業を手伝う植村さん。お互いが笑顔を見せることも多く、短い時間ながらも植村さんと生徒が心を通わせている様子が垣間見えて取材しているこちらも心が温かくなりました。

生徒が紙に書き出した内容を植村さんがホワイトボードに書き、なぜその場所にゆかりを感じるのか、どうしてその言葉を選んだのか、校歌の歌詞に反映したいかなどと聞いていきます。細かく生徒の反応を確認しながら、どんな校歌にしたいかという思いを、とても丁寧にくみ取ろうとしているように感じました。

続いて、どんな校歌にしたいか?が明確なものになるよう、さらに深く細かく考えることになりました。

  • 合唱曲っぽく?
  • J-POPっぽく?
  • 合唱曲とJ-POPのいいとこ取り?
  • 例えば、どんな曲みたいな校歌にしたい?
  • 合唱曲の「Let's search for Tomorrow」や「COSMOS」が好きだという意見もあったね。
  • 「Let's search for Tomorrow」の歌詞みたいなのがいいかな?

細かく質問をする植村さんの熱意に導かれるように、生徒からも次々に提案が出てきます。

  • 前向きで分かりやすい歌詞にしたい。
  • J-POPのこの曲が好き。
  • 自分が通っていた小学校の校歌が好きだった。

生徒も積極的にアイデアを出してくれるので、イメージをお互いに共有し植村さんと一緒に新校歌を作り上げていく様子がひしひしと伝わってきました。

植村さんからの提案で、生徒たちから希望があった合唱曲の2曲を聞いてみることになりました。
「Let's search for Tomorrow」は、筆者も中学生時代に歌っていたので、懐かしさを感じるとともに、あの頃の学校生活の思い出がよみがえりました。


いよいよ、曲で一番大事な「サビ」歌詞を考えます!

まずは、サビの歌詞をどういう方向で考えていくか、みんなで共有します。

  • 前向きな内容
  • 学校生活の思い出に関する内容
  • 新しい学校に託して歌い継ぐ曲としては、先輩(自分たち)の思い出ではなく、未来に向けたものにしたい

ここでもしっかり「自分はこうしたい」を伝える生徒たち。いろんな意見が出ましたが、サビは前向きな明るい言葉にして、サビにつながるメロディー部分の歌詞に、緊張したことや寂しい気持ちなどの要素も取り入れることにまとまりました。

サビの方向性がまとまったので、いよいよ実際に歌詞の作成です。ですが、いきなり「歌詞を書く」のは難しいということで、歌詞に入れたい言葉を書き出すことになりました。書き出す作業を何度も繰り返してきたワークショップなので、生徒たちはもう慣れたもので黙々と取り掛かります。(順応性がすごい!)

そして、植村さんからは「上手に書こうとしたり、そのまま歌詞になる言葉でなくてもいいので、自分が思うままの気持ちを書いてみよう!」、「自分が好きな歌、好きな本、好きな漫画から取ったフレーズでもいい。難しく考えずに書いてみましょう」とのアドバイス。新校歌にできる限り生徒らしさを取り込もうとしている様子がうかがえました。

休憩を挟みながらも2時間の慣れない作業の中、集中力が途切れない皆さんを見て今回のワークショップに対する前向きな気持ちを感じました。
それぞれが書き出したところで、植村さんから最後の課題です。生徒たちそれぞれが、歌詞に入れたい言葉を選ぶことになりました。一人一人、自分が書き出した言葉を見つめながら真剣に悩みながら選んでいます。

 

その結果・・・サビの歌詞に選ばれた言葉

挨拶/踏み出そう未来へ/時間(時)/幸せ/心/共に/手を取る/笑顔/この想いを/捨てないで/素直/友達/明日に向かって/自分らしく


何もないゼロの状態から、ようやくここまでたどり着き、歌詞に盛り込まれるであろう言葉たちが並んでいるのを見て、筆者はここからどんな歌詞が生まれていくのか、ワクワク、ソワソワする気持ちで2日目の取材を終えました。

何かを生み出す、思っていることを書き出していくという作業は、いざやってみると大人でも結構カロリーを使うと感じるのですが、今回、それを見事にやりきった生徒たちの姿勢にただただ尊敬の気持ちを抱きました。
いよいよ、3回目となるワークショップ最終日は、歌詞にメロディーを付けます。次のレポートをお楽しみに!

広報課:ちゃんみ

 

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