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更新日:2024年6月26日

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「伝える」? 「伝わる」? 自治体情報発信セミナーに参加してきました

セミナー

「広報のポイントは、"伝える"から"伝わる"情報を発信すること」。こう話すのは、元埼玉県三芳町の職員で、現在は自治体広報アドバイザーとしてご活躍される佐久間智之さん。


「情報を発信しているけど、伝わっているか分からない…」
「どうやって伝えたらいいか分からない…」。このような悩みを私たちは日々の業務で感じていますが、これは目黒区だけでなく、全国自治体の広報職員のかたが同じ悩みを持っているのではと思っています。
そこで、そんな悩みを少しでも解決するためのヒントがほしい、という思いのもと、「フォント」の開発・販売で有名な株式会社モリサワが主催する「広報力アップ!自治体情報発信セミナー」に、広報課職員2人で参加してきました。

資料

セミナー

第1部

講演「基礎から学ぶ!公務員の伝わる広報のルール」

(登壇:佐久間智之氏)
第2部

モリサワセミナー「実践で身につく!広報力アップのコツ・極意とは」

(登壇:株式会社モリサワ)
第3部

交流会

セミナーの第1部で講師を務めた佐久間さんは、かつて埼玉県三芳町で公務員として働き、在職中に独学で広報やデザイン・写真・映像などを学び、平成27年全国広報コンクールで、埼玉県三芳町を内閣総理大臣賞受賞に導きました。
佐久間さんは、三芳町で税務課、健康推進課を経て、秘書広報室へ異動。広報の業務に携わり、「広報で住民の命を守りたい」「広報でまちを知って好きになってほしい」「若い世代にも広報紙を手に取って読んでもらいたい」という気持ちから、広報紙をリニューアルしたそうです。

目黒区でも、めぐろ区報を令和3年8月にリニューアルしたほか、ウェブサイトは令和5年9月にフルリニューアル。さらに、外部から広報課長やデザイン担当の係長を任期付きで採用するなど、ここ数年で情報発信力の強化に力を入れてきました。

ただ、今回このセミナーを受講した広報課職員2人が共通で感じたのは、"まだまだ、もっともっと目黒区の広報力をアップできる!"ということでした。

 

セミナーを受講して

"伝える"と"伝わる"の違い、を区役所でもっと共有したい

セミナーで特に印象に残っていることは、「"伝える"はアート(自己満足)、"伝わる"工夫をすることが広報」という言葉です。

目黒区役所の広報というと、すぐに思い浮かぶのは、めぐろ区報やウェブサイト、SNSというかたが多いかもしれません。ただ、区としては他にも、区役所からお送りする通知書やまちに掲示するポスター、施設に配架するチラシなどさまざまな情報発信ツールがあります。
セミナーの中で、「伝わっていない情報は存在しないものと同じだ」という言葉を受け、今まで区役所から発信してきた情報の中には、皆さんに認識していただくこともなく"存在しない"情報同然のものが多くあったかと思うと、それではダメだと広報課職員として強く感じました。

「区の職員全員が広報担当である」という意識を区役所全体に根付かせていくために、広報課職員として庁内の意識を変えていけるよう取り組んでいかなければいけないと、強く思いました。

広報課:広報課A

「目黒区の広報力すごい!」というお言葉をいただけるように

広報課に異動が決まったときに、自治体広報の知識を勉強しようと調べてたどり着いたのは佐久間さんの情報でした。広報の大切さを伝える時の言語化が本当に素晴らしくて、何度か引用させてもらっていました(笑)そんな佐久間さんのお話を直接聞けるとわくわくしながらセミナーに参加しました。
三芳町の広報紙が変わるまでの試行錯誤や突き当たった壁は、まさに今、目黒区でも直面しています。それだけに、多くの学びがありとても充実した研修となりました。目黒区は、外部人材の登用で広報課長やデザイン担当係長を採用し、以前より大きく変化をしています。ですが、目指すべき「全職員が広報担当」という状況まではまだ遠く…。多くの自治体の広報担当部署や職員共通の課題でもありますが、私たち広報課職員が他部署の職員に広報の大切さが“伝わる”ようにしていくことも必要だと痛感しました。

セミナーの後半には、自治体交流の時間も設けていただき、参加した他の自治体職員の皆さんとの課題共有や、より良い広報ツールのアイデアやヒントもいただくことができました。日常の業務において、全国の自治体のウェブサイトや広報紙、SNSを参照しながら仕事に生かしてもいましたが、直接他自治体のかたとお話をすることでより密な情報共有や今後の交流にもつなげることができました。
今回、貴重な学びの機会に参加できたことを自分の中だけで完結させることなく、区民の皆さんにより伝わりやすく、届けるべき人に情報が届く工夫を、他部署の職員も巻き込みながら、日々実践していきたいと思います。
うれしいことに「目黒区の区報がすごい!」といったお言葉をいただくことも増えてきましたが、「目黒区の広報力ってすごい!」というお言葉をいただけるようになりたいなぁ、と思いを強くしたセミナーとなりました。

広報課:ちゃんみ

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