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更新日:2025年3月3日

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サンマが目黒にやってくる!! 「目黒のさんま祭」の1日に密着しました

目黒のさんま祭とは?

目黒区民まつりの一環として開催している「目黒のさんま祭」。目黒区の友好都市である宮城県気仙沼市から届けられるサンマを炭火で焼き上げ、その場で無料提供されます(事前申し込み制)。大分県産のカボスも添えられて、秋の味覚を存分に楽しむことができる、毎年大人気のイベントです。

目黒のさんま祭

サンマは目黒に限る!目黒でさんま祭を開催する理由

海なしエリアの目黒でさんま祭りを開催するのは、目黒を舞台にした古典落語が由来です。この落語のストーリーを紹介します。

ある殿様が目黒を訪れた際に弁当を忘れてしまい、空腹に困っているところから始まります。昔の目黒といえば、田んぼや畑が広がるのどかな田舎で、近くにいた百姓が、空腹の殿様にサンマを焼き、ごちそうしてあげました。
それまで一度もサンマを食べたことがなかった殿様は、焼きサンマのおいしさに感動し、サンマの味が忘れられなくなってしまいます。昔は位の高い人が食べるのは、鯛などで、サンマなどの青魚は、庶民が食べる物でした。

目黒でサンマを食べてからいくらか経ったある日、殿様は親戚の食事に呼ばれた際、殿様はここぞとばかりに「サンマが食べたい」と注文。しかし家来たちは位の高い殿様に、サンマをお出しするのは……とためらい、せめて上品に料理しようと考えます。サンマを蒸し焼きにして、脂を落として殿様に出しました。
殿様は念願のサンマを前にして、さっそくひと口。ところが脂が落ちてしまっているのでおいしくありません。不思議に思った殿様は家来に「このサンマはどこから取り寄せたのか」と問います。家来は「日本橋魚河岸です」と答え、それを聞いた殿様はこう言いました。

「それはいかん。サンマは目黒に限る」。

この落語が由来となり、目黒がサンマの地として知られるようになりました。

朝4時半起き!?目黒のさんま祭の1日に密着

毎年、気仙沼で水揚げされたサンマがトラックで目黒区に運ばれてきます。これまで、めぐろ区報やSNSなどでも毎年イベントの内容をお伝えしてきましたが、サンマがどのようにして目黒の地に届けられ、区民の皆さまに提供されるのか、“さんま祭の裏側”までは紹介できていませんでした。
そこで、今回、裏側の様子を動画でレポートすることで、より目黒のさんま祭を知っていただけると思い、さんま祭にご協力いただいている気仙沼実行員の方に取材へのご協力を依頼。幸いにも「面白そうだね!」とご快諾をいただき実現しました。
できることなら、気仙沼で水揚げされてから目黒までの道中の密着もしたかったのですが、サンマが水揚げされる時間帯が読めないなどの理由で、目黒区にサンマが到着するシーンから動画が始まっています。

ではここで、さんま祭の裏側に密着した動画をご覧ください!

 

密着にあたり当日のタイムスケジュールを確認すると、到着時刻を聞いてびっくり。気仙沼を夜に出発して、翌朝5時頃に目黒に到着するとのこと。
取材担当の二人はどちらも都外在住であり、始発電車に乗ってもとても間に合わないことから、やむを得ず目黒駅近くのビジネスホテルに前泊することに。

前日の夜、目黒駅を降りると、さんま祭の横断幕を見つけ、地元のさんま祭への期待の大きさが伝わってきて、翌日の密着に向けて気合いが入ります。
横断幕


そして、いよいよ当日朝。4時半に起床して、身支度を整えいざ出発!
外はまだ暗く、少し肌寒かったですが、歩いて10分程度で会場の田道広場公園に到着しました。
(これ以降の準備や当日の様子などについては、上の動画で詳しく紹介していますので、動画をチェックしてみてください!)

そして、いざ実食!気になるお味は…

今回、さんま焼き隊の方々から私たち取材班に特別にサンマを提供いただきました。
振る舞われたサンマはこちら。

焼きあがったサンマの様子

これは見ているだけで、そして伝わってくる香りから、抜群においしさが伝わってきます!

さっそく一口、いただきます。
炭火で香ばしく、こんがりと焼き上げられた美しい身、たっぷりと乗った脂にもかかわらず、見事にさっぱりと後味を整える大分県産のカボス。大根おろしも添えられて、三位一体となって口の中でうま味が爆発します。そんなおいしさに私の箸は抗えず、熱々で提供されたサンマでしたが、ペロリと平らげてしまいました。

カボスを絞る様子

前泊から備え、早朝に始まった密着取材。取材班がたどり着いた結論は、まさしく「サンマは目黒に限る」でした。

年々、大衆魚ではなく高級魚になりつつあると言われてしまうほど、漁獲量の減少と値段の高騰がニュースになるサンマですが、「目黒のさんま祭」のサンマは、やはり一人でも多くの区民の皆さまに食べていただきたい一品です。次回のさんま祭にも、はるばる気仙沼からサンマたちがやって来ることでしょう。
今年秋の開催に向けて、情報が入り次第、区報やウェブサイト、SNSなどを通じて情報を提供していきます。ぜひチェックしてみてください!
 

広報課:甘太郎 / SUZUKI GPT

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