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更新日:2025年2月21日

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もうすぐ、ひな祭り! 心が温かくなる人たちが作る、笑顔があふれる「つるし飾り展示会」

色鮮やかな飾りがたくさん

 

着物を身に付ける人形も

 

小道具にもこだわった作品がたくさんいます

 

大相撲開催中!

 

かぐや姫もいます

 

笑顔のハリネズミたち

 

愛らしく、個性あふれる人形たちを飾った「つるし飾り展示会」が2月22日(土曜日)から3月2日(日曜日)まで区立コーポ目黒本町(目黒本町五丁目)で開催されます。

つるし飾りとは?

発祥は江戸時代といわれ、生まれてきた子どもの幸せを願って、子どもの親や親族、近所の人たちが布や糸を持ち寄って小さな人形を作り、つるし飾りに仕上げて贈っていたとされています。つるす飾りはそれぞれ異なる意味を持ち、「衣食住に困らないように」と願いが込められた縁起物です。

展示会の見どころは?

会場中央では満員御礼の大相撲が開催!

土俵と屋形も設置された細かいこだわりが、まるで人形たちの大相撲の世界に引き込まれるような感覚さえ覚える仕上がりでした。今にも動き出しそうな力士と行司や、声援を送る観客の表情を見ているだけでとても楽しいです。人形たちは全て手作りでひとつとして同じ作品がないので、どんな表情をしているのか思わず見入ってしまいます。

圧巻のつるし飾り

会場中央に設置された大相撲の横には、つるし飾りがずらりと並んでいます。少し離れて見てみると、つるし飾りの賑やかさに心が躍ります。もっとよく見ようと近づくと、七宝まり、巾着、兎(うさぎ)、梟(ふくろう)、おくるみ人形などがつるされていて、華やかな縁起飾りの中にいる愛らしい人形たちに心が掴まれてしまいます。
今年は、端午の節句に合わせたつるし飾りも展示されていますので、誰が見ても楽しめる展示会になっていました。

ほかにも会場を華やかにする作品が盛りだくさん

メインの大相撲や、つるし飾りだけでなく置いて飾る作品も会場を盛り上げていました。

兄弟の健康を願う飾りや、見ているだけでも癒されるお地蔵さんなど。

中でもイチオシは獅子舞いのラインダンス!
飾り付ける間も、「かわいいー!」という声が飛び交っていました。


会場の隅から隅までこだわった、つるし飾り展示会。
来場する人たちを、笑顔にしてくれるに違いありません。

つるし飾り展示会の裏側

実は、2023年に開催されていた展示会にも訪れていた筆者は、当時飾られていた作品やメイン展示の「ねずみの嫁入り」に、まさに心を掴まれてしまいました。今年の開催情報を早めにキャッチできた時、“めぐプラで制作の裏側などを紹介する絶好のチャンス!”と取材を段取りました。

制作作業は、地域の人たちの憩いの場

展示会の主催は、目黒平和通り商店街振興組合の皆さんです。元々は、地域で不要になったひな人形を商店街の空き店舗に展示するというイベントを実施していた中、空き店舗がなくなり、展示場所が限られてしまい、ひな人形の保管などの課題もあったことから、つるし飾り展示に変わって今に至るということでした。当初は、つるし飾りで使うための飾りがなかったので、まずは制作からスタートしたそうです。地元に貢献したいという思いから、つるしびな作家の宮本明実さんが先生となり、地域の有志の人たちで月1回ほど集まって飾りの制作をされています。

取材日は展示会前の最後の活動日ということで、これまでに制作した作品をつなぐ作業が行われていました。あふれんばかりの作品の中から、宮本さんがつるすものを3つずつ選定して、生徒の皆さんが糸で縫い付けていきます。つるした作品が等間隔になるように定規で長さを図りながらの作業でした。個性豊かな作品たちなので、つるした時にバランスが崩れないように丁寧につなげていきます。
細かい作業をする中でも、皆さん和気あいあいとした雰囲気で会話をしていて、筆者もどことなく地元を思い出してしまいそうな人と人のつながりを感じる優しい時間でした。

迫力!華やか!こだわり満載の会場設営

展示会目前の先週に行われていた設営の模様もご紹介させてください。
会場中央、メイン展示になる大相撲の設営では屋形の設置と、土俵を囲む力士を並べる作業が行われていました。屋形と土俵の位置がずれていないか、力士の並べ方など細かい部分を調整してリアルな会場に近づくように表現していました。力士は自力で立ち上がらないので固定する作業が思ったより大変そうでした。

ほかの作品展示もどう見せるか、どこに置くのかなど工夫を凝らしながら設置したあと、つるし飾りが設置されます。収納するためにビニール袋の中に包まれていた色鮮やかな飾りが姿を現すと、また一段と会場に華やかさが増しました。

今回、つるし飾り展示会の裏側を取材して、主催する皆さんの工夫や楽しそうな様子を知ったことで、筆者が展示会を訪れた時に、心を掴まれた理由が分かったような気がしました。来場者に楽しんでいただくために飾り方を工夫すると同時に、何よりも主催の皆さんが作品を可愛がり愛情を持って飾り付けていることが展示作品から伝わってきていたからかもしれません。
会場内では、購入できる作品もあります。気になるかたは、お早めに訪れてみてはいかがでしょうか。

広報課:ちゃんみ

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