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祐天寺をもっとおもしろく!キッズとプロクリエイターがつくるローカルマガジン「ゆ〜マガ」
感度の高い人が集まるまち、祐天寺。隣駅の中目黒や学芸大学と比べると、静かでローカル感が強いのが特徴です。アートやデザイン、音楽など、クリエイティブな仕事に携わる人も多く、街全体に派手さはなくても、センスのよい小さなお店が点在していて、歩くと発見があるまちです。
そんな祐天寺を紹介するローカルマガジン「ゆ〜マガ」を皆さんご存じですか?

「コロマガプロジェクト」と呼ばれる活動があり、全国さまざまな地域で、地元の子どもたちとクリエイ
ターたちが一緒に自分たちの住むまちを取材し、地元の魅力が詰まったローカルマガジンを作成する活動です。”祐天寺”が大好きな子どもと大人が集まり、2024年にVol.1が発行されました。2025年11月15日にはVol.2が完成予定です。第2号の完成を目前にし、その作成過程の一部をお届けします。
「ゆ〜マガ」制作の仕掛け人は「祐天寺駅周辺の魅力を発信する会」です。

祐天寺周辺を愛する地元民により発足された団体です。 「ゆ〜マガ」作成のほか、まち歩きイベントや祐天寺周辺のさまざまな地域情報を SNS で発信しています。
緊張の顔合わせ
令和7年5月17日(土曜日)に、第 2 号制作の第 1 回ワークショップが開催されました。 制作チームは、子どもたち 12人(うち新メンバーは 7 人!)、大人スタッフ 6 人で結成されました。
最初に、「ゆ〜マガVol.2」を作成していくうえでのルールが子どもたちに伝えられます。


- ここは学校じゃないよ! 授業でもないし、正解もない。
- 自分たちのやってみたいを大切に。うまくいかなくても学びがある。
- ひとりじゃないよ。みんなで作る活動だよ。学年や性別を超えて同志たちと奇跡の時間を過ごそう。
見学に来ていた大人たちが静かに深くうなずいていたのが印象的でした。
Vol.2から始めて参加する子どもが約半数ということもあり、やや緊張気味。
これから取材をしたり、イラストを書いたり、写真を撮ったりとみんなでひとつの作品を作り上げていくには、仲良くなること、そしてお互いを知ることが欠かせません。
そこでプロクリエイターが用意したのは、「祐天寺人げぇむ」です。
クセつよ!「祐天寺人げぇむ」
筆者も参加させていただいた自己紹介ゲーム。
あなたの名前(ニックネーム)は何ですか?あなたの好きなものは何ですか?の質問に対して、回答者はそれぞれ与えられた”クセ”をつけて回答し、最後にその人のクセを当てるゲームです。
子どもたちは”眠たい人”や”早口な人”などのクセを上手に取り入れて自己紹介を繰り返します。答え合わせでは、驚きとガッツポーズが見られ、すっかり打ち解けた様子でした。
この「祐天寺人げぇむ」には、祐天寺のまちにはいろいろな”クセ”を持った人がいる、いろいろな人がいるから祐天寺は楽しいね、というメッセージが込められていました。


ちなみに筆者は”お嬢様”というクセを与えられ、全力で参加させていただきました!(30代半ばの成人男性が語尾に「ですわ」とつけて自己紹介するのは、何ともきつく...)
デザイン思考とは
「アイデアは、人を思いやる気持ちから生まれるもの」、そんなフレーズからデザイン講座が始まりました。えっ、小学生にプロクリエイターの実践プロセスを...?
筆者も広報に携わる身として、考え、見つけ、工夫し、伝えるを繰り返し、目黒区の行政情報を皆さんに発信しています。

気持ち次第で言葉が変わる、その教えのもと、祐天寺のまちを思い、人を思い作られる「ゆ〜マガ Vol.2」はきっとステキな1冊になることを確信しました。
Vol.2のテーマを考察!
続いて、取り上げたいテーマを書き出してみるワークショップが行われました。
Vol.1の特集テーマは「わたしたちの祐天寺」。祐天寺で気になるところをギュッと集めた1冊です。
4、5人の班に分かれ、祐天寺駅周辺の地図を広げます。祐天寺のお店や人など、みんなが気になるポイントを書き入れていき、あっという間に鮮やかな地図が完成しました。
テーマの決定は次回の活動におあずけです。(第2回の活動で「商店街」がテーマに決定!)


終了の合図とともに
緊張の面持ちで始まった第1回ワークショップですが、約4時間ものワークショップが終了するころには、
全身が付箋だらけになるクリエイターさんが誕生していました。
子ども同士はもちろん、子どもたちとクリエイターさんたちとの距離も近くなっていましたね。みんなで椅子や机を片付け、会場ががらんとなった瞬間...小学生って元気。一斉に走り回る。4 時間しっかり考え抜いた後とは思えないほどパワフルで、見ているこちらが活力を貰える、そんな活動でした。
Vol.2 完成をお楽しみに!
その後もVol.2の完成に向けて、イラスト講座や文章講座、お店への取材が行われました。その様子は、「祐天寺駅周辺の魅力を発信する会(note)」や「コロマガプロジェクトサイト」でご覧いただけます。
気になる配布場所ですが、祐天寺駅をはじめ、祐天寺のさまざまなお店で配布しています。ぜひ、見かけた際はお手に取ってご覧ください。祐天寺というまちの新しい一面や、人々の思い、日常に息づく魅力を感じていただけるはずです。読めばきっと、祐天寺を歩いてみたくなる。そんな一冊です。
広報広聴課:ヤシノソ
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