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更新日:2026年10月9日

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めぐろ区報令和8年10月1日号編集後記「いつでも、キミにはミカタがいる。」

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編集後記

特集を担当した職員が、取材の裏話や紙面で伝えきれなかったことをつづっています。めぐろ区報をもっと身近に感じていただけるよう、記事づくりで感じたことや、取材のちょっとしたエピソードをお届けしています。

居場所は用意して終わりではない

今回の特集では、不登校の子どもたちやその保護者を支える方々に話を伺いました。
取材を始める前、私は「不登校」という言葉から、学校に行けない子どもたちのために、どのような支援や居場所があるのかを紹介する特集になるのかな、と考えていました。
ところが、実際に皆さんのお話を聞いてみると、少しずつ見えてきたものがありました。

「ここにいても大丈夫」と安心する気持ちが、まず一歩。

「どんなことをすれば、どんなきっかけがあれば・・・」そんなことをどうしても考えてしまいがちですが、大きなきっかけではなく小さなことの一つ一つの積み重ねで子どもたちは自分の居場所をつくって歩みを進めていくのだと今回の取材を通して学びました。

自分の好きなことを否定されないこと。
話したくないことは、無理に話さなくてもいいこと。
自分の話を聞いてくれる存在に出会うこと。
誰かと少し話してみようと思えること。

そんな積み重ねの中で、子ども自身が「ここは自分の居場所だ」と感じられるようになっていくのだと知りました。

子どもだけでなく、保護者にも

保護者自身も、さまざまな思いや悩みを抱えながら日々を過ごしています。

そんな中で、「こんなことを話してもいいのかな」と思わずに話せる人や場所があることは、とても心強いことなのだと感じました。話すことで状況がすぐに変わるわけではなくても、自分の気持ちを受け止めてもらったり、同じような経験をした人とつながったりすることで、少し気持ちが軽くなることがあるのかもしれません。
子どもだけでなく、保護者にとっても「話せる場所」があることの大切さを感じました。

 

エネルギーを溜める時間と、いつでも戻れる場所

今回の座談会で印象的だったのが、「エネルギーを溜める時間」という言葉でした。
子どもたちは、いつも前へ進み続けられるわけではありません。

新しいことに挑戦したり、人との関わりを広げたりする中でも、疲れたり立ち止まったりすることもあります。そんな時に安心して過ごせる場所があること、そして必要な時にまた戻れる場所があることの大切さが繰り返し語られていました。

 

それぞれに合った歩みでいい。

そして、もう一つ強く感じたのが、「同じケースは一つとしてない」ということです。
私は、今号を担当する中で支援現場のことを知りたいと思い、7月の「不登校支援講演会」に参加しました。講演会でも座談会の取材でも感じたのは、周囲の人間関係や、家庭の環境がさまざまであるように、不登校になった状況やそこから歩みを進められた経緯には、近しいケースはあっても同じケースがないということでした。

学校に行きづらさを感じる理由も、抱えている思いも、必要としている支援も、人によって異なります。

取材を通して、支援とは「正しい方向へ導くこと」ではなく、子どもたちや家族が、自分自身のペースで、自分らしい歩みを選んでいけるように寄り添うことなのかもしれないと思うようになりました。

 

取材を終えて

取材を終えて、目黒区には温かく支えてくれる居場所がたくさんあるということを強く感じました。どの支援の皆さんもとにかく、悩んでいる・頑張っている子どもたちや保護者を支えたいという気持ちがあり、そのためにどんなことができるのかを考えていました。

誰かを助けることや導くことだけではなく、隣に座って話を聞くこと。
何気ない時間を一緒に過ごすこと。
「いつでもここにいるよ」と伝えること。
そうした関わりが、誰かにとっての大切な支えになるのだと思います。
皆さんの身近には、そんな「ミカタ」がたくさんいます。

今回の取材で出会ったたくさんの言葉や気付きが、紙面や記事を読んでくださった皆さんの心にも少しでも届いたらうれしいです。
そして、いつか誰かが悩んだ時に、「そういえば、あんな場所があったな」「話を聞いてくれる人がいたな」と思い出してもらえたら。
この特集が、その時の小さな支えになれたらと思います。

ちゃんみ

山形生まれ山形育ち。小学2年生から高校までバスケットボール漬けの日々を経て、平成25年に入庁。イベント屋さんと呼ばれるくらいには事業系の仕事を担当していました。「面白そう・楽しそう」のアンテナ高めで多趣味のフッ軽とよく言われます。好奇心を生かして区内の魅力を新発見、再発見、深掘りしてお届けします。ネタ発見担当もやっています!(自称)

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