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更新日:2023年11月15日

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楽しく働くことに“違い”はない

特集

障害のあるかたへの理解を深める

人が生きていく中で障壁だと感じるものが障害であると捉えると、障害はその生きづらさをつくる社会の側にあるといえます。区は障害のある人もない人も、ともに心地よく生きることができる社会を目指しています。
今号は、障害者雇用で働く区内在住の富田さんに話しを伺いました。一緒に働くかたや就労を支援する取り組みなど、現場の声を紹介します。

お問い合わせ:障害施策推進課計画推進係(電話:03-5722-9848、ファクス:03-5722-6849)

民間企業の障害者の雇用状況

目黒区障害福祉キャラクター「な ぽぽ」

障害者雇用促進法では、企業の従業員に占める障害者の割合を一定以上とすることを義務づけています。厚生労働省によると現在、民間企業での障害者の法定雇用率は2.3パーセント。6年4月に2.5パーセント、8年7月には2.7パーセントと、段階的に引き上げられる予定です。

4年障害者雇用状況の集計結果(厚生労働省)4年の実雇用率2.25パーセント

学生時代も楽しかったけれど仕事をしている今はもっと楽しいです

入社のきっかけは、見学に行った時理想の会社だと感じて働きたいと思ったことです。実習を頑張り、入社できて本当にうれしかったです。
話をきちんと聞くことと、深呼吸をして落ち着き、手元を見て集中することを心掛けて仕事をしています。発送物の封入・発送が楽しい仕事です。新しい仕事に取り組むときはドキドキします。
これからも楽しく働き続けたいので、ジョブコーチや目黒障害者就労支援センターのかたの話をきちんと聞いて頑張りたいです。働くことを目指して本当に良かったです。

AKKODiSビジネスサポート株式会社
富田伶 さん

知的障害がある富田さんは、特別支援学校を卒業後に同社へ入社し、今年で8年目。区の心身障害者自立生活者表彰を4年度に受賞。職場では持ち前の明るさで愛されキャラ。趣味は散歩、ゲーム、YouTube鑑賞。

#富田さんの働き方

富田さんが主に担当している業務は事務作業。ミスのないようミーティングで報告・相談ができる体制を整えています。さらに、上司や就労支援員との振り返り面談で、気になったところのサポートを行うほか、家庭でのサポート体制を整えるため、家族を含めた面談も行っています。

富田さんの働き方を見てみるぽぽ!連携が重要のようだな

通常業務

富田さん。今日はデータ入力と封入作業をお願いします。午後、ジョブコーチ2人と面談を行います。分からないことがあれば報告してください


ジョブコーチ 重留さん

はい!契約書の発送作業は、ほぼ毎日行っているので質問はありません。入力作業もいつも通り処理します

面談

面談では、業務上の課題について定期的に振り返りを行い、何かあった時には必ず報告するように指導。長所を伸ばし、苦手な部分が少なくなるよう意識して指導に当たります。

振り返り面談

中村さん。パソコン作業時、富田さんは集中力が低下して何度かミスをしていました。指導した時も元気がなかったので心配です。中村さんからケアをお願いできますか?


ジョブコーチ 重留さん


就労支援員 中村さん

富田さん。先日、ミスをして落ち込んでいるようだったと重留さんから聞きました。まだ気にされていますか?

いいえ。どうしたらミスしないかを考えていました。次回は、集中力を切らさないよう気を付けて、ミスを防ぎたいと思っています


就労支援員 中村さん

重留さん。落ち込んでいたのではなく、どうしたらミスをなくせるか考えていたようです。とても前向きに捉えているので、これからもよろしくお願いします

ありがとうございます!

ジョブコーチ 重留さん

#職場の声

富田さんは、目の前のことを画像のように記憶できます。野菜の種を小分けにする作業では、一目で何粒か分かるので、とてもスピーディーで助かります


ジョブコーチ 田丸さん


ジョブコーチ 荻野さん

イレギュラーな業務はジョブコーチの下で行います。間違いがあれば指摘して、正しくできるのを確認できたら完全に任せる形にしています

一人一人が私の応援団のようで心強いです。会社でミスをして落ち込んでも、家では母が受け止めてくれるので、また頑張ろうという気持ちになれます

ジョブコーチとは

厚生労働省が平成14年に導入した、障害者の就労を支援する専門家

どんな会社でも通用する一人の社会人になっていただきたいです

ジョブコーチは全員で7人。日々、業務を自立して遂行できるように指導しています。繰り返し業務を行うことで習熟を目指し、新しい業務はジョブコーチが業務の工程分析を行い、社員に合わせた指導を行います。分からなくなった場合はジョブコーチが介入し、どこでつまずいているのかを確認し、再度分かるまで根気よく行います。自分で業務を覚えるように行い、成長につなげていけるように指導を心掛けています。
富田さんには、これからも会社や働くことが大好きという気持ちを持ち続けて成長してほしいと思いますが、弊社が最終ゴールだとは思っていません。どんな会社でも通用するような一人の社会人として成長し、自立できるよう、課題に一つ一つ向き合って頑張ってもらいたいです。

AKKODiSビジネスサポート株式会社
ワークサポート2課課長・ジョブコーチ
荻野恵子 さん

AKKODiSビジネスサポート株式会社

AKKODiSコンサルティング株式会社の子会社として、障害者雇用促進を目的に設立。働くことの喜びと責任を感じながら、自己実現の達成を後押しし、思いやり、助け合う社会の創造を目指している。

何かあったらいつでも相談できて安心してもらえる存在でありたいです

当センターには現在330人以上のかたが登録し、私は90人ほどを担当しています。富田さんもそのうちの一人です。基本的には、2カ月に一度行う面談で業務日誌を見ながら、どんな意識で取り組んだかを確認しています。気になる点があれば、会社や家族と連携を取り、必要に応じて職場訪問をしています。富田さんは、すごく前向きなかたと聞いていましたが、来所されるようになってからは、課題と向き合う意識がより高まっているように感じます。AKKODiSさんでは、とても伸び伸び働かれているので、これからも自分らしさを大切にしてほしいと思っています。主役は本人であり、企業なので、私は橋渡し役として、双方にとって望ましい就労支援を心掛けています。

NPO法人
目黒障害者就労支援センター就労支援員
中村利恵 さん

目黒障害者就労支援センター

企業への就労を希望する障害があるかたに向けて、必要なサポートや情報提供を行う福祉施設。就職活動のお手伝いや職業能力の評価、職場適応のための支援活動を行っている。

#障害者雇用を検討している企業のかたへ 目黒区障害者就労支援センターにご相談ください

目黒障害者就労支援センターは、就労を希望する障害のある人と障害者雇用をしたい企業をつなぐ支援をしています。紹介だけでなく、就労後も引き続き企業と雇用者が信頼して、良い関係を築けるようサポートします。詳細は、同センターウェブサイトをご覧いただくか、お問い合わせください。

お問い合わせ:NPO法人目黒障害者就労支援センター
(電話:03-5794-8180、ファクス:03-5794-8225)

分からなくていいんです。私たちを頼ってください

目黒障害者就労支援センターの詳細を見る

就労支援の流れ

障害者雇用を検討したいけれど何から準備したらいいのか分からない

企業が提供できる仕事内容や勤務時間などをお聞きします。

紹介

 

就労希望者の特性と仕事内容等が一致しているかなど、考慮した上で、紹介します。

雇用

就労後も企業・障害者双方をサポート

  • 面談時の質問の仕方、業務上の関わり方などのアドバイス
  • ジョブコーチの派遣
  • 福祉制度などの情報提供、支援機関と連携 ほか

直接聞きづらいことや言いづらいことがあっても、センターがクッションとなってくれているので、良い関係性を保つことができています

障害者週間(12月3日から9日)関連イベント

めぐろふれあいフェスティバル

12月9日(土曜日)
場所:中目黒GT(目黒区上目黒二丁目1番3号)

詳細は区ウェブサイトをご覧いただくか、お問い合わせください。
お問い合わせ:障害施策推進課計画推進係
(電話:03-5722-9848、ファクス:03-5722-6849)

区ウェブサイトを見る

心身障害者自立生活者表彰

障害のあるかたで、自立生活に向けて努力されているかたなどを区長が表彰します。
日時:11時から12時(開場20分前)

障害者差別解消区民講演会「障害を理解し共に生きる社会を目指して」

障害のあるかたの実体験を踏まえた寸劇などから、分かりやすく実践しやすい障害者支援の方法を学びます。
日時:14時から16時
定員:50人(先着)
申し込み:11月16日から、専用ウェブサイト、電話、ファクス(障害者差別解消講演会と明記の上、住所、氏名(ふりがな)、電話・ファクスを記入)で、11月29日までに、障害施策推進課計画推進係(電話:03-5722-9848、ファクス:03-5722-6849)へ

障害者差別解消区民講演会を申し込む

障害者福祉施設の製品の販売と団体紹介

日時:10時30分から
区公式YouTube「めぐろTV」では、障害者福祉施設の紹介動画「なぽぽの散歩」もご覧になれます。

障害者福祉施設の紹介動画「なぽぽの散歩」を見る

障害福祉施設利用者作品パネル展

12月4日(月曜日)から8日(金曜日)
場所:総合庁舎本館1階西口ロビー

めぐろふれあいフェスティバルdeスポーツ

12月2日(土曜日)
12時から16時(入場は15時30分まで)
場所:八雲体育館(目黒区八雲一丁目1番1号 区民キャンパス内)
お問い合わせ:八雲体育館(電話:03-5701-2984、ファクス:03-5701-2985)

どなたでも楽しめるイベントです。屋内シューズ(ソールが生ゴム・白ゴム・ノーマーキングラバー)をご持参の上、当日会場へお越しください。詳細は区ウェブサイトをご覧いただくか、お問い合わせください。

区ウェブサイトを見る

スポーツ種目一覧
種目 内容
キッズランド ボールプールや積み木クッションで遊ぶ
対象:未就学児(3歳児までを優先)と保護者
キックターゲット 的を狙ってシュートする
ボッチャ 目標球に自分の球を近づける
シャフルボード 棒を使って得点エリアへシュートする
射撃(玩具) 的の中心を狙い撃つ

めぐろ区報一覧を見る

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