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更新日:2024年12月27日

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新春対談

特集

NEW YEAR CONVERSATION 新春対談

エンターテインメントを通じて目黒のまちを元気に

令和7年最初のめぐろ区報は、目黒区に本社を構えるLDH JAPAN代表取締役会長兼社長CEO兼CCOのEXILE HIROさんと区長の対談をお届けします。
目黒を「ホーム」というHIROさんがこのまちに抱く特別な気持ち、そしてダンス文化の醸成・浸透を図る目黒区の未来にはせる思いを語ってくださいました。

お問い合わせ:文化・交流課文化・観光係(電話:03-5722-9553、ファクス:03-5722-9378)

EXILE HIROさんと目黒区長のご紹介

EXILE HIRO

2001年にEXILEを始動、パフォーマー兼リーダーとして国民的グループに押し上げる。2013年パフォーマーを勇退。2017年、LDH新体制に伴い、代表取締役会長兼CCOに就任。2023年10月LDH JAPAN代表取締役会長兼社長CEO兼CCOに就任。世界基準でのエンターテインメントの創造に情熱を注いでいる。

目黒区長 青木英二

1955年3月29日、目黒区原町生まれ。目黒区議会議員、東京都議会議員を経て、2004年4月から目黒区長に就任し現在6期目。趣味は、ウオーキングと読書。信条は、人事を尽くして天命を待つ。

区長

あけましておめでとうございます。新しい年のスタートに、目黒区にゆかりの深いHIROさんとの対談を行えること、とてもうれしく思います。

HIRO

あけましておめでとうございます。こちらこそ、新年号という特別な号にお声がけいただきまして大変光栄です。

2024年を振り返って

区長

HIROさんにとって、2024年はどんな1年だったでしょうか。

HIRO

コロナが落ち着き、今まで通りのライブができるようになり、エンターテインメント業界がまた盛り上がってきた感じがあります。コロナ禍はかなりの大打撃でつらいことも多かったのですが、徐々に勢いを取り戻し、さまざまな可能性が広がってきているので、2025年のLDHの活動がとても楽しみになっています。
コロナ禍に耐えながらも攻める姿勢を忘れないようにと準備していたプロジェクトなど、新しいエンターテインメントが具体的な成果につながってきた年だったと考えています。

区長

2024年の目黒区政を振り返りますと、ポストコロナの時代を見据えながら、子育て、教育、健康、福祉、まちづくり、DX、環境、防災などのさまざまな区政課題に対し、職員と力を合わせながら取り組みを加速させることができた1年でした。
7月には、韓国のソウルに行き、海外の友好都市である北京市東城区とソウル特別市中浪区の中学生たちと一緒に、スポーツや文化を通じた、3区間の交流を図ってきました。さらに10月、区内の三田に大使館があるポーランドのワルシャワを訪問し、親交を深めることができました。コロナ禍で足踏みをしていた国際交流の分野において、再び前に進むことができたのはとても良かったと思います。
また、4月に行われた区長選挙では6期目の当選をさせていただきました。新しい任期を迎えることとなり、区民の皆さんからの負託にしっかり応えていくことにベストを尽くした1年でした。

自分たちの成長とまちの発展がリンクしています

区長

目黒への思いやエピソードなどを教えていただけますか。

HIRO

僕がこの業界に入ったのは今から35年前の20歳ぐらいで、その時加入したZOOというグループが所属していた事務所が目黒にあったことがご縁で、それからずっと目黒区に住んでいました。LDHの事務所も設立当初からずっと中目黒です。
思い出はいっぱいありすぎて何を選べばいいのか分からないという感じですが、やはり目黒川沿いの桜ですね。自分たちが駆け出しの頃に見た桜と、絶頂期の時に見た桜、コロナ禍に見た桜は、同じ桜でも見る時の自分の立ち位置によって違う印象があります。「ここのお店変わったな」とか、自分たちの成長とともにまちの移り変わりを感じているので、区の思い出はたくさんあります。多い時には年間30万人くらいのファンのかたがLDHの運営する店舗などにいらっしゃって、中目黒を「LDHの聖地」などと言っていただけたのも、とても光栄です。

区長

HIROさんをはじめLDHの皆さんが、目黒のまちや、目黒川の桜に思いをはせていただいていると伺い、とてもうれしく思います。というのも、目黒区の将来像を示したキャッチフレーズが「さくら咲き 心地よいまち ずっと めぐろ」となっていて、区民の皆さんの笑顔あふれる様子を「桜のまち」というイメージで表しています。

恩返しという意味での社会貢献

区長

エンターテインメントを核とした社会貢献に力を入れておられる印象があります。そこに込められている思いを教えていただけますか。

HIRO

僕たちは華やかな世界で活動させていただいています。だから、ちょっと浮ついたイメージに見られることもありますし、多くの人たちに知られている分、影響力がある立場だということも分かっています。だからこそ、自分たちだけ良ければいいということではなく、このありがたい環境で成功を収めることができた時には、それを社会に還元したいと思うようになりました。

区長

中目黒にダンススクールやダンスに特化したEXPG高等学院も開設しておられ、エンターテインメントを目指す子どもたちへの指導にも力を入れていらっしゃいますね。

HIRO

僕たちのようにダンスやエンターテインメント業界を目指している子どもたちの役に立てるような場所を作りたいという思いからです。アーティスト活動に対する誇りといいますか、そのようなことを確かめたかったんです。子どもたちに夢を持ってもらいたいという思いから「Dreams For Children」というテーマを掲げて活動していくことで、社会貢献につながっていることも多いです。こうしたことを一つ一つ積み重ね、LDHの社会貢献を発信しやすい環境が整ってきたので、今後はさらに力を入れていきたいと思います。

目黒区×LDHのコラボレーション Meguro Dance Connection(メグロダンスコネクション)

区長

目黒区が主催する初めてのダンスイベント、MDC(Meguro Dance Connection)を、今月19日にいよいよ開催します。
コロナ禍でたまった暗い気持ちを一掃させられるような、子どもからシニアまで一緒になって楽しめるイベントができないものかと、職員たちと検討していました。それを、2025年の年頭にできたらと。そんな折、LDHの皆さんにご協力いただけるということになり、始まったプロジェクトが、このMDCです。
先日、参加者のレッスンを見学させていただきました。皆さん本当に元気で明るくて一生懸命で、とても良いなと感じました。

HIRO

きっと盛り上がるイベントになると思います。ずっと目黒区を拠点としてきた僕たちとしては、目黒区がダンスで盛り上がることはとてもうれしいです。僕たちにできることは精いっぱいやりたいなと思っていて、今とてもワクワクしています。

区長

今回シニアからの応募が非常に多く、やはり区民の皆さんの健康志向はとても強いという印象です。LDHのダンスに関する豊富なノウハウを、区民の皆さんの健康づくりに活用していただけるようでしたらありがたいですし、とてもうれしいことだと思います。

1月19日(日曜日)めぐろ区民キャンパスで開催

区主催のダンスイベント。数多くのアーティストを輩出したダンススクール・EXPG STUDIO TOKYO(注釈)の現役ダンサーのレッスンを受けた公募区民が、プロダンサーと共にステージに臨みます。

(注釈)LDHが芸能事務所以外の最初の事業として2003年に開業したダンススクール

Meguro Dance Connection(メグロダンスコネクション)の概要見る

まちづくりにエンターテインメントを

区長

今回、MDCという形でコラボレーションをさせていただきましたが、改めまして目黒区に対するアイデアやご提案はありますでしょうか。

HIRO

この取り組みをきっかけに、目黒区がエンターテインメントを創造しやすい環境をつくってくださったらとてもうれしいです。ダンスを通じて、子どもからシニアのかたまでさまざまなジャンルのダンスで世代に関係なく交流できたりするのかなと。
それから、映画やドラマなどで、目黒区を舞台にしたシーンが出てくると、そこが聖地になって見に来てくれるかたもいますし、作品もどんどん増えていきますから。

区長

ダンスやエンターテインメントを活用してまちを元気にしていくことができたら、とても素晴らしいと思います。子どもからシニアまで、さらには来街者の皆さんも巻き込んで、LDHと一緒に目黒のまちを盛り上げられるよう、私も頑張っていきます。

HIRO

ぜひ協力させていただけたらと思います。LDHには高等学院の生徒もいるので、生徒たちが研修でシニアのかたにダンスを教えるということもできますし、キッズダンサーが老人ホームに行って教えることなども考えています。そのあたりでも、ぜひ何かご一緒できたらうれしいですね。

2025年の抱負

区長

今日はHIROさんにお会いするということで、短歌を作ってきました。

初夢やダンスとともにわが街に
愛と幸福めぐろの宝

 

LDHのDはドリームですから「初夢」。それから、Lの「愛(ラブ)」とHの「幸福(ハピネス)」。そして、こんなまちにしていきたいという思いを込めてみました。

HIRO

ありがとうございます。「めぐろの宝」と言っていただけるなんて、うれしいです。

区長

区民の皆さんにとって、そして区にとって素晴らしい1年になってほしいと思います。
私ごとですが、今年70歳で古希を迎えるので、遅ればせながらダンスに取り組み、元気な体で区政に励んでいきたいと思っています。

HIRO

僕がEXILEのパフォーマーを引退して10年、辞めてみて改めて思うのですが、ダンスは本当に健康に良いです。ぜひ、区長の健康のためにもダンスを役立てていただけたら。
僕の抱負は、ずっと変わらないのですが、エンターテインメントを通じて日本中を元気にすること。その先に、地方創生だったり、目黒区との取り組みだったり、いろいろなことがあると思っています。そして、所属アーティストなども含めて、グローバルマーケットでの成功というのが大きな目標ですね。「目黒から世界へ」となれるよう、LDH全体で頑張っていきます。

最後に、区民の皆さんへメッセージをお願いします。

HIRO

目黒区は、僕の青春がたくさん詰まった本当に大好きな場所なので、エンターテインメントを通じてこのまちを元気にしたいと思います。LDHを知らないかたもいらっしゃると思うのですが、ぜひLDHのつくるエンターテインメントを応援していただけたらうれしいです。
また、今月開催されるMDCはとても画期的な試みで、チャレンジだと思っています。このイベントがうまくいくことで、新しい可能性が広がっていくのではないかなと。僕たちも長く続いていくイベントにしていきたいと思っていますので、皆さんぜひ楽しんでください。

区長

区民の皆さんにおかれましては、昨年も区政に大変なお力添えをいただいたことに、改めて心から感謝を申し上げます。本年も皆さんと共に安全、安心なまちづくりにベストを尽くしてまいります。皆さんにとって今年も素晴らしい1年でありますことを心よりお祈り申し上げます。

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