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特集
区長所信表明と令和7年度予算案のあらまし
区長所信表明区長所信表明は、区長が区政の方針や重点課題に関する考え方を表明するものです。令和7年第1回区議会定例会で行った、所信表明のあらましをお知らせします。 「さくら咲き 心地よいまち ずっと めぐろ」の実現に向けて国際社会においては、ロシアによるウクライナ侵略の長期化や不安定な中東情勢など、緊迫の度合いが高まっております。また、地球温暖化による気候変動が世界全体の課題として顕在化してきております。 こうした国際的規模の事柄が要因となり、原材料費などの高騰による物価上昇や風水害の激甚化・頻発化といった問題が直接的に区民生活にも大きな影響を及ぼすようになってきています。 経済の点においては、昨年は日経平均株価が史上最高値を更新したほか、円相場が歴史的な円安局面となるなど、大きく変動しました。 このように、さまざまな面で不確実性の高い状況が一層顕著となってきており、区政運営にはこれまで以上に先々の課題を捉えながら、変化する状況に柔軟に対応することが求められています。 また、基本構想に掲げたまちの将来像である「さくら咲き 心地よいまち ずっと めぐろ」の実現に向けて、令和4年3月に目黒区基本計画を策定し、基本構想で示した区政運営方針に基づく区政運営の基本的考え方と施策立案の視点を定めております。 これを踏まえ、令和7年度の区政運営の基本姿勢は、平和への貢献と人権・多様性を尊重する地域社会の実現、地域コミュニティの形成と多様な主体との連携の推進、持続可能な行財政運営に向けた取り組みの推進の3点といたします。 区民の皆様のご期待に応えられるよう、区民福祉のさらなる向上に向けて山積する課題解決に全力で取り組み、「さくら咲き 心地よいまち ずっと めぐろ」の実現に向けてまい進してまいりたいと存じます。
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令和7年度予算案のあらまし皆さんにとって住みやすいまちとなるよう、令和7年度の予算案を作成しました。 区民の暮らしを支えスマートで強靭(きょうじん)なまちをつくる目黒未来予算(注釈)図中の数字は四捨五入しているため、合計と一致しないことがあります |
区の主な取り組み5+1の重点項目
令和7年度に区が重点的に取り組む項目と主な事業を紹介します。
1 多様性と包摂性のある地域社会の構築
一人の人間として尊重される多様性と包摂性のある、誰にとっても暮らしやすい社会を目指します。人権に関する意識調査や障害者参加型の防災訓練、手話に関する施策の推進など福祉分野の取り組みを進め、文化・スポーツ分野ではめぐろ芸術文化振興プランとスポーツ推進計画の改定等、地域社会の理想の姿をさまざまな切り口から再検討します。また、令和7年度は戦後80年、平和都市宣言から40年の節目となることから、平和記念事業の充実を図ります。
- スポーツ機会創出事業…1,516万円
- ダンスを活用した介護予防・フレイル予防普及啓発事業…550万円
- 手話の理解促進・普及啓発事業…396万円
誰にとっても暮らしやすい社会を望みます |
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2 安全・安心への取り組みと計画的なまちづくり
侵入強盗等に対する防犯対策、防災行政無線をはじめ機器類の更新、災害時トイレ対策、避難所でのプライバシー確保のための対策など健康危機管理の強化を行います。また、消費者被害の未然防止や早期解決に向けた啓発の強化を図ります。まちづくりでは、路上・歩行喫煙禁止の推進、区有施設への再生可能エネルギー設備の積極導入等の取り組みを行い、公園リノベーションによる魅力向上やみどりの保全などを進めます。
- 喫煙所整備事業…6,711万円
- トイレトラック(注釈)の導入…2,654万円
- 避難所生活課題に対する備えの充実…2,247万円
(注釈)車両とトイレが一体化した自走式の仮設トイレ
みんなが快適に暮らすための取り組みなんだね |
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3 子どもを取り巻く環境整備と教育の充実
こども家庭センターを開設し、母子保健と児童福祉の両機能の連携により、妊娠期から子育て期にわたる支援を充実させます。また、同施設内に設置する東京都児童相談所サテライトオフィスとの連携を強め、虐待などへの対応も機能強化します。
学校教育では、学校ICT環境整備、校内別室指導支援員配置などによる不登校等への対応を進め、子どもの読書活動の推進に関する計画を策定します。
- 学校のICT環境整備…9億8,817万円
- 出産・子育て応援事業…4億9,047万円
- 乳幼児から中高生までの新たな居場所づくり…5,959万円
子育て世代にはうれしい取り組みです! |
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4 システム標準化への取り組みとDXの推進
地方公共団体情報システムの標準化への取り組み(全国自治体の基幹業務システムを国が定める基準に適合したシステムに移行すること)を推進します。また、デジタル技術を活用し、区民サービスの向上と庁内の業務改革に取り組みます。行政手続きのオンライン化やキャッシュレス決済を拡大し、納付相談など各種相談業務のオンライン化は検証しながら進めます。区のDXビジョンにある9つの目指す姿の実現に向け、あらゆる分野でDXを推進していきます。
- 地方公共団体情報システム標準化の推進…10億9,831万円
- DXの推進…2,613万円
- 口座振替依頼手続きのオンライン化…551万円
スムーズにサービスが受けられるのはうれしいですね |
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5 中長期の見通しを踏まえた行財政運営の推進
経営資源の有効活用を可能とする組織執行体制の整備や人財の育成など、将来の行政需要や課題を見据えた適切な取り組みを行っていきます。的確な行財政運営を行うため、区有施設の見直し方針・計画の改定に着手します。
またEBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング、客観的根拠に基づく政策立案)やデータ利活用の考え方を広く組織内で共有するため、職員のデータリテラシー(情報を活用する能力)向上を図ります。
- 区有施設見直し方針・計画の改定検討…3,161万円
- EBPM推進のための取り組み…515万円
区民の生活の質が向上するといいなあ |
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+1 物価高騰対策
原油価格・物価高騰の影響が長引いている状況を踏まえ、区民生活や区内事業者を守るための取り組みを実施します。
- 区立小・中学校給食費保護者負担ゼロ…8億9,742万円
- 事業再構築・物価高騰等対策融資に対する利子補給…2,980万円
より良い未来の暮らしのために予算を使ってください |
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