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更新日:2026年1月15日

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特集

目黒区の多文化共生のかたち“共にくらす、扉ひらく。”

区には、さまざまなルーツや文化的背景を持つ人たちが暮らしています。日々の生活の中で生まれる出会いや交流は、互いを知り、支え合う力になります。文化や言葉の違いに心の扉を開くと、新しい視野や学びが広がっていきます。このまちで共に暮らす人々の姿と多様性を支える取り組みを紹介します。

お問い合わせ:目黒区国際交流協会(MIFA)(電話:03-3715-4671、ファクス:03-3715-4672)

DATA 目黒区に住む外国人

区内に住む外国人の推移

令和4年には9434人だった外国人住民が、令和7年には11898人に増えていることを示すグラフ

昨今、区内に住む外国人住民が増えています。人口比率にすると、約4.2パーセントが外国籍のかたです。上位を占める国籍・地域は中国、韓国・朝鮮、米国、台湾、フィリピン。さまざまな人が区内で暮らしています。異なるルーツを持つ人々が住んでいるということは、それだけ多様性に満ちあふれた環境であるということ。暮らしの中にある多文化共生を一緒に見てみましょう。

目黒区に住む外国の人たち&外国人と関わる目黒区の人たち

リュウさん 20代・区在住歴2年7カ月・中国の福建省にルーツ

日本人は普段の生活の中でもしっかりルールを守っているのが印象的です。私もごみを捨てる時には細心の注意を払って分別するようになりました。日本人のかたとこれから料理交流会をやってみたいと思います。自国ならではの料理を一緒に作りたいです。

中山さん 10代・区在住歴15年

地域で日本語学習のサポートをしていますが、多文化に触れることで視野が広がり、学ぶことは私の方が多いです。国籍や文化の違いよりも共通点の方がたくさんあると実感します。今後も地域での交流の場に積極的に参加し、外国人・日本人という線引きを越えたつながりを広げたいと考えています。

永井さん一家 お子さんの区在学歴1年6カ月

区の交流イベントを通じて、職場や学校だけでない地域とのつながりを感じることができ、自分たちにできる小さな地域貢献と思っています。日本人の日常生活に興味がある外国人が多いことに気づき、日常生活の中で、外国人が興味を持つものはなんだろうと探すようになりました。

スリさん 40代・区在住歴7年・インドネシアのチルボンにルーツ

職場やモスク(イスラム教の礼拝堂)に近いので、目黒区に住むことに決めました。近所の方々は親切で温かく、この前はあるご高齢のかたがコンビニで見つけたハラール食品(イスラム教に沿って加工された食べ物)を買ってきてくださいました。本当は地域の活動にも参加してみたいのですが、どのように参加すればよいのか分からずにいます。

LLさん 30代・区在住歴2年・中国生まれで来日する前はアメリカのニューヨークに在住

日本人の友人は相手のことを考える気遣い上手。共感や思いやりについて多くを学びました。料理を作るのが好きで、日本の友人にはアメリカ料理や中国料理を作ることが多いのですが、日本食のレシピにも挑戦しています。忙しい中でも気軽にできる文化交流なので、これからも続けていきたいです。

中西さん 70代・区在住歴約40年

地域日本語教室のボランティアをしています。着物体験やお花見などで交流を深めた経験から、世界の国々が身近になった気がします。交流を深めた外国人とはその後も長くお付き合いが続いています。これからも外国人にとって不慣れな場所での、言葉や生活などをお手伝いしていきたいです。

目黒区で暮らす外国の人たちにお話を聞きました

#1 支えられる側から、支える側へ 親子が感じた地域の温かさ

云 健敏(うん けんみん)さんと家族は平成30年から目黒区で暮らしています。息子の王 墨(わん も)さんが通う学校を東山小学校に選んだ決め手は、帰国子女への丁寧な日本語教育でした。王さんは学校生活に慣れるまでに時間がかかりましたが、先生がたと周りの支えによって、安心して学校に通えるようになりました。「支えてもらった経験が、家族にとって大きな力になりました」と云さんは話します。王さんは学校以外でも、区の施設や講座を通して日本文化を学び、地域の交流を深めていたようです。云さんも、MIFA(注釈)のさまざまな講座で日本語や文化を教わり、日本での生活に慣れる上で大きな支えになったとのこと。区は外国人サポートが手厚く、人の温かさが一番の魅力だと話していました。

(注釈)在住外国人が快適な生活を送れるよう、地域ボランティアとともにさまざまな事業を行う公益財団法人


左 王 墨さん 右 云 健敏さん

子どもを支える喜びと、地域の一員としての誇りを感じて

現在、二人は外国にルーツを持つ子どもたちのサポートを行っています。云さんは、来日したばかりの子どもたちの通訳ボランティアとして活動し、王さんは防災通訳と日本語学習支援のボランティアをしています。云さんは「子どもたちが母国語で悩みを安心して話せる機会がとても大切」と話します。どのように勉強を教えるか、試行錯誤の毎日だと言う王さん。「子どもたちにはまず楽しんでほしい」との強い思いも語ってくれました。人の役に立つ喜びを感じながら、地域の一員であることに誇りを持って活動されています。

東山小学校の林先生(写真左)のコメント
「海外から来たかたって文化も習慣も違うから、こちらでは予想もしないことで困っていたりするんじゃないかなと思います。だから、簡単に決めつけずに、この子はこうかもしれないと思って、一人ずつ対応を変えるのがいいのかなと」。

王さんは林先生について、「自分のやりたいことを尊重してくれたことがとてもうれしかった」と話してくれました。

#2 子どもが自分らしく輝く場所 感銘を受けた目黒の教育

ニュージーランド出身のニックさんは、15歳の時に日本でホームステイを経験。高校を卒業した後、留学生として再来日し、日本の大学に通いました。当時、日本人の優しさや真面目さを感じながら学生生活を過ごしていたそうです。現在暮らしている目黒区については「非常に住みやすく、特に次女のミリーが通う公立中学校の教育には感銘を受けました」と話します。障害のあるミリーさんに対するサポートが非常に手厚いとほほ笑むニックさん。一人一人の強みに合わせて、個々の特性に応じた教育を受けられているとのことです。そのような環境のおかげでミリーさんが、自分の意思を伝えられるようになり、自信がついてきたと、ニックさんはうれしそうに語っていました。


左奥 ニック ウォールさん 左中 玲子 ウォールさん
左前 ミリー ウォールさん

娘が楽しく過ごすことができて感謝しています

ミリーさんは現在、MIFA主催の放課後にほんごクラブに参加中。その活動の一環で、2年前に開催された「夏!体験ボランティア」国際コースに、ニックさんもボランティアとして参加しました。食文化の交流では、故郷ニュージーランドの料理パブロバを紹介したニックさん。ミリーさんの活動の様子には、「とても楽しそうに参加していると思いました。娘を応援してくださるかたに感謝です」と温かな笑みを浮かべながら、話していました。

ニュージーランドの料理を紹介するニックさん

夏!体験ボランティア食文化交流に参加した高校・大学生の感想
  • 本場のかたから教えてもらいながら作る料理は、とてもおいしかったです
  • 同じ国でも食べる物が違うことがあるので、出身の地域でイメージをつくらないようにしたいと感じました

Information

MIFA世界のおやつ教室 インドネシア

  • 日時:2月11日(水曜日・祝日)14時から16時30分 
  • 会場:上目黒住区センター
  • 内容:インドネシア人講師によるおやつ作り教室と文化交流
  • 対象:中学生以上
  • 定員:15人(先着)
  • 費用:参加費500円
  • 申し込み:1月16日(金曜日)から2月4日(水曜日)に、専用ウェブサイトよりお申し込みいただけます。

MIFA世界のおやつ教室 インドネシアの詳細を見る

めぐろ国際交流フェスティバル

2026年3月7日(土曜日)

外国人と日本人が互いの文化を理解し合い交流することを目的とした、年齢・国籍を問わず誰でも楽しめる国際色豊かなイベントです。さまざまなステージ、体験を企画しています。詳細は、めぐろ区報3月1日号や区ウェブサイトでお知らせします。文化交流を楽しみに、ぜひお越しください。

めぐろ国際交流フェスティバルの詳細を見る

区の多文化共生推進の取り組み

近所で外国の人をよく見かけるようになったと感じるかたも多いのではないでしょうか。海外での生活では、「言葉」「制度」「心」の3つの壁にぶつかるといわれます。区は、区内に住む外国人が安心して生活できるように、さまざまな取り組みを行い、互いの文化を知り、地域社会の一員として共に支え合う環境づくりを目指しています。

PICK UP やさしい日本語の啓発

日本で暮らす外国人が使う言語はさまざまです。そこで推奨されるのが特定の外国語ではなく、「やさしい日本語」です。言葉のレベルや文章の長さに配慮されたやさしい日本語は、高齢者や障害のあるかたにも活用されています。区では、窓口や広報での使用を促進するため、職員向けの研修を毎年実施しています。

地震発生時に津波からの避難誘導をわかりやすく示すため、テレビの画面に赤い背景で大きく白字で「つなみ!にげて」と表示されている
やさしい日本語は阪神・淡路大震災の際、緊急速報や避難指示が理解できずに多くの外国人が被災したことから生まれました

やさしい日本語で意識することとして、「はっきり・さいごまで・みじかく」言う「はさみの法則」があります

やさしい気持ちではっきりさいごまでみじかく 言います
東京都 やさしい日本語イメージキャラクター「やさカニくん」

やさしい日本語では、「ポイ捨て禁止」は「ここにごみを捨てないでください。」へ、「川が増水しています。避難してください。」は「川の水が多いです。あぶないです。にげてください。」に言い換える。

PICK UP 通訳タブレット

令和2年からタブレット端末による通訳サービスを開始し、全12台を窓口で利用しています。来庁者のスマートフォンなどの端末からウェブブラウザーを通じて通訳ができるサービスもあり、多言語での相談がより簡単になっています。

取り組み一覧

  • 区公式ウェブサイトや生活情報の多言語化
  • 外国人相談窓口/通訳タブレット導入/多言語対応三者間通訳サービス導入
  • 通訳派遣(区立保育園・こども園・学校、行政サービス)
  • 日本語教室(初級・初中級・中級者向けの大人のクラス)
  • 外国につながる児童・生徒の学習支援(日本語国際学級、MIFA放課後にほんごクラブ、初期支援通訳)
  • ウクライナ避難民支援
  • 防災語学ボランティア
  • 各国の文化紹介


放課後にほんごクラブ

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お問い合わせ:文化・交流課交流推進係(電話:03-5722-9291、ファクス:03-5722-9378)

お問い合わせ

広報広聴課

ファクス:03-5722-8674

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