更新日:2021年5月16日

ページID:4175

ここから本文です。

元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「HAIR CONCERTO K(ヘアコンツェルトK)」

店舗情報


「HAIR CONCERTO K」の入口

所在地

目黒区五本木一丁目23番14号 グリーンハイツ祐天寺A

代表

假屋 浩一

電話番号

03-5721-3201

所属商店街

五本木一丁目商店会

茶の湯の道に通ずる理容店でのおもてなし

東急線・祐天寺駅から徒歩5分の「HAIR CONCERTO K」は茶道の哲学を採り入れたユニークな理容店。8年ほど前に店主の假屋浩一さんが常連客の紹介で茶道のカルチャースクールに通うことになったのがきっかけでした。
「正直、最初はそこまでお茶に興味があったわけではありませんでしたが、やっていくうちにお茶によるおもてなしや、茶室の考え方の根底にある四規七則が理容店と全く同じだと感じたのです。理容店として社会貢献できることはたくさんあると思いますし、多くの方が心の不安定を抱えているコロナ禍のいまは、心を落ち着ける時間・空間として理容店の役割はより重要だと考えています」と假屋さんは言います。
日々の接客でも假屋さんならではの粋なサービスを展開。
「例えば、お店に来て、疲れているように感じたお客さまには決して「疲れていますね」とは言いません。人に言われると余計に疲れてしまいますからね。言葉の代わりにシャンプーやフェイシャルケアを少し長めに時間をかけて行い、お客さまの様子を見ながら部分的に集中してケアをしたり。お客さまが少しでもリフレッシュしてお帰りになられるようなサービスを提供していければと考えています」


代表の假屋 浩一さん


お茶を点てるおもてなし

立場に上下がなく、互いに互いを感じ合うのもお茶のもてなしの醍醐味ですが、その想いは協奏曲を意味する店名の「コンツェルト」にも。
「ときにサービスに込めた私の想いがお客さまに伝わり、「きょうはありがとう」のお言葉をいただくこともあるのですが、こういったお互いの心の通じ合いが一番うれしいですね。ピアノ協奏曲はピアノの独創性と完成度があってこそ、素晴らしい協奏曲になります。「HAIR CONCERTO K」もヘアスタイルの完成度の満足感から来る信頼が全ての根底にありますが、その上で私とお客さまがこの空間の中で感じあい、感性が響き合ってハーモニーを奏でる。そんな空間にできたらいいですね。ただ髪を切って顔そりをして帰っていただく、ということではなく、心のメンテナンスまで含めたトータルビューティケアができればと考えています」

お客さまの満足を超える満足、感動を提供したい

そんな粋な理容店の原点にあるのが、有名ホテルにも出店している高級理容店での修行時代だそうです。
「あるとき先代師匠に「夢は何だ?」と聞かれ、「自分の店を出すことです」と答えたら、こう諭されたのです。「それは夢ではない。お金があればお店は出せるが、大切なのはそこではない。理容における最高の内容、品位を高めつつ、社会貢献をすることだ」と」。
心に深く響いたその言葉を胸に約15年間の勤務を経て、1999年に独立。「HAIR CONCERTO K」をオープンしました。
開業後は茶の湯に加え、華道も採り入れているのも同店ならでは。店内にある2つの大きな花は假屋さん自身が生けたものだそうです。
「いつも頼んでいた花屋が店を畳むことになり、何軒か別の店に頼むことにしたら、常連のお客様に花の感じがお店に合っていない、いっそのこと、自分で生けてみたらどうだ?とアドバイスされました。そのお客さまの言うことにはこれまでも間違いがなかったので、意を決して自分で花を生けることにしたのです」


店内の様子


五本木一丁目商店会の風景

理容師は、どの人に手ほどきを受けるかでその後の仕事が変わるそうですが、花の道も同じと考えた假屋さんは、かつて頼んでいた花屋が手ほどきを受けた店に通い、お花のことをあれこれ教えてもらいつつ独学、研究。
「本格的に華道をやるわけではありませんからね。習うと形にとらわれてしまうので、あえて独学しました。ただ、そのお店で言われたのは「ひとつだけ守ってほしいのは、今週はこの花とまず決めて、周りの花を選び、自由に生けなさい」。それだけはずっと守り続けています」。
そんな假屋さんが生ける花は常連客からも好評。毎回、いろんなチャレンジをして自分なりに精一杯生けた花がお客さんとの会話が弾むきっかけにもなっているとか。
「理容業でお客さまにご満足いただくことは当然のことで、その満足を超える満足こそが感動であり、それを提供することができればよりお客さまとの心の結びつきが強くなると考え、日々努力しています」
目利きの常連客にも恵まれたこの店では日々、店主と利用客による心の協奏曲が奏でられているようです。

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 商店街振興係

ファクス:03-5722-9169

同じ分類から探す

一緒に読まれているページ