令和4年度めぐろ歴史資料館特別展 「目黒の名工 千代鶴是秀×小宮又兵衛×高山一之」

更新日:2022年11月4日

目黒川とその川沿いに建っている工場を写した写真
目黒川沿いの工場

大正から昭和前期にかけての目黒地域は、目黒川沿いを中心に工場地帯を形成していて、当時は、ものづくりの音の響く街でした。工業化が進む中でも伝統的な技術を継承し、ひたむきにその姿勢を貫き、現在でも名工として語り継がれている技術者もいました。本展では、目黒の2人の名工「千代鶴是秀(大工道具鍛冶)」と「小宮又兵衛(蒔絵筆製作)」に再注目してその業績を紹介します。また併せて、平成30年に国の「選定保存技術」保持者に認定された高山一之氏を現在の目黒区内で活躍中の名工として紹介します。

名工の紹介

千代鶴是秀

千代鶴是秀の肖像写真
千代鶴是秀

明治7年(1874)から昭和32年(1957)まで
大工道具鍛冶の名工。大正9年(1920)下渋谷から上目黒宿山へ転居、工房「九三房」を構える。刀匠の家に生まれ、11歳の時に鍛冶修行に入り、時代の変容に合わせて大工道具鍛冶の道に進む。刀匠から受け継いだ崇高な精神性を持ち生み出された大工道具は、本来の消耗品としての道具に留まらず、芸術の域に達している。大工道具鍛冶業界や大工・木工技術者など使用者の間では「不世出の鍛冶」と語り継がれている。

鎬大突鑿「神嶺」の写真

鎬(しのぎ)大(おお)突(つき)鑿(のみ)「神(しん)嶺(りょう)」
実物初公開

小宮又兵衛

小宮又兵衛の肖像写真
小宮又兵衛

明治8年(1875)から昭和34年(1959)まで
蒔絵筆製作の名工。終戦後、中目黒(現在の目黒区祐天寺)に工房を構える。12歳前後で父に師事して、亡くなるまで約75年、蒔絵筆製作に従事していた。昭和32年(1957)、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に認定される。小宮が調製した「漆芸用具製作技術記録」は東京国立博物館で所蔵され、現在では希少となった漆芸用具の重要な記録資料となっている。

「蒔絵筆製作道具一式」 うち「蒔絵筆見本」の写真

「蒔絵筆製作道具一式」 うち「蒔絵筆見本」の写真

「蒔(まき)絵(え)筆(ふで)製作道具一式」うち「蒔絵筆見本」
当館蔵(平成6年(1994)に小宮博昭から寄贈)初公開

高山一之

高山一之の肖像写真
高山一之

昭和15年(1940)から
現在、目黒区内で活躍中の刀装(鞘)製作修理の名工。昭和15年に生まれ、5歳の時に目黒区に転居。大学卒業後の鞘師であった父に師事。宮内庁や有名社寺からの依頼で、国宝・重要文化財など刀剣の刀装の修理・復元、白鞘の制作を行ってきた。その名声は広く海外でも知られ、大英博物館・メトロポリタン美術館などの著名な博物館・美術館からも依頼を受けてきた。平成30年(2018)国の選定保存技術「刀装(鞘)製作修理」保持者に認定される。令和2年(2020)旭日双光章を叙勲。
注記:高山一之さんの「高」の字は正しくは「はしごだか」です。

金豹文蒔絵漆塗合口大小刀拵の写真

金(きん)豹(ひょう)文(もん)蒔(まき)絵(え)漆(うるし)塗(ぬり)合(あい)口(くち)大(おお)小(こ)刀(がたな)拵(こしらえ)
初公開

開催概要

会期

令和4年11月3日(木曜日・祝日)から令和4年12月11日(日曜日)まで

開館時間

午前9時30分から午後5時まで

休館日

月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌日火曜日が休館になります)

会場

めぐろ歴史資料館(目黒区中目黒三丁目6番10号)

入館料

無料

関連事業 特別展「目黒の名工千代鶴是秀×小宮又兵衛×高山一之」記念講演会

現在、目黒区内の活躍中の名工で、国の選定保存技術保持者「刀装(鞘)製作修理」に認定されている高山一之氏、千代鶴是秀研究の第一人者である土田昇氏(土田刃物店店主)のお二人をお迎えして、令和4年度めぐろ歴史資料館特別展の記念講演会を開催します。また、当館蔵の小宮又兵衛「蒔絵筆製作道具一式」について当館学芸員が解説いたします。

開催日

令和4年11月26日(土曜日)

時間

午後1時から

場所

めぐろ学校サポートセンター第1研修室(めぐろ歴史資料館と同じ建物です)

講師

高山一之(国の選定保存技術保持者「刀装(鞘)製作修理」)
土田 昇(有限会社土田刃物店 店主 「千代鶴是秀研究の第一人者」)
当館学芸員(当館蔵 小宮又兵衛「蒔絵筆製作道具一式」について)

定員

40名(応募多数の場合は抽選)

申込方法

ハガキ・ファックス・電子申請のいずれかでお申し込みください。

申込期間

令和4年9月30日(金曜日)から11月3日(木曜日・祝日)まで(必着)
記念講演会の参加申込みは終了しました。

特別展のポスター

特別展のポスター
特別展ポスター

問い合わせ先

めぐろ歴史資料館

  • 所在地:〒153-0061 目黒区中目黒三丁目6番10号
  • 電話:03-3715-3571
  • ファックス:03-3715-1325

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