人権啓発のとびら これでいいのですか? 「世間体って 常識?」

更新日:2013年12月13日

結婚式の日取りについて相談しています

親と娘の会話風景の画像

親と娘の会話

娘「日取りのことだけど、10月の第一土曜日に決めようと思うの」

母親「彼のご両親はどうなの。了解してるの」

娘「それがね、彼のお母さんが大安じゃないとだめだといっているのよ」

父親「なんだ、大安じゃないのか。そんなこと常識だぞ!」

母親「そうよ、世間体もあることだし!」

わたしたちは考えます

カレンダーや手帳に「大安」「友引」などの記載がされたものを見かけます。これらを総称して「六曜(ろくよう)」といいます。

私たちは、ともすれば日常生活の中で新しい門出や祝いごとに「大安」を選んだり、葬式の日が「友引」に当たると一日延ばしたりして、日取りを決めることがあります。しかし、六曜は、単に日に吉や凶の意味をもたせた科学的な根拠のない迷信です。「三隣亡(さんりんぼう)」や「丙午(ひのえうま)」も同じことがいえます。

私たちは、こうしたことに、どうして従うのでしょうか。嫌なことが起こったらどうしようという不安感や、世間の目を重視するあまり、このような「迷信」を受け入れているのではないでしょうか。

このような根拠のないものに従う姿勢は、差別に直面したときに「差別はいけないが、世間がそうしているから」といった世間体を重視した態度を生み出します。

日常生活の中で世間体にさえ従っていれば何ごとも無難に済み、それが常識だと思う考え方は、時として相手を傷つけたり、差別する原因となったりするのではないでしょうか。

一口メモ

六曜

古代中国にあった単なる占いが原形で、鎌倉時代末期から室町時代初期に伝来しました。その後変化し、江戸時代の末頃、今のような形で広まったとされます。明治時代になって、民間で発行される暦には、六曜をはじめ、多数の「日の吉凶」に関する迷信が載せられていて、それが、文明開化の障害になるとして、明治政府は一切禁止しました。

三隣亡

この日に建築すると、火災を起こし、近隣三軒を滅ぼすという言い伝えのことです。

丙午

60年に一度めぐってくる干支の一つ。この年は火災が多く、この年生まれの女性は夫を食い殺すという言い伝えのことです。

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