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正しい情報で、冷静に行動しよう! 新型コロナウイルス感染拡大の影響(めぐろ区報 令和2年4月15日号に掲載した記事です)
家庭内暴力は電話で相談を
新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、外出自粛により、家庭内での暴力(DV)の深刻化が懸念されています。
家の中で顔を合わせて過ごす時間が長くなると、加害者がストレスを解消するために、精神的、肉体的に暴力を振るいやすい状況が生まれます。特に、弱い立場の人が危険にさらされます。経済的不安が引き金になるかもしれず、深刻な事態に発展しかねません。そうした場合はひとりで悩まず、まずは公的な人権相談機関に連絡してください。夜間や休日でも電話できる窓口があります。家で電話をしていると加害者に気づかれる可能性があれば、少し外に出て、電話をかけましょう。外部とつながることが何より大切です。暴力から避難するための相談に行くことは、不要不急の外出ではなく、差し迫った必要ある外出です。暴力がある場合は、迷わず110番してください。
適度にストレスを解消しよう
一方、子どもや高齢者の世話や介護など、家事を担うかたの負担が増しています。
移動の規制、家計の問題や先の見えない状況に、漠然とした不安感がのしかかり、どこにも助けを求められず、孤立しているかたがいるかもしれません。
そうしたストレスを抱えたかたへは、信頼できる友人や家族に自分の状況を伝え、共有してもらうことを助言しましょう。会えなくても話を聞いてもらうだけで、ストレスの緩和につながります。室内でできる運動やめい想などもストレスを解消するよい方法です。
人権への配慮を忘れずに
感染者や外国籍のかた、海外帰国者に対するひぼう中傷や、心無い書き込みがSNS(会員制交流サイト)などで広がっています。また、医療関係者やその家族が、いわれのない差別を受ける事例も発生しています。医療職をはじめとする関係者の努力や活動がなければ、より多くの人の命が失われる可能性が高いことを忘れてはなりません。人道的活動に参加されているすべてのかたに心からの敬意を表し、偏見や先入観に基づく批判は厳に慎みましょう。不確かな情報に惑わされた不当な差別、偏見、いじめ、SNS等でのひぼう中傷などは決して許されません。
科学的事実を欠いた偏見と差別により、人権侵害につながることのないよう、今こそ政府や関係機関からの正しい情報に基づいた冷静な行動をとりましょう。
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