更新日:2020年2月8日

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乳幼児のための食品衛生

乳幼児は大人に比べて消化酵素が不十分、腸内細菌が未発達、免疫機能が不十分等の理由から、少量の菌数で発症することがあります。さらに、病原微生物に対する抵抗力が弱いため、食中毒菌の種類によっては少量の菌数でも食中毒を起こし、食中毒になった場合、大人よりも重症化しやすい傾向があります。

母乳の保存

母乳の保存は、冷凍で1週間、また冷蔵庫で24時間が限度です。冷凍した母乳は40度程度の湯せんで20分から30分かけて解凍します。長時間放置しないように注意しましょう。

ミルクや離乳食

ミルクや離乳食は栄養が、豊富な上、水分が多いので細菌が繁殖しやすくなっています。作り置きは絶対にやめましょう。

調乳器具の洗浄

出来れば、使うたびに洗浄するのが理想ですが、まとめて洗う場合は、使用直後にミルクの残りは捨てて、さっと水で流しておきましょう。

ポイント1 洗うときの注意点

ミルクかすを残さないように、ほ乳瓶専用のブラシでよく洗いましょう。乳首も小さなブラシでよく洗いましょう。

ポイント2 消毒するときの注意点

消毒(ガラス製のほ乳瓶の場合)沸騰したお湯で熱湯消毒しましょう。合成樹脂製のほ乳瓶の消毒については、メーカーの取扱説明書を読んで消毒しましょう。

ポイント3 消毒後の注意点

ビンは清潔なふきんの上で水を切ります。乾燥したら、ふたつきの清潔な容器に保管しましょう。消毒剤を使用した場合は良くすすいでから保管しましょう。次に使う時には、ビンの中や、吸い口を手で触らないようようにしましょう。

いろいろな消毒方法

ほ乳瓶消毒薬

消毒薬の表示を見て、決められた濃度と時間でつけ置きして消毒しましょう。

電子レンジによる消毒

専用のパックに入れて加熱して、消毒しましょう。

蒸気消毒

蒸し器などで加熱します。温度管理に注意しましょう。

乳児用調整粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン

医療機関及び家庭における乳児用調製粉乳の衛生的な取扱いについて、世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)により「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」(概要、仮訳)が作成、公表されています。

乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて

厚生労働省のホームページです。

乳幼児には十分加熱した食事を!

生卵、生レバー、刺身等、生のまま加熱しないで食べる食品は、乳幼児には、与えないようにしましょう。また加熱して食べる食品は、中心部まで十分加熱してから食べさせるようにしましょう。

食肉には、腸管出血性大腸菌O157、カンピロバクター、サルモネラ等の食中毒菌が付着していることが多く、生で食べることは危険です。

乳児ボツリヌス症に注意

乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられるボツリヌス症です。1歳未満の乳児では、腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌が食品などを介して口から体内に入ると、腸内で菌が増えて毒素を産生することにより、便秘、吸乳力の低下、泣き声が小さくなる、といった症状を引き起こすことがあります。

乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のあるはちみつやはちみつを含む食品を与えないようにしましょう。また、ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱や調理では死なないため、離乳食にはちみつを使うことも避けましょう。

なお、1歳を過ぎれば、腸が発達し免疫機能が整うので、乳児ボツリヌス症の発生はありません。

ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから(厚生労働省)

小さな子どもが食中毒にかかったら

おなかが痛い、下痢が続く、また、出血を伴う下痢があったら、様子を見たりせず早めに医師の診察を受けましょう。

お問い合わせ

生活衛生課

ファクス:03-5722-9508