更新日:2023年7月25日

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認知症とは

認知症は、自然な老化によって起こる単なる「もの忘れ」ではなく、さまざまな原因で脳の細胞のはたらきが悪くなる病気で、誰でもかかる可能性があります。高齢のかたに多い病気ですが、年齢が若くても発症することがあります。おおむね65歳未満で発症した場合を若年性認知症と言います。

「ちょっと気になることがある」かたは、医療機関や区の相談窓口(包括支援センター、保健予防課、碑文谷保健センター)などに相談しましょう。

認知症の原因

認知症にはさまざまな原因があります。症状が軽い段階から適切な治療・ケアを行うことで、症状を軽減したり、進行を遅らせることができます。年のせいだから仕方がない、もうしばらく様子を見ようと放っておいたり、人に言いにくいからとためらっていると、症状が進んでしまうこともあります。

原因によっては治る病気や一時的な症状の場合もあり、一般の病気と同じように早期診断・早期治療が大切です。

認知症の原因となる主な病気は

変性疾患

アルツハイマー病、レビー小体型認知症、ピック病など。詳しい原因は不明ですが、脳の神経細胞が小さくなり、減っていくことで起きる病気です。

脳血管性認知症

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳動脈硬化など。脳の血流低下や血管の詰まり、出血などによって、脳の神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れることで起きる病気です。

その他の認知症

頭のけが、脳腫瘍、薬物の影響、重い肝臓病や腎臓病、甲状腺ホルモンの異常などによっても起こります。

認知症の症状 1 中核症状

脳の細胞が壊れることにより直接起こる基本的な症状です。

記憶障害

  • 最近の体験や出来事など新しいことが覚えられない。
  • 今まで覚えていたことを忘れる。

見当識(けんとうしき)障害

  • 日時、曜日、季節感、場所等の感覚が薄れる。
  • 道順などがわからなくなる。
  • 周囲の人との人間関係がわからなくなる。

理解・判断力、実行機能障害

  • 物事の段取りや計画を立てることができなくなる。
  • 家庭電化製品、自動販売機、金融機関のATMなどが使いこなせなくなる。

認知症の症状 2 行動・心理症状

中核症状によって、日常生活への対応がうまく出来なくなってくると、本人がもともと持っている性格、環境、人間関係など、さまざまな要因がからみ合って、行動や精神状態に問題が起きてきます。

うつ状態

  • 今まで出来ていた事が出来なくなり、自信を失い、すべてが面倒で興味がわかないと感じることもある。
  • 意欲や気力が減退したように見えるので、うつ病と間違えられやすい。

徘徊(はいかい)

  • 本人にとっては理由がある行動だが、周囲には目的もなく歩き回るように見える。
  • 道がわからなくなり自宅に帰れなくなることもある。

ものとられ妄想

自分で片付けたことや片付けた場所を忘れ、探しても見つからないと誰かに盗まれたと思い込む。

幻覚・妄想

あるはずのないものが見えたり、ありえないことを信じ込む。

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