更新日:2024年3月22日

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子どもたちの「ヒーローバス」運行プロジェクト

待機児童対策として保育所の整備を進めている中、同じ公園を保育園同士で重複しないように調整しながら利用するなどの課題が生じています。

都市部で育つ子どもがのびのびと遊べる環境を確保していくため、園児が徒歩では通うことができない広い公園等(駒沢オリンピック公園、駒場野公園など)へ、日常的に幼児専用車で園の保育士とともに送迎する事業を全国で初めて実施しています。また、この事業の実施に当たっては、クラウドファンディング型ふるさと納税による寄付を募りました。クラウドファンディングによる寄付の受付は平成30年12月31日をもって終了し、活用させていただきました。

なお、目黒区が運営する公式YouTubeチャンネル「目黒区公式チャンネルめぐろTV」にて、「がんばれ!ヒーローバス 全国初の取り組み」をテーマにヒーローバス事業を紹介するイメージ映像を配信しています。ぜひご覧ください。

利用対象園

対象園

  • 認可保育園
  • 認証保育所
  • 認可外保育施設(東京都から指導監督基準を満たす旨の証明書を受けた保育施設)

利用年度において3歳児クラス以上となる児童を受け入れており、かつ認可基準を満たした園庭の無い、上記の区内私立園が対象です。

送迎対象公園

  • 目黒区立駒場野公園
  • 東京都立林試の森公園
  • 東京都立駒沢オリンピック公園
  • 世田谷区立世田谷公園

 

(7・8月は区立保育園へのプール送迎も実施しております。)

活動報告

令和6年度からバスを1台増車して、4台で運行します。
たくさんの園児たちがのびのびと屋外で遊べる機会を確保していきます。

ヒーローバスを商標登録

運行開始以来、ヒーローバスは子どもたちに好評です。さらに多くの子どもたちに広がってほしいという想いから、ヒーローバスを商標登録しました(登録商標第6158361号)。

定期運行開始

平成30年11月14日(水曜日)から運行を開始し、ヒーローバスを利用した保育園からメッセージが届きました。この一部を紹介します。

  • 普段の散歩とは違い、バスでの移動に子どもたちはとても喜んでいます。また、自然に囲まれた広い公園には、子どもたちの沢山の発見があり経験も広がったように思います。
  • 園の立地上、遊びに行くことができる公園が限られているため、ヒーローバスの存在は、とてもありがたいです。

出発式開催

子供が思いっきり駆け回る写真

平成30年11月9日(金曜日)に総合庁舎で出発式を開催しました。この日は、都立駒沢オリンピック公園を目指し、中目黒ちとせ保育園の園児たちが「ヒーローバス」に乗車し、遊びに出掛けました。公園の広場で「こおり鬼」を行いました。広場を思いっきり駆け回り、園児たちの元気いっぱいの歓声が響きました。

子どもたちがのびのびと遊べる環境を!

目黒区役所の駐車場を一部転用して整備した私立認可保育所

  • 「周りに気をつかうことが多く、思うように遊べない。」
  • 「公園に行ったら、別の保育園の子どもたちが遊んでいて、遊べなかった。」

これは、公園の利用に当たって、保育園から多く届いている声です。

都市部の保育園では、子どもたちが外遊びを十分に楽しむことができない状況が起きています。目黒区内の多くの私立認可保育園には、敷地面積等の関係から十分な広さの園庭がありません。このような保育園では、徒歩圏内の公園を利用し、外遊びの機会を確保しています。しかし、冒頭で紹介したような声が保育園から届いています。左の写真は、目黒区役所の駐車場を一部転用して整備した私立認可保育所です。60人の子どもたちが3階建の園舎で過ごしています。

外で体を動かして遊ぶことは、子どもたちにとって、体力や運動能力の向上、健康的な心身の育成などにつながり、非常に大切です。

戸外でいきいきと走り回り、太陽や草木や土を感じて育つ、そのような子どもたちの姿を都市部の保育園でも実現したい。実現できれば、保育環境の向上につながり、また、子どもたちが笑顔になり、元気に育ってくれるのではないか。
そのような想いから、目黒区では園庭のない保育園の子どもたちが元気に戸外で遊べるように、小さなバスを走らせます。

外で子どもたちがのびのびと遊ぶ姿を!

ヒーローバスの写真

小さなバスの愛称は、ヒーローバス

小さなバスが、子どもたちにとって、のびのびと遊べる場所まで連れて行ってくれるヒーローのような存在になってほしい。そのような想いから、「広い遊び場(広場)」と「バス」の言葉を組み合わせて、「ヒーローバス」と名付けました。

ヒーローバスは、子どもたちと保育園の保育士を乗せて、公園に向かいます。小さな子どもの足ではちょっと遠いけれど、ほんの10分、車で移動すれば、広くてのびのび遊べる場所が都会にだってあります。そのバスは子どもたちを元気に育てる小さな翼です。

上の写真は、ヒーローバスの外観です。ワンボックスサイズの車両に園児18人、大人4人が乗車できます。
令和2年4月からヒーローバスをさらに1台増車し、3台体制となりました。

ヒーローバス運行について保育園から届いた声

今回の事業実施に当たり、保育園にアンケートを行いました。このアンケートで、保育園から届いた声を紹介します。

アンケート調査

  • 「子どもたちの遊び場が広がり、元気の源になる。」
  • 「保育生活に活気がでて、なにより子どもたちの体力増進にもつながると思う。」

お問い合わせ

保育計画課

ファクス:03-5722-8715