更新日:2016年4月16日

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区内の活気ある事業所をご紹介します 第6回「株式会社フナミ電機製作所」

日本が世界に誇る鉄道用電機部品会社

所在地

目黒区目黒本町三丁目19番3号

代表取締役

船渡川 剛氏

電話番号

03-3712-5496

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作成予定


株式会社フナミ電機製作所 船渡川 剛代表取締役

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日本の鉄道を支え続けて60年

東急目黒線武蔵小山駅にほど近い、目黒本町に工場を構えるフナミ電機製作所。現代表取締役の船渡川(ふなとがわ)剛さんの祖父が昭和30年に創業して以来、約60年間、ここで電機機械の製造を続けてきました。
創業当初は船舶用の電気コンロやヒーターを製造していましたが、間もなく鉄道用電機部品の製造を手掛けるようになり、現在では売り上げの9割以上が電車に関係するものだそうです。数ある鉄道用電機部品の中でも、フナミ電機製作所が得意とするのは、パンタグラフを通じて電車に取り込まれる電流を制御する「床下高電圧スイッチ」。精緻な技術が必要とされるため、国内でもこの部品の製造を手掛けているのはフナミ電機製作所を含めて数社しかありません。フナミ電機製作所では親会社を通じて、JRを始め主要私鉄各社の車両に納めています。「一般の乗客の皆さんの目に触れる部品ではありませんが、電車の運行には絶対に欠かせない部品です。微力ながら自分たちが作った製品が、日本が世界に誇る鉄道技術を支えていることを想うと、職人の一人として非常に誇らしい気持ちです」と船渡川さん。


社名プレート

ひとつひとつ手作業で誠実・確実な仕事を


鉄道用電機部品

幼いころから工場の仕事を間近に見て育った船渡川さんは、高校卒業後すぐに、当時父が経営していたフナミ電機製作所に入社。「私たちの仕事には教科書はないので、父やベテランの職人に教わりながら、見よう見まねで仕事を覚えていきました」。一部、大型機械を導入してはいるものの、今も、作業の大部分は手作業によるもの。銅板の切り出しから部品の形成まで、職人が丁寧に仕上げていきます。
「私たちが手掛けている鉄道用電機部品には6000ボルトもの電流が流れることもあるため、ほんの数ミリでも設計がずれてしまうと、大きなトラブルを引き起こしかねません。トラブルを未然に防ぐためにも、1つひとつ丁寧に心を込めて製造し、修繕やメンテナンスにも迅速に応じられる体制を整えています」。
船渡川さんが3代目に就任したのは、平成26年のこと。「機械の導入などである程度の効率化は進めたいと思いますが、弊社の製品は人の手がないと絶対にできないものです。3代目として、弊社の命ともいえる高い技術力と確かな品質だけはなんとしても守っていきたいと思っています」。


部品製作中の様子

 

日本の鉄道技術の海外進出を支えたい


工場内の様子

最近では日本の鉄道技術の海外進出が進んでいることを受けて、フナミ電機製作所にも海外仕様の製品の発注が相次いでいるそうです。「海外では電圧のしくみなどが日本とは異なるケースが多いため、その都度、勉強をしながら注文通りの製品を作っています。苦労もありますが、日本の鉄道技術が海外で応用され、現地の方々の生活を便利にしていくことを思うと、すごくやりがいがあります。どんな国のニーズにも応じられるように、もっと技術力を磨いていきたいですね。そして日本の鉄道技術の国際化の波に乗り遅れないようにして、弊社自身の成長にもつなげていきたいと考えています」。
また地元地域への貢献も、船渡川さんの課題の1つ。「住宅街の真ん中で工場を運営できているのも、地域の皆さんのご理解があってこそ。2代目の父は町内会の活動にも積極的に参加するなどして、地域貢献に力をいれていました。私ももう少し経営者として落ち着いてきたら、父の遺志を継いで、地域の活動に積極的に関わっていきたいと願っています」。

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス: 03-3711-1132

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