区内の元気なお店、活気ある事業所を紹介します  第11回 「株式会社大江戸あられ本舗加藤商店」

更新日:2017年3月16日

店舗情報

大江戸あられ本舗加藤商店の外観写真
大江戸あられ本舗加藤商店の外観

所在地

目黒区上目黒一丁目23番1号(中目黒駅前商店街振興組合)

代表者

加藤 誠

電話番号

03-3712-4728

ホームページ

大江戸あられ本舗加藤商店ホームページ

定休日

日曜日

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中目黒っ子に愛されて80年の老舗あられ店

3代目代表の加藤誠さんの写真
3代目代表の加藤誠さん

東急東横線の中目黒駅前に店を構える「大江戸あられ本舗」。現社長で3代目の加藤誠さんの祖父・四良(しろう)さんが昭和9年頃に開業、昭和12年頃から中目黒に移り、以来約80年間に渡り中目黒の地で商売を続けています。「祖父は都内の有名店で丁稚奉公をして、あられ・せんべい類の製造を身に付けた生粋の職人。祖父の代までは小売りではなく、工場を構えてあられ・せんべい類の製造・卸売りを手掛けていました。戦前はまだ洋菓子があまり普及していなかったこともあって、あられ類は大人気。とてもよく売れたそうです」と加藤社長。
しかし、昭和40年代に入ると、洋菓子普及の影響で売り上げが徐々に低迷、加藤さんの父(2代目社長)は工場を閉鎖し、跡地に6階建てのビルを建てて、上層階を賃貸して1階部分であられの小売りを始めたのです。そんな父の背中を見て育った加藤社長でしたが、当初、店を継ぐつもりは全くなく、大学卒業後は陸上自衛隊や一般企業で働いていました。
加藤さん親子に転機が訪れたのは平成17年頃。以前から計画されていた中目黒駅前の再開発が具体的になり、対象エリア内にあった大江戸あられ本舗は再開発後の新店舗が完成するまでの約4年間、仮店舗での営業を余儀なくされました。「その頃、父は再開発組合の役員をするなどして、積極的に再開発に協力していましたが、なぜか突然『お前に店を継いでもらわないと困る』と言い出したのです」。

4年の仮店舗営業を経て、こだわりの新店舗オープン

店内の写真1
お店の雰囲気に合った雑貨も充実しています

父の突然の申し出に戸惑った加藤さんでしたが、祖父母の代から大切にしてきた屋号を守ろう、と店を継ぐことを決心、仮店舗への引っ越しのタイミングで店の手伝いを始めました。ところが、そのわずか1か月後に思いがけない事態に。「父が心臓発作で急死したのです。まだ商売のことはほとんど何も教わっていなかっただけに、途方に暮れてしまいました。父もさぞ心残りだったろうと思います。ただ、今にして思えば、たった1か月だけでも父と一緒に働くことができて、とても良かったと思います」と振り返る加藤社長。「その後は、父と一緒に店を切り盛りしていた叔父や、地元商店街の皆さんに助けてもらいながら、何とか仮店舗での営業を続け、平成21年、再開発エリア内の『中目黒アリーナ』の1階で営業を再開することができました」。

店内の写真2
こだわりの店舗デザインも魅力

加藤社長が考えた、新店舗のコンセプトは「気軽に立ち寄れる『あられ屋』」。
通りがかりの人に気軽に入ってもらえるように、あられ以外の雑貨類を取り揃え、外から店内の様子が見えやすい店舗デザインにこだわりました。店内には贈答用に商品を購入した人がメッセージカードを記入できるテーブル席を設置するなど、さまざまな工夫を凝らしています。
 もちろん、扱うあられ類の味と品質にもこだわっています。社長自ら全国のおいしい商品を厳選して取り揃えているほか、週に3日(火曜日・木曜日・土曜日)の正午からは店内工房で、おかきを揚げ、揚げたての商品を販売しています。
 さらにパッケージにも加藤社長ならではのこだわりが。「どんなに美味しい商品も、パッケージがよくなければ、多くの方に手に取ってもらうことはできません。商品の魅力を引き立て、お客様の印象に残るパッケージを心掛けています」。

中目黒でさらに愛される店を目指して

中目黒駅前商店街の写真
中目黒駅前商店街の風景

こうした努力の甲斐もあって、以前より幅広い層のお客様が来店してくれるようになったという大江戸あられ本舗。「以前は、近所の古くからのお客様が中心でしたが、最近はショッピングや食事で中目黒を訪れた方、観光客など、本当にいろいろな方々にご来店いただけるようになりました」と加藤社長。「ただ、これで満足しているわけでは決してありません。商品や店の雰囲気をもっとレベルアップしていくのが課題です。まずはここ中目黒で身の丈にあった商売をし、地元に愛される店でありたいと思っています」。
もともと先代社長が再開発の役員のほか、町内会や地元・中目黒駅前商店街の役員も務めていたこともあり、大江戸あられ本舗は地元との関わりが深いお店。「商店街にはそれぞれ課題があると思います。今後は商店街の活性化だけでなく、商店街という組織自体の在り方も大きな課題になってくると思います。これからは商店街に加入している商店に具体的なメリットがある活動をしていくことが、より強く求められていくのではないでしょうか。私自身はまだ何もできておりませんが、中目黒の発展のために、1つでもできることがあれば前向きに取り組んでいきたいと思っています」。

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