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更新日:2015年9月28日

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子どもたちの思いやりの気持ちを地域に (めぐろ区報 平成22年7月25日号に掲載した記事です)

17年の国勢調査によると、目黒区で18歳未満の子どもがいる世帯のうち、91・5%が子どもと親だけで構成される「核家族」となっています。このため、子どもたちが、日常の家庭生活の中で高齢者と接する機会は少なくなっています。

区では、従来の区民を対象とした認知症サポーター養成講座に加え、今年度から、小学生を対象とした養成講座を、区内5カ所の小学校で開催することにしました。

認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を見守り支援する応援者のことで、区では、昨年度までに2千406人が養成講座を受講し、サポーターとなっています。

第1回目の開催となった菅刈小学校では、6月3日に5年生2クラスの40人が、総合的な学習の時間に受講しました。講師を務めた区の包括支援センター職員から、認知症はだれもがかかる可能性のある脳の病気であること、「忘れてしまう、時間・場所や人が分からなくなる」といった症状は治すことができないが、「元気が無くなる、物を盗られたと思い込む」といった症状は周りの人の助けがあれば良くなることなどの説明を聞き、具体的な事例を交えて、認知症の人への接し方について学びました。

家庭の中で子どもたちが高齢者に接する機会が減る一方で、地域社会の中での高齢者の割合は増え続けています。また、核家族化に伴い一人暮らしや高齢者のみの世帯が増加し、区内では、高齢者の約6割が高齢者だけで暮らしています。

高齢者の人権が尊重され、安心して住み続けられるまちづくりを進めるためには、子どもから大人まで、すべての人々が参加して高齢者を見守り、支えていくことが必要です。

毎年、敬老の日にちなんで募集した作文がまとめられている「敬老作文収録集」を読むと、高齢者と同居していない子どもたちも、離れて暮らす「おじいちゃん、おばあちゃん」に、温かい思いやりや尊敬の気持ちを抱いていることがよく分かります。この思いやりの気持ちを、子どもたち自らがサポーターとなることで、地域での高齢者の見守りや支え合いにつなげていくことができれば素晴らしいことです。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469

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