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更新日:2021年10月8日

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いかなる差別もしない、させない、許さない(めぐろ区報 令和3年10月1日号(第7面)に掲載)

過去の教訓が生かせなかった

人権の世紀といわれる現代に、コロナ禍により患者や家族、医療従事者が、周囲から排除すべき対象のように扱われ、差別されるといった事象が多発しました。しかし、恐れるべきはウイルスであり、人間ではありません。
私たちはかつて、差別という、病とは別の苦しみを与える感染症の惨状を経験しています。それは、ハンセン病の差別です。この感染症に関する知識や理解の欠如から、必要のない排除や攻撃、侮辱を受け人生を狂わされた人々の壮絶な過去を忘れることはできません。

自分も差別している側かも

差別とは、自分では選べない出身地、学歴、性別、性的指向や性自認、年齢、家柄、民族、障害の有無などについて上下の値打ちをつけ、人や団体の自由や権利を無視、侵害することです。
差別やいじめをする側の動機の多くは、誰かを標的とした自分のうっ憤のはけ口です。ともすれば、誰もが思いがけず、差別をする側にも、される側にもなるかもしれません。今は安易にインターネット上で匿名の書き込みや扇動ができるため被害が深刻化し、社会問題になっています。中でも、部落差別(同和問題)や、特定の国を対象としたヘイトスピーチは、非常に深刻な人権課題です。

みんなが人間として尊重される社会に

平成28年、人権に関する3つの法律(部落差別解消推進法、障害者差別解消法、ヘイトスピーチ解消法)が施行され、令和3年にはひぼう中傷の投稿者を特定しやすくする改正プロバイダー責任制限法が成立するなど、徐々に法的な整備が進んでいます。
あなたは、突然、自分や家族が差別されたり、誰かが差別やいじめを受けているのを見たりしたら、どうしますか。そのときに、自分の言葉で「NO」と言えるよう、しっかりと学んでおきましょう。
目指すのは、差別を恐れて自分のことを隠す必要のない社会です。正しい知識に基づいて偏見を払拭し、過去の差別の教訓を、現代に生かさなければなりません。誰もが人として尊重され、安心して自分らしく暮らし続けられる地域社会を実現しましょう。

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