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SNS時代の言葉と人権 送信前に、ひと呼吸 めぐろ区報 令和8年8月15日号(第15面)に掲載
画面の向こうには「人」がいる
SNSは、誰もが瞬時に自分の思いを発信できる便利な手段です。一方、文化庁の令和6年度「国語に関する世論調査」では、約9割が「SNSの普及が言葉の使い方に影響している」と回答し、十分に考えられていない短い言葉のやり取りが増えている実態が示されました。顔が見えないやり取りでは、冗談や感情的な表現が、意図せず他者を深く傷つけることがあります。画面の向こうにも、感情や尊厳をもつ「人」がいることを心に留めておきましょう。
匿名でも責任から逃げられない
匿名だから大丈夫、と思われがちですが、近年はひぼう中傷による人権侵害が社会問題となり、投稿の削除請求や発信者情報開示の制度が整備されてきました。表現の自由は守られるべきですが、他人の尊厳を踏みにじる自由はありません。一人一人が加害者にならない意識を持つことが大切です。
正しい知識が人権を守る
武蔵野大学名誉教授の佐藤佳弘氏(人権週間区民のつどい2025講師)は、「話題性のある情報ほど、一度ネットに掲載されると拡散され、完全には削除できない。無知こそが最大のリスク。正しい知識をもつことが、被害と加害の双方を防ぐ」と訴えます。
立ち止まる冷静さが、社会を守る
「感情的に反応しない、差別やハラスメントと受け取られかねない表現を避ける。」その小さな選択が、互いの考えを尊重し合える社会を支えます。送信前にひと呼吸おく。それが、人権を守る確かな一歩です。
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