MEGURO+(めぐろプラス) > すぐそこにある危機首都直下地震

更新日:2023年9月1日

ページID:12841

ここから本文です。

大正12年9月1日の正午2分前に発生したマグネチュード7.9と推定される関東大震災。死者・行方不明者が10万人を超える未曽有の大震災となった。あれから100年。近い将来、必ず来るといわれている首都直下地震は今、この瞬間に起こってしまうかもしれない。

特集

すぐそこにある危機首都直下地震

その時、あなたはどうしますか? その時のために備える
首都直下地震とは、東京都を含む関東地方を震源として起こる、マグニチュード7クラスの巨大直下型地震のことです。首都は国の政治や経済などの中枢であり、大地震が起こると甚大な被害が予想され、国や都でも防災対策が検討されています。
地震は、いつ、どこで起こるか分かりません。一人一人が自分のこととして考えておく必要があります。
お問い合わせ 防災課(電話番号:5723-8700、ファクス番号:5723-8725)

データで知る震災の怖さ

関東大震災は、マグニチュード7.9と推定される大正関東地震によってもたらされた災害です。地震の大きさもさることながら、発生時間が昼食時であったため、火災が同時多発的に発生。折からの強風にあおられ、東京市(当時)の約4割もが焼失する大規模な火災に発展したのです。死者・行方不明者は10万人に上り、全壊・全焼の家屋が約29万棟という、未曽有の災害となりました。
その後、1995年に兵庫県南部地震による阪神・淡路大震災、2011年には東北地方太平洋沖地震による東日本大震災が発生しました。3つの震災は、それぞれ起こった地域や時間などにより、被害の特徴が違います。これらの震災を教訓にして、日頃から防災意識を高めることが何より大切です。

日本で発生した主な震災と被害

日本で発生した主な震災と被害の図

そして、今

30年以内に東京で大地震が発生する確率は70パーセント

関東大震災以後、耐震規定の制定(国)や地震研究が進展し、さまざまな被害が想定されています。また、都は東日本大震災の経験を踏まえ、首都直下地震などの被害想定を10年ぶりに見直しました(4年公表)。

出典:都防災会議「首都直下地震等による東京の被害想定」(4年5月25日公表)

その時、区内の被害は

マグニチュード7.3の都心南部直下地震が起こった場合の区内の被害想定は、次の通りです(冬の晴れの日、夕方で風速8m/秒として算出)。

建物の被害

全壊数 1,827棟
半壊数 4,551棟
焼失数 4,426棟
エレベーター閉じ込め数 551台

人の被害

死者 161人
負傷者 2,064人
避難生活者 47,448人
帰宅困難者 58,466人

その時、区内の震度は

都内で最大規模の被害が想定される都心南部直下地震での区内の震度です。

その時、ライフラインは

被害状況によっては、復旧までに想定以上の日数が必要になる場合も考えられます。

自分の身の回りに起こる被害想定を確認できます

東京被害想定マップ

首都直下地震等で想定される震度や被害の分布などが地図上で表示され、自宅等の状況を確認できるサイトです。

東京マイ・被害想定

家族構成や建物構造、地域などの情報を入力することで、入力した環境下で想定される被害を確認できるサイトです。

東京被害想定マップの詳細を見る

地震発生!その時、あなたはどこにいる?

地震は、いつ、どこで起こるのか予測できません。大きな揺れが起こった瞬間、どのような行動を取るべきなのか、シチュエーションごとに覚えておきましょう。

朝 その時、移動中だったら

電車・バスなどの中

手すりやつり革をしっかり握り、転倒を防止する。また、バッグなどで頭部を守る。

運転中

急ハンドル・急ブレーキを避け、ハザードランプをつけて、できるだけ安全な方法で道路の左側に車を止める。

歩行中

バッグなどで頭部を守る。塀やビルの壁際やガラス面、電柱、自動販売機などから離れる。

揺れが収まったら

  • 公共交通機関の場合は、乗務員の指示に従う
  • 運転中の車から離れる場合は、窓を閉めてドアはロックせず、鍵は付けたまま避難する
  • 外にいる場合は、公園などの広い場所や、頑丈な建物に避難する

危険! 群衆なだれ

群衆なだれは、人が密集した空間で1人が倒れることで次から次へと人が転倒する現象。過去には死者が出た事故もあります。駅や建物などで、避難を急ぐ人が集中するととても危険です。群衆なだれを回避するには、冷静に様子を見て、われ先にと避難を急がないことが大切です。

昼 その時、会社や学校にいたら

オフィスや教室で

オフィスや学校では、机の下に入って身の安全を確保する。キャビネットや窓ガラスなどの倒壊にも注意する。

エレベーターの中

エレベーターの中では、揺れを感じたら全ての階のボタンを押し、最初に停止した階で降りる。

揺れが収まったら

  • 警備員や教師の指示に従って避難する
  • 避難時はエレベーターを使わない
  • 勝手に帰宅しない

帰宅が困難な場合

十分な情報のないまま、やみくもに帰宅することは危険です。まずは職場や学校、近くの一時滞在施設など安全な場所にとどまり、家族や自宅の状況を確認しましょう。帰宅を開始するのは、安全に帰ることができると確認できてから。職場や学校、施設の指示・誘導に従って行動しましょう。

夜 その時、家にいたら

リビングで

テーブルの下に入って身の安全を確保する。家具の転倒に注意し、退路を確保する。

就寝中

地震に気付いたら大きな家具から離れる。ベッドや机の下に入り、枕や布団を使って頭部を守る。

キッチンで

食器や調理器具などがあるキッチンは危険が多いため、早く離れる。火をつけている場合もまずは身の安全を確保する。

お風呂で

洗面器や浴槽のふたで頭部を守る。素早く扉を開け、退路を確保する。

揺れが収まったら

  • 退路の確認、家の被害状況を確認する
  • スリッパや靴を履き、割れ物などによるけがに注意する
  • テレビやラジオ、インターネットなどで正確な情報を得る
  • 避難する場合は、ガスの元栓を閉め、ブレーカーを落とす

避難する時の判断

避難所の受け入れ人数には限りがあり、避難所生活は想像以上に大変です。倒壊や火災延焼の危険がなく、居住できる状況であれば、在宅避難をしましょう。そのためにも、日頃から自宅で避難生活ができるよう、備えをしておくことが大切です。

災害時の行動を分かりやすくまとめた冊子があります

防災行動マニュアル

防災センター、総合庁舎本館1階区政情報コーナー、地区サービス事務所(東部を除く)などで配布するほか、区ホームページでご覧になれます。

防災行動マニュアルの詳細を見る

備蓄をしていますか

ローリングストック

お問い合わせ 防災課(電話番号:5723−8700、ファクス番号:5723−8725)
大規模災害発生時は、ライフラインが機能しない可能性が高いため、最低でも3日分、目標として1週間分の食品などを備蓄しておくことが重要です。おすすめはローリングストック。普段から多めに買い置きをし、賞味期限が早いものから消費して、使った分を補充する方法です。また、備蓄はカセットボンベや乾電池、オムツなどの日用品も必要です。

自分用の備蓄リストが作れる東京備蓄ナビ

家族構成や質問に答えるだけで、必要な備蓄品と量がリストで表示されます。

東京備蓄ナビの詳細を見る

安否確認の方法を決めていますか

災害時の連絡カードを作成しませんか

災害発生時、家族が別々の場所にいる場合もあるため、安否確認の方法を決めておくことが大切です。この機会に、災害時の連絡カードを作成して、財布などに入れておきましょう。

災害時の連絡カード

  1. どこに避難し、どこで落ち合うか(小学校など)
  2. 避難先などの伝言メモを残す場所(玄関ドアなど)
  3. 災害時にどの伝言サービスを使い、どの電話番号で登録するか(下記参照)
  4. 連絡の取り次ぎをしてもらう遠方の親戚や友人を決める(電話番号も記入)

災害時に利用できる伝言サービスがあります

災害時は音声通話がつながりにくくなるおそれがあります。そのため、震度6弱以上の災害時に利用できる、さまざまな伝言サービスが用意されています。複数の連絡手段を知っておくことが重要です。

伝言サービス スタート方法 サービス内容
災害用伝言ダイヤル 171をダイヤル(公衆電話の場合、
10・100円硬貨が必要で、通話後
に返却)
固定・携帯・IP・公衆電話、スマート
フォンから、音声による伝言を録音・
再生できる
災害用伝言板サービス 携帯会社のメニューから スマートフォン・携帯電話から、文字
による伝言を登録・確認できる
災害用伝言板 インターネットから「web171」で
検索
電話番号をキーにして、伝言(パソコ
ンからは文字・音声・画像、携帯電話
からは文字)が登録・確認できる
LINE安否確認 災害発生時、ホーム画面に表示さ
れるボタンから「安否を報告」を
選択
安否情報を登録でき、LINE上の友だち
にまとめて知らせることも、確認する
こともできる

平常時に使い方を体験しておきましょう

災害用伝言サービス(LINEを除く)は、毎月1・15日、1月1から3日、防災週間(8月30日から9月5日)、防災ボランティア週間(1月15から21日)に体験利用できます。

災害時に配慮が必要なかたへの支援体制を整備しています

お問い合わせ 健康福祉計画課要配慮者支援係(電話番号:5722−9689、ファクス番号:5722−9347)
災害時に自身で身を守ることが困難な介護が必要なかたや障害があるかたなどを、災害時要配慮者といいます。要配慮者の避難や避難所生活のためには、地域での支え合いが重要です。区は、地域との情報共有を図り、顔の見える関係を作るための取り組みを行っています。

要配慮者のための防災行動マニュアル を配布しています

配慮が必要なかたのための備えや災害時に取るべき行動などを掲載している冊子です。中には防災手帳を添付しています。
総合庁舎本館2階健康福祉計画課・福祉総合課・高齢福祉課・障害施策推進課、地域包括支援センターで配布するほか、区ホームぺージでご覧になれます。

要配慮者のための防災行動マニュアルの詳細を見る

防災手帳(災害時個別支援プラン)に記入しておきましょう

防災手帳は、必要とする医療情報や配慮・支援内容、緊急連絡先などを記入するものです。自分に必要な支援の確認ができ、発災時も落ち着いて行動できるようになります。また、支援者と一緒に作成することで、情報を共有することができます。

避難行動要支援者名簿を作成しています

災害時要配慮者のうち、特に避難に支援が必要なかたを避難行動要支援者として名簿を作成し、要支援者の同意を得た上で、避難支援者などへ提供しています。情報をきっかけに、声掛けや見守りなどの日頃からの関係作りにも活用します。登録を希望するかたは、区ホームぺージをご覧いただくか、お問い合わせください。

避難行動要支援者名簿の詳細を見る

情報収集の方法を知っていますか

お問い合わせ 防災課(電話番号:5723-8700、ファクス番号:5723-8725)
災害時は多くの人が不安な心理状態に陥り、不正確な情報が広まりやすいため、発信元を確認するなどの注意が必要です。区では、災害発生時に、区民が適切に判断し行動できるよう、正確で迅速な情報発信に努めています。

情報収集方法 内容 メリット デメリット
防災無線放送 震度5弱以上と推定された
場合などの緊急情報を、
区内65カ所のスピーカー
から即時に放送
何もしなくても情
報が入ってくる
屋内や気象状況などで
は聞こえない場合があ
区ホームページ 防災行政関係機関などと連
携し、区内の詳しい災害情
報を配信
文字情報を見て確
認できる
自分から情報を得る行
動が必要
区公式X(旧ツイッター)
区公式LINE

自動的に緊急情報
を受け取ることが
できる

 

アプリのダウンロード
や登録が必要
メールマガジン
Yahoo!防災速報
防災地図アプリ インターネットが不通の場
合でも地図や避難所情報を
表示

災害時の情報収集に有効な携帯ラジオ

乾電池式や手回し式などの携帯ラジオは、停電時やインターネットが不通の場合も情報収集に使えるため、用意しておくことをおすすめします。

めぐろ防災フェスタに参加しませんか

お問い合わせ 防災課(電話番号:5723-8700、ファクス番号:5723-8725)
楽しみながら防災を学べる体験型イベントです。詳細は区ホームページをご覧いただくか、お問い合わせください。希望者は当日会場へお越しください。

日時 9月3日(日曜日)10時から13時
場所 第一中学校(大橋2年11月1日)

めぐろ防災フェスタの詳細を見る

建物の耐震化を考えませんか

お問い合わせ 建築課耐震化促進係(電話番号:5722-9490、ファクス番号:5722-9597)
区には、耐震化のためのさまざまな助成制度があります。また、耐震化に関する展示と無料の相談を開催します。この機会に、大切な命と財産を守るため、建物の耐震化を考えてみませんか。

建物の耐震化の詳細を見る

耐震フェア・木造住宅の耐震無料相談 

日時 9月5日(火曜日)から7日(木曜日)場所 総合庁舎本館1階西口ロビー

耐震フェア(9時から17時)

木造住宅の耐震のための改修工法や装置を展示します。

耐震無料相談会(10時から16時)

図面などを持参すると、より具体的な相談ができます。相談希望者は、当日会場へお越しください。

都耐震キャンペーン

耐震に関するフォーラムやイベントが開催されます。詳細は都耐震ポータルサイトをご覧いただくか、お問い合わせください。
日時 9月1日(金曜日)から6年1月17日(水曜日)
お問い合わせ 都都市整備局建築企画課(電話番号:3341-2513)

都耐震キャンペーンの詳細を見る

ペットの防災対策はしていますか

ペットとわたしの防災ハンドブック

お問い合わせ 生活衛生課生活環境係(電話番号:5722-9505、ファクス番号:722-9508)
災害が発生すると、ペットも被災します。日頃からペットのための備えや対策をしておくことが大切です。詳細は、ペットとわたしの防災ハンドブック(総合庁舎本館3階生活衛生課、碑文谷保健センター、地区サービス事務所(東部を除く)で配布。区ホームぺージをご覧ください。

ペットとわたしの防災ハンドブックの詳細を見る

ペットの避難 

家の安全が確保され、逃げ出し防止の措置ができる場合は、ペットは自宅待機が基本です。
ただし、自宅が危険となった場合、区の地域避難所はペット(注記)を連れて避難することができます。避難所内の生活場所は別々になるなど、ペットの管理にはルールがあります。平常時に、ペットとわたしの防災ハンドブックで確認しておきましょう。

注記大型動物やタカ・ワニ・オオトカゲ・ニシキヘビなどの特定動物(飼育許可が必要で、飼育施設や管理方法の基準が定められている動物)は、避難所では受け入れることができません。災害時の飼育方法や受け入れ先を探しておくことが必要です。

今月のおすすめスポット

災害時給水ステーション(下目黒5-37 林試の森公園内)

今年は関東大震災から100年と聞いて、防災のことを調べていた時に見つけた「災害時給水ステーション」。大地震などで断水した時に、飲料水を配ってくれる場所なんだって!区内には2カ所あって、そのうちの1カ所が林試の森公園だというので行ってみた。

広い公園でようやく発見。災害時は気が動転しているだろうから、何でもない時に一度行って確認しておくのって大切だね。場所は分かったから、次は水を入れる容器の準備と重たい水をどうやって運ぶか、考えておかなくちゃ。

ペットとわたしの防災ハンドブック

めぐのプロフィール
区内に住むインテリアコーディネーター。休日に目黒のまちを訪ね歩き、おすすめスポットを日記につづっている。

災害時給水ステーション

災害時の給水拠点として、住まいからおおむね半径2キロメートル以内に1カ所あり、上記の他に都立桜修館中等教育学校隣の八雲給水所(八雲1-1)に設置。

災害時給水ステーションの詳細を見る

めぐの日記

区内のおすすめスポットなどを日記形式で紹介する「めぐの日記」。これまで掲載した情報は、区ウェブサイトでご覧になれます。
お問い合わせ 広報課(電話番号:5722-9486、ファクス番号:5722-8674)

めぐの日記の一覧を見る

めぐろ区報一覧を見る

こちらの記事も読まれています