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目黒区公式ウェブサイトフルリニューアルに秘めた思い
目黒区公式ウェブサイトは、昨年(令和5年)9月にフルリニューアルしました。実に10年ぶりのフルリニューアルです。筆者が一昨年(令和4年)度に広報課に異動してきてから、初めてかつ最大のプロジェクトでした。
デジタル上の「自治体の顔」とも呼べるウェブサイトなので、絶対に失敗できないと不安を感じた半面、時代に合った“目黒区らしい”サイトにしてみせると決心し、気持ちが高揚したことを今でも鮮明に覚えています。
いろいろ紆余曲折がありながらも、予定どおりのスケジュールでリニューアルできたウェブサイト。今は日々、改善を図る仕事をしていますが、今年の5月、とてもうれしいニュースが飛び込んできました。
それは、「全国広報コンクール」(公益社団法人日本広報協会主催)の「ウェブサイト(市部)」部門において、77点の応募の中から見事に「入選」に選ばれたというものです。「入選」は、「特選」に続く2位という位置づけです。
担当者としては、特段コンクールを意識してプロジェクトに臨んでいたということではありませんが、外部の方々から高い評価をいただけたことで、これまでの苦労も少し報われたかな、という気持ちになりました。
そして、フルリニューアルからもうすぐ一年というタイミングでもあることから、この機会に改めて、新しいウェブサイトで改善した点やこだわった点を3つ紹介させていただきたいと思います。
1 自治体サイト特有の“堅さ”の軽減
筆者は個人的に、以前の区ウェブサイトもそうですし、自治体サイト全般に対して、「文字情報ばかりで、結局、何が書いてあるのか分からない」、「そもそも何を伝えたいのかすらも分からない」というものも少なくないと思っていて、総じて「読んでいただく工夫」が乏しく、“お堅いウェブサイト”だらけという印象を抱いていました。
そこで、この“堅さ”を払拭することを一つの目標とし、トップページのイラストなどを手書き風にすることで抜け感を演出し、バナーも視覚に訴えるよう、デザインに妥協することなく1枚1枚こだわって作成するようにしました。
また、フォントも親しみやすい印象にするために「丸ゴシック」を採用することで、ストレスなく軽快に利用していただけるサイトを目指しました。
2 スマホアプリのような使い心地
区ウェブサイトをご覧になるかたの7割は、スマートフォン経由でのご利用です。
そのため、スマホユーザーのかたが意図した操作をしやすいよう、多くの人が日常使い慣れているであろうメジャーアプリも参考にして、画面下部によく使用する機能をそろえました。
3 新しいウェブメディア「MEGURO+(めぐろプラス)」
これは新たな挑戦です。
これまで、ウェブサイトや区報、LINEやXなどといったSNSを通じてさまざまな区政情報を発信してきましたが、どのメディアにも一長一短があります。そこで、発行頻度や文字数制限の関係などで今まで泣く泣くお届けできなった情報をお届けできるよう、新しいオウンドメディアとして「MEGURO+」を立ち上げました。
「MEGURO+」では、広報課職員それぞれがネタを探し、取材、撮影、執筆、ウェブサイト作成を一気通貫で行い、記事を作成しています。区報制作やインタビューの裏側、イベント・行事の様子、行政課題を分かりやすく説明している記事など、今までにないさまざまな角度から区の取り組みを紹介していますので、ぜひご覧ください。皆さんからのアクセス数が、私たちの執筆作業の励みになっています!
本稿の冒頭、“目黒区らしさ”という言葉を使いました。“目黒区らしさ”に唯一・絶対の正解があるということではありませんが、フルリニューアルを行うに当たり、“目黒区らしさ”って何だろう?と担当者一同で必死に考えていた時間が、今振り返ると一番重要であり、全国広報コンクール「入選」につながった一番の要因だったと思います。おしゃれで、キレイで、落ち着いている、という世間が抱く「目黒区」の印象を裏切ることなく、少しでも目黒区民のかたに「さすが目黒区のウェブサイト」と感じていただけるようですととても嬉しいです。
ここまで筆者の思いを語ってきましたが、私たちと一緒に新しいウェブサイトを構築してきた事業者の担当者からも全国広報コンクール「入選」に関してコメントをいただきましたので、この場を借りてご紹介させていただきたいと思います。
(コメント)
目黒区ウェブサイトのフルリニューアルの担当となった私にとって、全国広報コンクールの受賞は、ひそかな個人的な目標でもありましたので、素直に「うれしい!」です。
また、デザインイメージ・コンセプトを考えるブレストの中で、「目黒区らしさ」を体現している(と思われる)芸能人の名前がいくつも挙がったことはとても印象的でした。おかげで、目指すべき方向性が分かりやすく定まったように感じています。
プロジェクトを通じて、熱い思いで区の担当者の方々が取り組まれていたので、その思いに応えられるよう我々も全力で取り組ませていただきました。
これからも広報課では、もっと使い勝手がよく、平易で分かりやすい“目黒区らしい”ウェブサイトをお届けできるよう、改善・向上に努めていきます。
皆さんも、特に調べごとなどがないような時でも、ふと目黒区ウェブサイトを訪れてみてください。きっと、新しい発見や役に立つ情報に触れていただけると思います。
広報課:ヤシノソ
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