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世界に一つだけの出会い。感性のままに織る「さをり織り」
学芸大学駅から徒歩8分。就労継続支援B型事業を実施する「あかねの会目黒就労支援室」で、さをり織りを使ったぬいぐるみを制作していると聞いて取材に行ってきました。
就労継続支援B型事業:障害者総合支援法に基づいた就労系福祉サービスの一つ。障害や病気などで一般就労が困難な方を対象に軽作業などの就労機会や就労訓練などを提供。
世界に一つだけのカラフルベアー
“さをり織り”は、感じるままに好きなように織る織物で「差」を「織る」という意味があります。織り目に決まりがなく、自由な織り目で生地が作られます。織った人の感性で織られ、個性あふれる織り目で作られた生地を使ったクマのキーホルダーはまさに“世界に一つだけ”の一品です。(ウサギも人気で仲間入りしています!)
シーズンやイベントに合った色の生地を織り小物をあしらった作品も制作しています。施設にはこれまで各シーズンを彩ってきたクマたちがたくさんいました。
各シーズンを表現できるように生地の組み合わせを考えて色を工夫しているそうです。この他にもたくさんのシーズンクマたちがいたようで、利用者さんからたくさんの写真を見せていただきました。一つ一つ、この時はどんな風に作ったかを話してくれて、愛情を持って制作されているのが伝わってきました。
この日は、ちょうどオータムシーズンとクリスマスシーズンのどちらでも使用できそうな生地を制作中でした。クリスマスシーズンになり、どんなクマたちが彩ってくれているのか楽しみですね。
さをり織りだけでなく、スウェーデン刺繍を使用したポーチなども制作していて、こちらは細やかなデザインでレトロな雰囲気が美しいです。
あかねの会で制作した自主製品は、目黒区内でも購入できます。ぜひ、立ち寄ってみてください。
公園がきれいなヒミツ
あかねの会就労支援室では、公園清掃もお仕事の一つです。取材した日は、秋も始めの時期だったので落ち葉はまばら。それでも、四方八方に散った落ち葉を集めるのは大変そうでした。
竹ぼうきで掃く人、集まった落ち葉をまとめてポリ袋に入れる人で分担してチームワークは抜群。丁寧に掃き集めて、気持ちが良いほどきれいになっていました。
秋も深まり木々の葉が色付くと、見上げても見下ろしても色とりどりの葉を見かけることが増えました。次々と地面に溜まる落ち葉ですが、ふと気が付くときれいになっていたこと、ありますよね。それは、風に吹かれて飛んで行ったのでも土に返ったのでもなく、清掃をしてくれる人たちがいるからきれいな道が保たれているのです。この光景を見て、清々しい気持ちとともに感謝の気持ちを感じました。
「あかねの会目黒就労支援室」施設の存在は知っていても、実際の活動内容は知らないかたもいらっしゃるのではないでしょうか。広報課職員として“意外と知られていない”一面をお届けしていくことも、MEGURO+(めぐろプラス)の大事な役割かなと思っています。
区内の福祉施設をぜひ知っていただきたいと、広報課の先輩が取材した「かみよん工房」の記事も愛があふれていてとても読み応えがあります。ぜひこちらもご覧ください。
毎週金曜日、目黒区総合庁舎1階西口では、就労支援施設の「かみよん工房」の皆さんがパンを販売しています。パンの製造過程の模様も併せてご覧ください。 |
おまけ
清掃リサイクル課のカウンターには、不要になった「のぼり旗」を使用してアップサイクルしたゴミラスのぬいぐるみがいます。こちらは試作品ですが、あかねの会の皆さんも手放したくないほどかわいいとおっしゃっていました。
広報課:ちゃんみ
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