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更新日:2026年4月20日

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地域防災を考える!地域活性化フォーラム

毎年、目黒区の地域コミュニティを支えている「町会・自治会、住区住民会議」の方々を対象に開催される「地域活性化フォーラム」。
今年のテーマは、「地域防災」でした。

3月上旬、この日フォーラムに集まったのは、37団体計72名。そのほか青木区長や防災課長など区の職員も出席し、総合庁舎の大会議室が満員状態です。

フォーラムでは、普段から地域に関する活動をされているかたがたが実践している事例や悩みごとの共有、他の団体との横のつながり形成を目的に区が企画・運営しています。

フォーラムの内容

  • 気仙沼市職員による特別講演
  • 区内団体による事例発表(2件)
  • 参加者のグループワーク

地域活性化フォーラムの様子

めぐろの2つの地域コミュニティ

目黒区には、「町会・自治会」と「住区住民会議」の大きく2種類の地域コミュニティがあります。

町会・自治会は、古くから全国にある地域組織で、「町内会」と同等の団体です。区内には82団体あり、東京23区では一番少ない数です。

住区住民会議は、目黒区独自のまちづくりの手法で、小学校の通学区域ごとに「住区」というエリアを設定し、全22校の小学校と同じ数だけ団体があります。

フォーラムの講師でお話をしてくださったのは、区の友好都市である気仙沼市の職員のかたでした。お話では、東日本大震災発生後の行政支援や津波対策、地域における自主活動などの事例紹介がありました。

避難所における問題点などの声を行政に届けるのはとても難しく、その中で生活する人々の助け合いが大切とのこと。気仙沼市の指定避難所は当時37カ所でしたが、実際には自治会の集会所、お寺、個人宅なども加わって105カ所にまで増えたそうです。そして、そのような避難所が増えたことでより情報の共有が難しくなったそうです。

また、とある自治会が実施する事例の話になったときには参加者のまなざしが一変。熱心にメモを取る姿が見受けられました。その事例は福住町方式(注記)というものを参考にしており、自治会内だけでなく、地域の大工さん(事業者)や小学校などさまざまな関係者をうまく巻き込んだものでした。大規模災害の現場では、自治体からの支援が十分に行き届かない場合もあるかと思います。私も、そのようなときへの備えとして、自助だけでなく地域における共助の力も高めておくことが大事だと痛感しました。

(注記)宮城県仙台市宮城野区福住町町内会における「自分たちのまちは自分たちで守る」という考えに基づき、顔の見える関係性と具体的な備えで行政に頼ることなく自主的に防災に取り組んでいくモデルのこと。東日本大震災を機に大きな注目を集めました。

気仙沼市職員による特別講演01

気仙沼市職員による特別講演02

質疑応答では、参加者からの熱の入った質問に気仙沼市の職員も真摯に受け答えされていました。私が特に考えさせられたのは、情報を出す側の安全確保にまつわる質疑応答です。

とある質問者によると、そのかたは陸前高田市と関係があり、当初は陸前高田市の情報がなく無事かと思っていたら、庁舎が4階まで浸水するほどの津波被害を受けていたことを後に知り、発信者の安全確保の重要性を感じたとのこと。
行政もそうですが、災害時、まずは情報発信者が無事でなければ何かを発信することはできません。改めて、職場や外出先などが含まれている水害ハザードマップを事前に確認しておかなければいけないと思いました。

気仙沼市役所も当時、庁舎の一部が浸水し、現在高台への庁舎移転を計画中だそうで、「行政が発信できない状況を作ってはいけない」と話しておられました。
気仙沼市の事例でご紹介しておきたいのが、臨時災害FMです。当初、行政から避難所へのお知らせは張り紙で行っていたそうですが、このFMができてからは、FMが最新情報を知る主要媒体となったそうです。現在はコミュニティFMとして残り、災害時には臨時災害FMとして活用していくそうです。

区内団体の事例発表

今回、駒場町会と五本木北町会の2団体が事例発表を行いました。

駒場町会は駒場住区住民会議、駒場小学校PTAと協力し、発想の転換で、防災イベントの参加者を大幅に増やした事例を発表されていました。
発表によると、防災訓練の参加者を幅広く集めるため、これまでとは異なり、まず子どもに着目。子どもが「行きたい!」と言えばおのずと家族も参加するだろうと考え、子どもが参加したくなる体験型イベントの要素を強くしたところ、参加者は20人程度から約1,000人(!)に増えたそうです。

区内団体の事例発表_駒場01

区内団体の事例発表_駒場02

五本木北町会の発表は、9月の大雨で発生した蛇崩川の液状化への対応でした。昨年の大雨では区内で多くの床下浸水が発生しました。
この時の被害には、東京都下水道局、世田谷区、目黒区の三者が主に対応し、五本木北町会では近隣住民の状況や意見などを取りまとめ、目黒区に情報を提供されたとのこと。災害において被害が出た時、町会が取り仕切ってくれたことは住民の安心にもつながったことでしょう。

区内団体の事例発表_五本木北

止水板等を設置するための工事に対する助成を説明する青木英二区長目黒区では、止水板等を設置するための工事に対する助成を拡充しています。
ご検討中のかたはウェブサイト等でご確認ください。

議論白熱!グループワーク

最後にグループワークです。顔見知りの偏りが出ないような配慮のもと、全8つにグループ分けされました。
35分間の話し合いでは、自身が所属する組織・団体の悩みや、防災訓練の実施内容などをテーマにしているグループが多いように見受けられました。

それらの中から、私がメモを取った内容を一部ご紹介します。

参加者からの意見

  • 避難所や在宅避難に関する情報不足が課題で、特に行政からの支援物資の伝達方法や在宅避難者へのフォローが不十分。
  • 町会の防災訓練や運営で、役割分担や基準の明確化がされていない実態や、運営メンバーや参加者が固定され、若手や子どもの参加が不足していることが地域共通の課題だ。
  • 防災訓練の内容が毎回同じでマンネリ化しているという声が多い一方、反復訓練の重要性や防災イベントを町会の餅つき大会などと組み合わせるアイデアもあった。
  • 回覧板や掲示板の周知効果が低下傾向のため、新たな集客方法が必要。デジタル技術(公式LINEやホームページ)を活用した情報発信には、情報の信頼性や発信者体制の整備が課題だ。

グループワークの様子

昨年の目黒区は二度も大雨被害に見舞われ、今年は東日本大震災から15年という年になります。
このタイミングで、町会・自治会、住区住民会議の皆さんが、「地域防災」をテーマにさまざまな意見を交換できたことは、区にとっても意義深いものであったのではないかと思います。

来年も開催される地域活性化フォーラムのテーマは、はたして何になるのでしょうか?

フー・ジモ

幼少期は転勤族で育ち古郷が多いですが、東山中学校の卒業生なので、自認出身地は目黒区。高校を卒業後、"地元"目黒に就職しました(今をときめく大谷翔平選手世代)。(平成25年入庁)
やんちゃ息子2人の子育て、PTA役員、仕事を両立しようと日々精進中!私の目を通した"フー・ジモバイアス"で、楽しめる記事をお届けしたいと思っています。

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