ここから本文です。
めぐろ区報令和8年6月1日号編集後記「激しい雨の日。あなたの居場所は大丈夫?」
|
|
編集後記 特集を担当した職員が、取材の裏話や紙面で伝えきれなかったことをつづっています。めぐろ区報をもっと身近に感じていただけるよう、記事づくりで感じたことや、取材のちょっとしたエピソードをお届けしています。 |
今号では、近年頻発する大雨を受け、浸水被害対策を特集しました。
“想定内”では収まらない時代へ
令和7年7月・9月の記録的な豪雨では、蛇崩川緑道や自由が丘、西小山周辺など、区内の各地で浸水被害が発生しました。これまで比較的被害の少なかった地域でも冠水が起き、内水氾濫により道路や住宅への被害が広がるなど、その影響は年々大きくなっています。
特に9月の大雨では約400件の被害調査依頼があり、多くのかたの日常生活に大きな支障が生じました。こうした内水氾濫は、雨の降り方や場所によって被害の程度が大きく変わり、ハザードマップで想定されていない場所でも発生することがあります。実際に令和7年の豪雨では、想定外の地点でも浸水が確認されました。「ハザードマップに載っていない場所でも被害が起こる」という現実です。河川から離れていても、都市部では地下や半地下など、ひとたび水が流れ込むと被害が大きくなりやすい構造の建物が多くあり、一層の注意が必要です。
さらに令和8年も、すでに梅雨入り前から各地で突発的な激しい雨が発生しています。短時間で集中的に降る「線状降水帯」など、これまでの想定を超える雨が当たり前のように起きる時代になりつつあります。
“備えていたかどうか”が「あなたの居場所」を守ることも
今回の特集では、被害対応にあたった職員から印象的な話を聞きました。
「止水板(建物内への雨水や洪水の侵入を防ぐために出入り口などに設置する防水パネル)があるのに、存在に気づいていなかった」「いざという時に使えなかった」というケースがあったというのです。このように実際には、少しの備えや点検で防げた被害もあり、事前の情報収集や周辺の状況確認などの対策が、被害の有無を分けることも少なくありません。水害ハザードマップや最新の気象情報、ご自宅の設備や周囲の状況を確認し、ご自宅の特性に応じた対策を考えておきましょう。「いざ」という時に使える状態にしておくことが重要です。
情報は変わる。求められるのは「自らの判断」
こうした状況を受け、令和8年5月29日から、気象庁の「防災気象情報」が大きく見直されました。
新しい情報では、大雨・河川氾濫・土砂災害・高潮の4つの災害について、5段階の警戒レベルに応じた形で整理され、例えば「レベル3大雨警報」「レベル4危険警報」のように、危険度と取るべき行動が一目で分かるようになります。
特に、これまで分かりにくいとの指摘があったレベル4相当の情報については、「危険警報」として統一され、「危険な場所から全員避難」という判断につながりやすくなりました。
一方で、気象庁も強調している通り、「レベル4までに避難する」という基本的な行動は変わりません。情報が分かりやすくなった分、私たち一人一人が情報をどのように受け取り、どのタイミングで動くかがこれまで以上に重要になっています。
地震への備えと同じように、大雨への備えも日常の中で見直すことが大切です。雨の季節を迎える今、この機会に、ご自身とご家族の「居場所の安全」を確認してみてください。
|
|
ライター ちゃんみ 山形生まれ山形育ち。小学2年生から高校までバスケットボール漬けの日々を経て、平成25年に入庁。イベント屋さんと呼ばれるくらいには事業系の仕事を担当していました。「面白そう・楽しそう」のアンテナ高めで多趣味のフッ軽とよく言われます。好奇心を生かして区内の魅力を新発見、再発見、深掘りしてお届けします。ネタ発見担当もやっています!(自称) |
お問い合わせ
こちらの記事も読まれています

