ここから本文です。
特集
子どもも大人もみんなの子ども食堂
子ども食堂は、無料もしくは低額で食事が提供され、子どもが一人で行けて、みんなでごはんを食べることができる場所です。この取り組みは、食事を十分に取れない子どもたちを支援する目的で始まりましたが、現在は、子どもだけでなく、その家族や地域住民など、さまざまな世代の人々が共に食事を楽しみながら交流できる「地域の居場所」にもなっています。今号では、区内にある子ども食堂と、運営に携わる人たちをご紹介します。皆さんも、笑顔あふれる子ども食堂に行ってみませんか。
お問い合わせ:子育て支援課子育て支援推進係(電話:03-5722-8723、ファクス:03-5722-9328)
まると食堂
令和5年6月にスタートした子ども食堂。当時の菅刈小学校PTAメンバーが運営を始めました。親子でボランティアに参加するかたも多いほか、地域企業から食材の寄付を受けるなど、地域が主体となって居場所づくりを行っています。
場所:菅刈住区センター(目黒区青葉台二丁目10番18号)
日時:原則毎月第1日曜日11時30分から
お問い合わせ:電話:070-8373-0336
異世代交流のきっかけの場にできたらと考えています
代表・髙橋さん(左)、石井さん(右)
菅刈地域は、高齢者や1人暮らしのかた、若い世代のかた、家族で遠方から引っ越されてきたかたなど、さまざまなかたが暮らしています。そういった方々が新しいコミュニティ作りのために、地域の人との関わりのきっかけの場にできたらいいなと思っています。
災害など、もしものことが起きた時のために、みんなで助け合える環境をつくることも目標です。ここで出会う人とまち中であいさつしたり、違う小学校の子と仲良くなったりと、つながりが広がっているのを実感しています。これからも、もっと広がっていけばいいなと思います。
参加者に聞きました!
小学校低学年の子どもの声
学校ではあまり遊ばないお兄さんやお姉さんたちと話したりすることがとても楽しいです。ごはんもおいしいけど、食後にみんなで遊ぶのがとても好きです。次もまた行きたいです!
|
2人の子どもがいるお父さんの声
最初は入りづらい場所かなと思っていたんですが、来てみたら、娘と同じ学校の高学年のお兄さんやお姉さんたちが楽しそうに遊んでいる姿がすごく印象的でした。娘も自然と輪に入って一緒に遊んで、とてもすてきな居場所だと思っています |
まると食堂の1日に密着!子ども食堂にごはんが並ぶまで9時 集合 調理手順が細かく書かれた、作業工程を確認 9時30分 煮沸処理 全ての調理器具、皿(60食分)を煮沸処理 10時 調理開始 約20人のボランティアが、各担当に分かれ調理開始 この日は、菅刈公園の畑から、朝採れたラディッシュと長ネギを、老人ホーム青葉台さくら苑からアルファ化米を寄付していただきました 11時30分 料理の完成 調理後、盛り付け メニュー アルファ化米を使ったチャーハン 12時 子どもたちが集まってきました 受け付けを済ませたら、手を洗います 12時30分 「いただきます!」 できたてのごはんを前に、みんなで「いただきます」。廊下まで元気な声が響きます 13時 自由時間 食事後、皿洗いは自分たちで。自由時間は、ここでできた友達と楽しい時間を過ごします 13時30分 お見送り スタッフに見送られ、子どもたちは元気いっぱいで子ども食堂を後にします |
こどもば食堂@上目黒
平成28年から始めて9年目になる子ども食堂。小さい頃から来ていた子どもが、大きくなってボランティアとして参加することも増え、学生と子どもたちが楽しく交流できる居場所です。NPO法人こどもばが主催し、こどもば食堂@中央町、かみめみんなの食堂も実施しています。
場所:上目黒住区センター(目黒区祐天寺二丁目6番6号)
日時:原則毎月第4木曜日17時30分から
お問い合わせ:横山 電話:090-4169-2359
一番は、また来たいと思える場所にしたいです
代表・横山さん
ごはんを残しちゃいけませんとか、これしちゃダメっていう規制がない、自由で楽しい場所にしたいですね。これからもできる範囲で、とにかく続けていくことを目標にしています。
いいほいくえん食堂
令和6年4月にスタートした、認可保育所・いいほいくえん自由が丘が運営する子ども食堂。訪れたパパ・ママが保育士さんに、子育ての悩みや普段の様子をお話しできるなど、子どもも大人も安心できる居場所です。
場所:いいほいくえん自由が丘(目黒区緑が丘二丁目16番11号)
日時:月1回土曜日18時15分から
お問い合わせ:電話:03-5731-4040
世代間の関わりが持てるような場所になれるよう、チャレンジしていきます
いいほいくえん自由が丘・職員の皆さん
テーブルや椅子、食器などがいつも保育園で使っているものなので、小さい子が来た時にも安心して過ごせることが特徴です。今後は、近所のおじいちゃんやおばあちゃんが来たり、小学生から高校生がお手伝い感覚で来たりできるような場にしていきたいです。
すずめ食堂
すずめのお宿緑地公園前の大岡山東住区センターを主な活動場所として、スタートした子ども食堂。親子での参加が多く、運営スタッフとの距離が近い居場所です。子ども食堂開催のほか、外遊びを支援するあそぼう会や、無料塾も支援しています。
場所:大岡山東住区センター(目黒区碑文谷三丁目15番5号)
日時:原則毎月第2土曜日11時、第3火曜日18時、第4金曜日18時30分から
お問い合わせ:電話:090-8582-7651
楽しそうな所があるから一緒に行こうとみんなにそう思ってもらえる場所にしたいです
副代表・神代さん
食事を提供する場だけで終わらず、参加する大人や子どもたち自身が主催者になって、周りの人たちをサポートできるようになることを目指したいですね。困っているからサービスを受けるのではなく、自分たちもこの場を一緒につくっていく一員なんだと思ってもらえたらうれしいです。
おやこカフェ
コロナ禍に、居場所がなく困っている子どもたちを支えたいと始まった子ども食堂。開催施設に屋上テラスがあるのが特徴で、外で遊んだり、中でお話ししたりと、思い思いに過ごすことができる居場所です。
場所:ミチノサキ(目黒区目黒本町四丁目3番14号)
日時:原則毎月第3日曜日12時から
お問い合わせ:電話:090-8815-1092
気軽に来ていただける場所にしたいので予約制にはしていません
代表・善本さん
ふらっと来て、子どもも大人も自分のままで過ごせる場所を作っていきたいです。なので、利用者とボランティアの垣根はなく、みんなでごはんを作ったり、遊んだりと自由に過ごせる工夫をしています。自分も他の人も大事にできる、そんな人をどんどん増やしていきたいなと思って、そういう雰囲気を大事にしていきたいです。
その他の子ども食堂
子ども食堂 | 主な実施場所 | 主な開催日時 | お問い合わせ |
---|---|---|---|
かみめみんなの食堂 | 上目黒住区センター(目黒区祐天寺二丁目6番6号) | 毎月第3土曜日11時30分から | NPO法人こどもば(横山 電話:090-4169-2359) |
こどもば食堂@中央町 | 中央町社会教育館(目黒区中央町二丁目4番18号) | 毎月第2金曜日17時30分から | |
おてらでごはん | 明顕山祐天寺(目黒区中目黒五丁目24番53号) | 不定期 | 祐天寺(電話:03-3712-9960) |
Pistaのこども食堂目黒本町 | 目黒本町社会教育館(目黒区目黒本町二丁目1番20号) | 毎月第1金曜日18時から | NPO法人Pista(電話:03-5726-9109) |
ECO膳みんなの食堂 | 東根住区センター(目黒区東が丘一丁目7番14号) | 毎月第4土曜日11時から | ECO膳(王 電話:080-6505-8820) |
とりつだい処 | 八雲住区センター(目黒区八雲一丁目10番5号) | 毎月第3日曜日12時から | なかよし食堂(インクラン 電話:070-3193-7956) |
みどりがおかむりょう食堂zendama | 緑が丘(目黒区緑が丘一丁目11番8号) | 毎月第3土曜日11時から | 一般社団法人日韓農水産食文化協会(電話:03-6233-7867) |
(注釈)子ども食堂利用には予約が必要です(一部を除く)。活動の詳細は、区ウェブサイトをご覧いただくか、各子ども食堂へお問い合わせください
あなたも子ども食堂に参加してみませんか?
食材を寄付して参加
食品などの寄付を希望するかたは、各子ども食堂へお問い合わせください。
ボランティアとして参加
子どもが好きで、料理やお菓子作りも好きだったので、生かせたらいいなと思ったのがきっかけです。アルバイトだとお客さんと会話することはほとんどないですが、子ども食堂では、自分で作ったものを食べてもらいながら一緒に話せて、喜んでもらえるのがうれしいです。ぜひ、皆さんも参加してみてください。 |
ボランティアを希望するかたは、各子ども食堂へお問い合わせください。
子ども食堂に関する区の支援制度は、子育て支援課にお問い合わせください。
子育て支援課子育て支援推進係(電話:03-5722-8723 ファクス:03-5722-9328)
こちらの記事も読まれています