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特集
祐天寺のまちづくり“私たちが祐天寺を好きになったわけ”
閑静なまち、祐天寺。ひっそりした雰囲気の中で、ふと落ちつくこの感じ、気持ちがいい。祐天寺で地域活動する「祐天寺駅周辺の魅力を発信する会」、「ゆ〜マガ」、「HANATOMO YUTENJI」は、どの活動もユニーク。何より皆さん、自分の「好き」に素直。なぜ祐天寺が好きなのか、そのわけを聞いてみました。
お問い合わせ:広報広聴課(電話:03-5722-9486、ファクス:03-5722-8674)
INFORMATION
渋谷駅から東横線各駅停車で6分とアクセス良好な祐天寺駅。



仲間紹介

よしと さん(注釈)
3団体の代表。祐天寺で生まれ、地元愛にあふれる。自称祐天寺愛No.1。

えりな さん(注釈)
札幌で過ごした後、祐天寺へ。ゆ〜マガでは講師兼冊子デザイナーを担当。

平田 さん
主にHANATOMO YUTENJIで活動。祐天寺の花や緑が大好き。

小犬丸 さん
祐天寺で美術館を運営。祐天寺のコインランドリー探索が趣味。

ペイ さん
中国出身で祐天寺を好きになる。まちに頻繁に通うほど愛着を持つ。

藤井 さん
学生時代から何かと縁があった元区民。ShareSeedsで苗を提供。

エン さん
祐天寺でお店を経営。ゆ〜マガではディレクター業もこなす多彩な一面も。
(注釈)よしとさんとえりなさんはご夫婦で活動中!
私たちが祐天寺を好きになったわけ
祐天寺駅周辺の魅力を発信する会とゆ〜マガは、祐天寺を好きな仲間が自然と集まり、偶然の出会いで始まりました
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ペイ |
区で、祐天寺駅周辺のまちづくりを住民参加型で進める取り組みがあって、その中にまち歩き・みどりをテーマとした検討部会ができたんです。よしとさんを始めとする部会の有志が、祐天寺の情報を多くの住民に届けたいという想いから、祐天寺駅周辺の魅力を発信する会が発足したんですよね。 |
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よしと |
うん。持続性のある活動をやりたくて、組織みたいな存在が必要だなと。 |
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エン |
ほぼ同時期くらいに、祐天寺駅周辺の魅力を発信する会からゆ〜マガができたよね。始めから、ゆ〜マガみたいなこともしたいって考えてたの? |

ゆ〜マガは偶然できたんです!
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よしと |
きっかけは、たまたまこどもローカルマガジン(以下コロマガ)という活動団体の代表のかたにお会いして。コロマガは地域の子どもとクリエイターが地元を取材して、地元の魅力を記事にしたローカルマガジンを作成している。コロマガだったら、毎年の発刊で継続的な活動ができるし、かつ、えりなが地域で子どもたちとクリエイティブな取り組みをやりたがっていたので、それもマッチするなと。 |
緑を通じて人と人がつながれたらと思って始めたShare Seeds
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平田 |
以前、緑をテーマにまち歩きを開催した時に、私がずっと大木の写真を撮っていたんです。写真をSNSに投稿するために、HANATOMO YUTENJIという名のインスタグラムをスタートしました。そしてShare Seedsのイベントをフリーマーケットと一緒に開催。こうした種の循環活動は、少しずつ活動の輪が広がっていると実感しています。 |
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藤井 |
私もShare Seedsに参加しています。緑豊かなまちの実現に、少しでも関われたらうれしいですね。 |

私たちが祐天寺を好きなわけ
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小犬丸 |
私は両親が祐天寺に住んでいた流れで住むようになって。家業も継ぐことになり生活の中心地に変わっていきましたね。 |
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エン |
都会に挟まれつつ、いいバランスのまちだなーって思いますね。人も多すぎず、少なすぎず。夜なんて本当に静か! |
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えりな |
私は地元の北海道が大好きなのですが、実際住んでみると落ち着ける場所で。どんどんまちに惹かれていきました。 |
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ペイ |
まちが自分にすごく合っているなって思います。僕は中国出身でかつ民族的にマイノリティーなところがあったんだけど、祐天寺は居心地がよかった。自分のバックグラウンドに合うところが一番好きな理由かなと感じています。 |
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平田 |
祐天寺は珍しい花を植えているかたが多い印象です。生活を楽しんでいる感じが伝わってきますよね。 |
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藤井 |
まち歩きもその日の気分で散歩すればいいやって。そういうふうに楽しむまちなのかなと思います。 |
人々のつながりの希薄化。表面的なにぎやかさよりも深く共感するつながりを
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よしと |
僕は、大学生の時に高知県に行っていて、授業でまちづくりに取り組んでいました。それで祐天寺に帰ってきたら、昔あった大人神輿(みこし)のなり手がいなくて子ども神輿だけになるとか、少しまちの衰退を自分なりに感じたんです。自分たちが気づかないうちにいつの間にかなくなっちゃいそうな怖さがありました。でも、人がいないわけではなくて「見えていない、つながっていない」っていうことなのかなと。だから、SNSで掲示板の情報をシェアするとかゆるーく気軽に地域活動に参加できる仕組みがあれば、祐天寺らしいまちづくりができるかなと思ったんです。 |

地域活動を通して、知る!楽しむ!
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小犬丸 |
私はその活動のおかげで、助かったことがありましたよ。地域活動に加わる前は、周辺の情報には疎い方でした。発信を見て、「あそこにお店ができた」とか知れたの。その後、活動に加わって、自分の中の祐天寺が拡張していくのを実感しました。 |

祐天寺が自分にフィットするんです。
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ペイ |
あと、自分の「好き」に素直な人たちでにぎわってほしい気持ちがあるかな。まちの良さを知り、共感できる人同士がつながることが大事だと思います。 |
そのままのまちを、見つめて、動く。変わっていく日々を、受けとめながら。
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エン |
今後は行政や民間企業などと協力して活動を広げていきたいな。 |
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小犬丸 |
住民の声も非常に大事。生活者の目線を常に持って過ごしていきたいです。 |
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よしと |
まちの変化を知らずに過ぎていくのではなく、認識した上で咀嚼(そしゃく)していきたい。あとは、もっとまちの可視化を進めていきたいな。人だったり、お店だったりの魅力を発掘していって、つながって見える、そんなまちが理想です。 |
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えりな |
そうだね。大人と子どものつながりも創出していきたいな。子どもたちにも自分の好きを見つけてほしいです。 |
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平田 |
HANATOMO YUTENJIで毎日の投稿を継続していきたいですね。もう一つ、この団体は距離感がすごく程よいというか、すごく心地いいんですね。なので、新しいかたがいらしても、皆さんと程よくつながれるといいなと思います。 |
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藤井 |
無理なく長く続けられるっていうことを一緒にやっていきたいですね。 |
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ペイ |
祐天寺駅周辺の魅力を発信する会のメンバーも増やしていきたいです。 |
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よしと |
ぜひ、まずは気軽に僕たちに声をかけてほしいです。仕事や家族は、定年や自立などの理由でいつか離れる可能性がある中、最後に残るのは地域のコミュニティーだと思っていて。そこにいろんな人が集まり、起きる化学反応が、これからの地域の未来をつくっていくんだと感じています。 |

さまざまな面でバランスのとれたまちだなって。
MEGURO+ めぐろTVでも取材しました!
3団体の取り組み
祐天寺駅周辺の魅力を発信する会
幅広い年代が集まっています!
地域の今ある魅力を今いる人たちに向けて発掘、発信、増進する活動を行っています。主な取り組みはローカルマガジン「ゆ〜マガ」の作成やまち歩きなど。今回紹介したかた以外にもメンバーがいます!

インディ さん
講師兼ディレクター。専門はウェブメディアで食や人物、まちの記事を執筆・編集すること。

清野 さん
専門はネットウイルスや詐欺から個人・企業を守るパソコンのお助けマン。

村瀬 さん
専門は都市計画・都市デザイン。
HANATOMO YUTENJI
祐天寺の花と緑をたっぷり紹介
祐天寺の植物を中心とした情報をインスタグラムに投稿。自家採種・購入して余った種をシェアする「Share Seeds」の活動も行っており、次回は11月30日(日曜日)に開催します。


種のシェア風景。インスタグラムでも活動を発信中!
ゆ〜マガ
子どもたちが祐天寺で大活躍!
祐天寺駅周辺に住む子どもたちとプロのクリエイターで作るローカルマガジン。取材やイラスト、文章作成、写真撮影も自分たちで行うクリエイティブな活動です。地域のつながりの強化も目的としています。


子どもたちが協力しながら、ものづくりに挑戦!毎年、子どもたちの参加を募集しています。
PICK UP! ゆ〜マガ
祐天寺駅周辺の子どもたちがプロとつくるローカルマガジン
Vol.2が11月15日(土曜日)に発行!

祐天寺駅周辺の店舗やまちの人に、子どもクリエイターたちが取材をし、素材を作り、完全オリジナルの地域情報誌を作成しています。子どもならではの自由な発想力と着眼点が誌面いっぱいに表現されていて、読み応え十分!クリエイティブな活動をサポートするのは、その道のプロである大人たち。完成までの工程も本格的なのが、ゆ〜マガの特徴です。
ゆ〜マガができるまで
STEP 1

プロのクリエイターから、イラストの描き方や写真の撮り方、文章の表現方法を学びます。「どうしたらいいかな?」そんな問いかけを大人がしながら、子どもたちが一生懸命考え、学びます。
STEP 2

みんなで気になるスポットを出し合い、取材先を決定。STEP 1で学んだことを基に、取材に向けた準備をします。他にもカメラを使って、実際にものや人物を撮影。
STEP 3

いよいよ取材本番!取材先は飲食店やお寺、雑貨屋さんなどさまざまで、子どもたちも大興奮!今まで知らなかったことも教えてもらい、学びが多い体験に。
STEP 4

取材が終わったら、イラストを描いたり、文章を書いたり作業開始。完成に向けて、みんなで試行錯誤しながら作る過程はとてもやりがいがあります。できあがった後の達成感はたまりません!
実際の誌面を紹介!
祐天寺


中目黒五丁目にある祐天寺を取材。お寺の歴史や大きな絵馬にまつわる物語など、住職にお話しいただき、大変貴重な機会となりました。子どもたちの質問に答えるQ&Aのコーナーは必見です。
祐天寺のおぼうさんにQ&A
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なぜおぼうさんは、かみが短いのですか? |
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かみの毛はぼんのうの象ちょうで人間の悪いところという意味で、よく望をおさえるために何回もそります。そって修行などもします。 |
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おじゅずはどんなときに使うんですか? |
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おじゅずはお念仏を何回唱えたか数えるための計算機としても使ったりしているよ!ちなみに昔は108個つながっている1つの輪だったけれど、かぞえにくいので2つの輪がくっついたおじゅずが採用されました。 |
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このお寺は徳川家とゆかりが深いんですか? |
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そういわれています。鐘には、徳川家の家紋「三葉葵(みつばあおい)」が見れますよ。 |
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祐天寺に入口がたくさんあるのはなぜですか? |
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祐天寺に、正門だけではなく、入口がたくさんあるのは、色々な人を受け入れるという意味があるんだよ。 |
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JAMpack

ボタン屋「JAMpack(ジャムパック)」は、珍しいボタンがいっぱい!階段や床のタイルにもボタンの装飾があります。子どもたちはヘアゴム作りを体験しながら、店員さんと楽しく交流しました。


子どもたちのおすすめは虫のボタン。本物の虫が入っており、珍しさと面白さ満点!他にもさまざまな種類のボタンがあり、子どもたちの好奇心をくすぐります。
Vol.2を先取り!

創刊号に引き続き、Vol.2が発行されます。今回もイラスト制作や写真撮影など、子どもたちが担当して楽しい誌面を作り上げています。個性豊かなゆ〜マガをどうぞお楽しみください。
Vol.2の入手方法
11月15日(土曜日)16時15分頃から祐天寺駅前で配布予定。順次、駅前周辺の店舗でも配布。設置に協力していただけるお店も募集しています!
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