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更新日:2023年7月6日

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禁煙の強い味方 禁煙外来と禁煙補助薬

「たばこ」は吸わされている(ニコチン依存症)

たばこをやめられない原因は、ニコチンの依存性にあります。
ニコチンはたばこの煙に含まれる代表的な有害物質のひとつです。たばこを吸うと肺からニコチンが取り込まれ、数秒で脳内に達します。脳内にはニコチン受容体があり、ニコチンが受容体に結合することで、快感を生じさせるドーパミンが大量に放出されます。ニコチンはドーパミンだけでなく、ノルエピネフリン(覚醒、食欲抑制)、セロトニン(気分の調整)などの神経伝達物質の分泌にも関わっています。
ドーパミンは強い快感をもたらし、「たばこを吸うと落ち着く。」「ストレスが解消された。」などと感じ、またたばこを吸いたいという強い欲求にかられます。しかし、時間とともにニコチンは欠乏し、快感とは反対に、イライラや落ち着かないなどの離脱症状が出現します。この不快な離脱症状を解消するため、次のたばこを吸わずにはいられなくなり、喫煙を繰り返すうちにたばこをやめられなくなってしまうのが、ニコチン依存症です。
いつでもやめられると思っていてもなかなかやめられないのは、ニコチンが覚せい剤や麻薬にも劣らない強い依存性を持つからです。
イライラや強い吸いたい気持ちなど、ニコチン離脱症状が強いかたには、禁煙外来や禁煙補助薬を利用して禁煙する方法がお勧めです。

禁煙外来

禁煙外来では、専門家のサポートを受けながら、禁煙補助薬による治療が受けられます。

目黒区では、禁煙外来に係る費用の一部を助成しております

禁煙外来治療費の一部助成をします

詳細はこちらのページをご覧ください。

ニコチン代替療法

禁煙するとニコチン離脱症状が現れます。離脱症状を和らげるため、ニコチンを薬剤(ニコチンガム、ニコチンパッチ)の形で体内に補給し、習慣的依存から抜け出します。ニコチン補給量を減らしながら、ニコチン依存から離脱する方法がニコチン代替療法です。
禁煙補助薬の用法、用量などは、医療機関、薬局でご相談ください。

ニコチンガム

薬局薬店で購入できますので、詳しくはご相談ください。

  • ニコチンガムは、禁煙のための「魔法の薬」ではありません。しかし、タバコを吸いたい気持ちをおさえたり、禁煙後の離脱症状を軽減することができ、禁煙を成功しやすくします。
  • 完全にタバコをやめてから、ニコチンガムを使用します。
  • タバコを吸いたいと感じたら、タバコの代わりにニコチンガムをかみます。
  • 1回の使用量は必ず1個とし、1個を約30分から60分間かけて断続的にゆっくりかみます。ガムを速くかめばかむほど、速くニコチンを得ることができますが、あまり速くかむとニコチンは口腔粘膜から吸収されず、唾液と一緒に胃に入り吐き気や胸焼けなどの副作用を引き起こします。
  • 禁煙後の離脱症状を緩和するために、1日に必要な量のニコチンを摂取する必要があります。最初の1か月は、1日4個から12個のニコチンガムを使用します。
  • 使用期間は3か月です。ニコチンガムを使い始めて、1か月から2か月位すると禁煙に自信が付きます。その後、使用個数を徐々に減らし、3か月以内にニコチンガムを中止するようにします。
  • 禁煙に自信がもてるまでは、突然の喫煙の要求に備え、常にニコチンガムを持ち歩くようにします。

ニコチンパッチ

禁煙外来等で処方を受ける他、薬局薬店で購入できます。
ニコチンパッチはニコチンを含んだ貼り薬で、ニコチンが皮膚の毛細血管から吸収されます。ニコチンガムに比べて、義歯など歯の悪い人や営業マンなどの接客関係の職業の人でも使いやすくなっています。

  • 薬はサイズにより含まれているニコチンの量が異なります。医師や薬剤師の指導を受け、適切に使用します。
  • 薬は1日1回貼りかえ、貼る際にシワができないように伸ばして貼ります。傷や皮膚病のある場所、またベルトラインや体毛の濃い部分に貼らないようにします。
  • 皮膚刺激を避けるため、毎日貼る場所を変え、同じ場所に繰り返し貼らないようにします。
  • 貼ったまま入浴や水泳はできますが、上から強くこすらないように気をつけます。入浴後に貼る場合は、水分を十分に取り除き、乾燥させてから貼ります。
  • 使用中は喫煙しないこと。喫煙すると過量のニコチンが摂取される可能性があり、頭痛、めまい、吐き気などの副作用が現れる恐れがあります。

飲み薬の禁煙補助薬

バレニクリン(チャンピックス錠)

医師の処方が必要です。
日本で初めてのニコチンを含まない飲み薬です。禁煙に伴うイライラや集中できないといった離脱症状をおさえ、タバコに対する欲求を軽減します。さらに、喫煙による満足感を抑え、吸いたい気持ちを弱めるため、禁煙成功率が高くなっています。
ニコチン代替療法とは異なり、いきなり禁煙するのではなく、この薬を飲み始め、喫煙本数を減らし、8日目から禁煙を開始します。
製薬会社からの供給停止のため、現在禁煙外来治療の受付を休止している医療機関があります。詳しくは医療機関にお問い合わせください。

関連リンク

禁煙したい方へ(東京都保健医療局ホームページ)

禁煙を円滑に進めるポイントや東京都の医療機関一覧についてご覧いただけます。

お問い合わせ

健康推進課

ファクス:03-5722-9329