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スポーツの力で誰もが輝ける社会へ (めぐろ区報 令和元年10月25日号に掲載した記事です)
東京2020大会への期待
東京で56年ぶりに開催されるオリンピックまであと9カ月、パラリンピックまではあと10カ月となりました。両競技大会への興味・関心は高まるばかりです。世界中の選手たちが、国や地域、文化、障害の有無などさまざまな違いを認め合い尊重しながら、メダルや記録を目指して、ひたむきに努力する姿に、私たちは多くの感動を覚えることでしょう。
オリンピック精神とレガシー
実は、オリンピック・パラリンピックは、人権に深い関わりを持っています。国際オリンピック委員会が定めるオリンピック憲章には、オリンピズム(オリンピック精神)の根本原則として、人権に配慮した大会であることがうたわれています。また、施設整備による利便性の向上や、他者との違いを認め合える人権意識の向上など、人々の暮らしに与える有形・無形の持続的な効果をオリンピック・レガシー(遺産)といい、オリンピック憲章では、大会のレガシーを、開催する国と都市が引き継いでいくよう奨励しています。
レガシーの一例を挙げると、ピクトグラム(絵文字)があります。ピクトグラムは、どのような言語で生活する人でも直感的に理解できるようにするもので、1964年の東京大会で初めて導入されました。今では、公共施設などさまざまな場所で使われており、言語のバリアフリーが、レガシーとして残った好事例です。
誰もが輝ける社会を目指して
区は、平成28年にスポーツ推進計画を策定し、パラリンピックの正式種目であるボッチャや車椅子テニスなど、年齢や障害の有無等にかかわらず楽しめるスポーツイベントの開催や、外国人選手との交流事業など、スポーツの普及を通じた交流を進めています。
また、テコンドーの公式練習会場として予定されている中央体育館は、車椅子でも移動できる大型エレベーターや、広さと多機能な設備を備えた誰でもトイレ・シャワーを設置するなど、バリアフリー化を進めており、2年4月に新たに開館する予定です。
東京2020大会は、スポーツ振興はもちろん、外国人や障害があるかたなどへの理解を促進していく大きな機会となることでしょう。みんなで一緒に大会を楽しみ、大いに盛り上げながら、スポーツを通して誰もが輝ける社会の実現に向けて、大きな一歩を踏み出していきましょう。
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