更新日:2025年10月20日

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ダニ媒介感染症

ダニ媒介感染症とは

病原体を保有するダニに咬まれることによって起こる感染症です。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、つつが虫病、日本紅斑熱、ライム病などがあります。

ダニが運ぶ感染症に注意(PDF:543KB)
マダニによる感染症SFTSってどんな病気?(PDF:567KB)

主な症状

症状は、発熱、全身倦怠感、消化器症状、時に意識障害などの神経障害や出血症状が出現します。潜伏期間は病原体によって異なりますが、多くはダニに咬まれてから2週間程度です。

主な感染経路

病原体を保有するダニに咬まれることで感染します。

治療方法

抗菌薬、抗ウイルス薬での治療を行います。対症療法が中心となる疾患もあります。

予防のポイント

マダニは春から秋にかけて盛んに活動しています。山や草むらに多く生息しているため、レジャー(ハイキング、キャンプ等)の際にマダニに咬まれ、感染する可能性があります。山や草むらで活動する際は、マダニに咬まれないように長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を控えましょう。虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。
また、服にマダニが付いた場合に確認しやすいよう明るい色の服を着用し、屋外活動後は、足の付け根、手首、頭部等がマダニに咬まれていないか確認しましょう。
マダニにご用心

マダニに咬まれたら

マダニに咬まれたときに、虫体を無理に取り除こうとすると、体液が体内に入ったり、皮膚の中に虫の一部分が残ったりすることがあります。無理に自分で取り除こうとせず、医療機関で処置をしてもらいましょう。
また、マダニに咬まれた後、数週間は体調の変化に注意し、発熱などの症状がみられた場合も医療機関を受診しましょう。

ダニ媒介感染症の流行状況

流行状況については、東京都感染症情報センターの東京都の発生状況をご確認ください。

都内におけるつつが虫病の流行状況

都内におけるダニ媒介感染症の流行状況 推移グラフ(10年分)

推移グラフ(10年分)は、それぞれ感染症名(クリミア・コンゴ出血熱、回帰熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、つつが虫病、日本紅斑熱、ライム病)を選択し、更新ボタンを押してください。

猫や犬から人へ感染するSFTSについて

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する感染症ですが、猫に咬まれたことが原因でSFTSウイルスに感染した事例が報告されています。

SFTSウイルスに感染し、発症している動物の血液などの体液に直接触れた場合、感染する可能性があります。ただし、健康な猫や犬、屋内のみで飼育されている猫や犬から人がSFTSに感染した事例はこれまでに報告がありません。

動物由来感染症に対する予防の観点からも、動物を飼育している場合、過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなど)は控えましょう。また、野生動物との接触は避けましょう。

ペットがマダニに刺されないようダニ駆除剤を利用し、ペットに付着したマダニは適切に駆除しましょう。

国立健康危機管理研究機構「国内外における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生状況について」

関連するページ

厚生労働省「ダニ媒介感染症」

東京都感染症情報センター「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」

東京都感染症情報センター「ダニ媒介脳炎」

東京都感染症情報センター「つつが虫病」

東京都感染症情報センター「日本紅斑熱」

東京都感染症情報センター「ライム病」

国立健康危機管理研究機構「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」

国立健康危機管理研究機構「ダニ媒介脳炎」

国立健康危機管理研究機構「つつが虫病」

国立健康危機管理研究機構「日本紅斑熱」

国立健康危機管理研究機構「ライム病」

 

お問い合わせ

保健予防課 感染症対策係

ファクス:03-5722-9890

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