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マダニにご用心
マダニについて
マダニは、野山や草むら、ヤブなどに生息し、近づいた動物や人に咬みついて寄生し、吸血します。感染症を媒介することもあるため、キャンプやハイキングなど野山に出かけるとき、また市街地でも公園の草むらなどに入る機会があるときなどには気をつけましょう。
住まいの中にいるダニとは違い、肉眼で見える大きさで、性質も全く異なるダニです。
生態
マダニの体長は、種類にもよりますが、成虫のダニでは吸血前で3から8ミリメートル、吸血して満腹になると膨らんで10から20ミリメートルにもなります。
1回の吸血期間が、数日から長いものは10日間以上になります。満腹になると自分から離れますが、それまではなかなか離れません。
春から秋にかけて活動が活発になります。
吸血前のマダニ
吸血後のマダニ
被害
マダニによって媒介される感染症には、日本紅斑熱やライム病、回帰熱、ダニ媒介性脳炎などがあります。
また2012年以降、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が、西日本を中心に毎年数十人発生し死亡例も報告されています。
予防
マダニに咬まれないようにすることが大切です。
草むらやヤブなど、マダニが生息する場所に入る場合には、以下のポイントに気をつけましょう。
- 帽子や手袋の着用、首にタオルなどを巻くなど肌の露出を少なくする
- 長袖・長ズボン・登山用スパッツ等を着用し、シャツのすそはズボンの中に、ズボンのすそは靴下や長靴の中に入れる
- サンダル等は避け、足を完全に覆う靴を履く
- 服の素材は、マダニが比較的付きにくい化学繊維(ナイロン製など)のものを選ぶ
- マダニが付いたときに見つけやすい明るい色の服を着る
野山などでの服装例
ディートやイカリジンという成分を含む虫よけ剤もマダニに有効とされていますが、過信せず補助的な使用にしましょう。
帰宅するときは、衣服等をよくはらってから家の中に入ります。帰宅後は、シャワーや入浴をして、マダニが付いていないか確認しましょう。特に、わきの下、足の付け根、手首、ひざの裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
マダニに咬まれたときは
マダニの唾液には麻酔物質が含まれているため、咬まれた直後は気がつかないことが多いようですが、数日して異物感やかゆみなどから吸血中のマダニに気がつくこともあります。
マダニは、皮膚にしっかりと口器を突き刺して固定しているので、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残り、炎症を起こすことがあります。できるだけ医療機関(皮膚科)で処置をしてもらってください。
また、マダニに咬まれたら、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状が認められた場合は医師の診察を受けてください。
関連情報
お問い合わせ
生活衛生課 環境衛生係
電話:03-5722-9500
ファクス:03-5722-9367