ここから本文です。
子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症)予防ワクチン接種を逃したかたへ(キャッチアップ接種)
積極的な勧奨を差し控えていたことにより接種機会を逃したかたへの接種
キャッチアップ接種(特例接種)
令和4年3月18日付け厚生労働省通知において、HPVワクチンの積極的勧奨差し控えにより定期接種を受けられなかったかたを対象に、キャッチアップ接種を実施しています。
対象となるかた
対象者は平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性で、子宮頸がん(HPV)予防ワクチンの接種を完了していないかたです。
期間:令和4年4月1日から令和7年5月7日まで(目黒区民に限ります。)
ただし、令和4年4月1日から令和7年5月7日までに1回以上接種したかたは、令和8年3月31日まで接種期限が延長されます。詳しくはHPVワクチン(キャッチアップ)接種 期間延長のお知らせをご確認ください。
- 既に発行された予診票には9価ワクチン(シルガード9)の記載はありませんが、現在お持ちの予診票で9価ワクチン(シルガード9)を接種できます。
- 転入などで目黒区の予診票が手元にない場合や紛失した場合は、必ず母子手帳で接種歴をご確認のうえ、下記フォームから予診票発行の申請をしてください。母子手帳で確認できない場合は、超過接種防止のために、目黒区や前住所地の保健所に接種歴をご確認ください。
- 接種を受ける前には、接種を受けるかどうかを判断する際や接種を受ける段階での注意事項などが掲載された厚生労働省が発出しているリーフレットを必ずお読みください。また、不安や疑問に感じることは接種医にご相談ください。
厚生労働省のホームページでは、子宮頸がん(HPV)予防ワクチンを逃したかたのための接種(キャッチアップ接種)に関する情報が掲載されています。キャッチアップ接種リーフレットもご覧いただけます。
ヒトパピローマウイルスワクチンの接種を逃したかたへ キャッチアップ接種のご案内(厚生労働省)
令和6年度子宮頸がん予防ワクチンのお知らせ(キャッチアップ接種)(PDF:454KB)
HPVワクチン(キャッチアップ)接種 期間延長のお知らせ
接種延長について
キャッチアップ接種期間は令和4年4月1日から令和7年3月31日まで(目黒区民のかたは新型コロナ蔓延による定期予防接種期間延長措置を行っているため令和7年5月7日まで)となっていましたが、今夏以降の大幅な需要増によりHPVワクチンの接種を希望しても受けられなかったかたがいる状況を踏まえ、条件を満たすかたは接種期限が延長されます。
また、令和6年度定期接種対象の高校1年生相当(平成20年度生まれ)のかたも同様に延長されます。
対象者
目黒区在住のかたは、以下のいずれかの条件を満たしている場合、今回の期間延長対象となります。
- キャッチアップ接種対象者(平成9年から19年度生まれの女性)のうち、令和4年4月1日から令和7年5月7日までにHPVワクチンを1回以上接種し、3回に接種が未完了のかた
- 平成20年度生まれの女性で、令和4年4月1日から令和7年5月7日までにHPVワクチンを1回以上接種し、3回の接種が未完了のかた
対象者のかたには2月7日に勧奨通知を送付しております。目黒区外で接種されたかたや、目黒区転入前にすでに接種を完了しているかたなどにも送付されている場合があります。ご了承ください。
留意点
- これまでに1回または2回接種したことがあっても、その接種のすべてがキャッチアップ接種期間外である場合は、今回の延長対象外となります。(少なくとも1回はキャッチアップ接種期間内に接種している必要があります。)
- 自治体によってキャッチアップ接種期間延長の条件が異なる場合がございますので、目黒区から転出した際にはお住まいの自治体へご確認ください。
- 延長対象者のかたで、お手元に「令和7年3月31日」期限の予診票がある場合は、そのまま令和8年3月31日までご使用いただけます。
-
現在、厚生労働省へ「令和7年4月1日から令和7年5月7日までの期間中にHPVワクチンを初めて接種したかたについて、令和8年3月31日までの接種を定期接種として取扱うか否か等」について照会をしておりますが、回答内容によっては任意接種として取扱う可能性があります。万が一、任意接種として取扱う場合も全額公費負担させていただきますが、その接種で健康被害を受けた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を受けることになります。詳しくは予防接種による副反応および健康被害救済制度をご覧ください。
延長期限
令和8年3月31日まで延長
予診票の発行申請(定期接種・キャッチアップ接種共通)
目黒区に転入されたかたや予診票を紛失された場合、キャッチアップ接種対象のかたは、こちらのフォームから予診票発行の申し込みが出来ます。
お申込み前に必ず母子手帳で接種歴をご確認ください。
母子手帳で確認できない場合は、超過接種防止のため、目黒区や前住所地の保健所に接種歴をご確認ください。
現在、お申込みが殺到しており、順次処理を行っているため、申し込みから住所登録地に予診票が到着するまで10日から2週間程度の日数がかかっています。
なお、窓口に直接お越しいただいたとしても、即日の発行は出来ません。その場で受付をし、郵送にて送付させていただきます。
令和6年度 子宮頸がん(HPV感染症)予防接種予診票 交付申込 (定期・キャッチアップ)
予防接種を受ける場所
子宮頸がんワクチン(キャッチアップ)接種実施医療機関(PDF:176KB)
目黒区内の契約医療機関で接種してください。なお、目黒区以外の22区医療機関でも受けられる場合があります。直接、当該区または医療機関にお問い合わせください。
List of institutions where English is available (vaccination against HPV catch-up only)(PDF:257KB)
英語版の医療機関名簿です。
予防接種の費用・過去に自費で接種した払い戻し(償還払い)
送付された予診票を使用し、予診票の有効期間内に接種を受けたときは無料です。ただし、目黒区が発行した予診票を使用しないで接種したり、決められた医療機関以外で接種したり、有効期間を外れて受けたときなどは有料になります。
なお、学業の都合等で目黒区に住所を置いたまま、東京都23区外の市町村で接種をする場合は事前に依頼書の手続きが必要です。内容や手続き等については以下のリンクページをご確認ください。
積極的勧奨差し控え期間に自費で接種したかたの任意接種費用助成(償還払い)
HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより、定期接種の機会を逃したかたで定期接種の年齢を過ぎてHPVワクチンの任意接種を自費で受けたかたへ接種費用の助成(償還払い)を行います。
償還払いを受けるには条件や申請が必要となりますので、下記のページで詳細をご確認ください。
申請期限は令和7年3月31日(必着)です。
HPVワクチンの特徴
「〇価」とは簡単に言うと「〇種類のタイプのウイルスに対する免疫力をつけられるか」ということを表しています。
ワクチンの特徴 | |
---|---|
2価ワクチン サーバリックス |
子宮頸がんを引き起こしやすい2種類のタイプのウイルス「HPV16型・18型」への感染を防ぐためのワクチン。子宮頸がんの原因のおよそ50から70パーセントを防ぐとされています。 |
4価ワクチン ガーダシル |
HPV16型、18型および6型、11型「主に尖圭コンジローマ:良性のイボが性器や肛門の周りにできる病気」の原因となるウイルスの感染を予防するワクチン。子宮頸がんの原因となるウイルスを防ぐ効果は2価ワクチンと同程度です。 |
9価ワクチン シルガード9 |
HPV6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型の9つの感染を予防するワクチン。子宮頸がんの原因のおよそ80から90パーセントを防ぎ、感染予防効果は2価・4価ワクチンより高いとされています。 |
主な原因となる遺伝子型 | |
---|---|
子宮頸がん | HPV16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型 |
尖圭コンジローマ | HPV6型、11型 |
接種回数と標準的な接種間隔
2価ワクチン(サーバリックス)
3回接種
- 1回目:初回接種
- 2回目:初回接種から1か月後
- 3回目:初回接種から6か月後(1回目から5か月以上、2回目から2.5か月以上空いていること)
4価ワクチン(ガーダシル)
3回接種
- 1回目:初回接種
- 2回目:初回接種から2か月後
- 3回目:初回接種から6か月後(2回目から3か月以上空いていること)
9価ワクチン(シルガード9)
3回接種
- 1回目:初回接種
- 2回目:初回接種から2か月後
- 3回目:初回接種から6か月後(2回目から3か月以上空いていること)
以前に接種歴があり、その当時使用していたワクチンが不明な場合は接種医にご相談ください。
標準的な接種間隔以上に期間があいた場合や、接種間隔にご不明な点がある場合は接種医にお問い合わせください。
キャッチアップ接種の回数
- これまでに3回接種しているかた:子宮頸がん予防接種は完了していますので、新たに接種の必要はありません
- これまでに2回接種しているかた:残り1回を接種
- これまでに1回接種しているかた:適切な間隔を空けて残り2回を接種
- これまでに一度も接種されていないかた:適切な間隔を空けて3回接種
以前に接種歴があり、その当時使用していたワクチンが不明な場合は接種医にご相談ください。
標準的な接種間隔以上に期間が空いた場合や、接種間隔にご不明点がある場合は接種医にお問い合わせください。
子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症)予防ワクチン接種を受けるにあたっての注意
予防接種後にみられる副反応
HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
また、稀ですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こる場合があります。接種後に体調の変化があった場合には、すぐに医師に相談してください。
発生頻度 | 2価ワクチン(サーバリックス) | 4価ワクチン(ガーダシル) | 9価ワクチン(シルガード9) |
---|---|---|---|
50パーセント以上 | 接種部位の痛み、赤み、腫れ、疲労感 | 接種部位の痛み |
接種部位の痛み |
10パーセント以上 50パーセント未満 |
かゆみ、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など | 接種部位の赤み、腫れ | 接種部位の腫れ、赤み、頭痛 |
1パーセント以上 10パーセント未満 |
じんましん、めまい、発熱など |
頭痛、接種部位のかゆみ、発熱 |
浮動性めまい、悪心、下痢、接種部位のかゆみ、 内出血、発熱、疲労など |
1パーセント未満 | 接種部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 |
下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、 接種部位のしこり、出血、不快感、倦怠感など |
嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、接種部位の出血、 血腫、しこり、倦怠感など |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など | 感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
(注記)重い症状
- アナフィラキシー:呼吸困難、じんましん等の症状
- ギラン・バレー症候群:手足の力が入りにくい等の末梢神経の病気
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛・嘔吐・意識低下等の脳や神経の病気
HPVワクチン接種後に生じた症状の報告頻度
1万人あたり約8人から9人。重篤と判断された報告頻度は1万人あたり約5人から7人。
(注記)報告数(副反応疑い報告制度における報告数)は企業からの報告数と医療機関からの報告数の合計。
企業からの報告は販売開始からの報告数、医療機関からの報告は平成22年11月26日から令和4年9月末時点までの報告数。 出典 厚生労働省作成リーフレット
子宮頸がん予防ワクチン接種後の痛みの診療について(平成26年7月通知)(PDF:185KB)
上記の接種後の痛みの診療についてと以下の2価ワクチン(サーバリックス)の説明書、4価ワクチン(ガーダシル)及び9価ワクチン(シルガード9)の説明書もご参照ください。
2価ワクチン(サーバリックス)の説明書(PDF:614KB)
4価ワクチン(ガーダシル)の説明書(PDF:1,101KB)
9価ワクチン(シルガード9)の説明書(PDF:1,208KB)
保護者の同伴
16歳未満の定期予防接種の実施にあたっては原則、保護者の同伴が必要です。
諸事情で保護者が同伴できない場合、「委任状」または「同意書」をご使用いただいて接種することができる場合があります。
詳しくは、子どもの予防接種(ページID:3486)内の項目「委任状・同意書」をご覧ください。
関連するページ
- 子どもの予防接種
お子さんの定期予防接種について、目黒区でのお知らせ方法や接種方法をご案内します。 - 子宮がん検診
目黒区が実施する子宮がん検診(子宮頸がん、子宮体がん)のページです。
子宮頸がん予防ワクチンは、全ての発がんの原因となるHPV感染を防ぐことができるわけではありません。ワクチン接種に加え、早期発見のために子宮頸がん検診を定期的に受診することが重要です。20歳を過ぎたら定期的に子宮がん(頸がん)検診を受けましょう。 - 子宮頸がんという病気
子宮頸がんに関する情報を掲載しています。 - 子宮頸がん予防ワクチンに関する情報及び相談窓口(厚生労働省)
厚生労働省のホームページです。
お問い合わせ
感染症対策課 予防接種係
電話:03-5722-7047
ファクス:03-5722-9890