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ゲートキーパー
ゲートキーパー(Gatekeeper)とは、「門番」という意味です。
自殺対策におけるゲートキーパーは、「地域や職場、教育、その他様々な分野において身近な人の自殺のサインに気づき、その人の話を受け止め、必要に応じて専門の相談窓口へつなぐなどの役割が期待される人」のことです。
話をよく聞き、一緒に考えてくれるゲートキーパーがいることは、悩んでいる人の孤立を防ぎ、安心を与えます。
1 気づく
「何か悩みがありそうだ」「体調が悪そうだ」と感じるサインには次のようなものがあります。
- ひどく落ち込んでいる。
- 集中できない。
- なかなか決断できない。
- くよくよして悲観的。
- 自分はダメだという。
サインに気づいたら、勇気を出して声をかけてみましょう。
2 傾聴する
傾聴とは、本人の言いたいことや悩みをありのまま受け入れ、じっくりと耳を傾けることです。傾聴は、「受容」と「共感」がポイントです。
受容
本人の気持ちや言葉を尊重し、否定せずにそのまま受け止めること。善悪の評価や助言は必要ありません。
共感
相手の立場や気持ちを共に感じること。うなずくだけでもいいでしょう。
3 つなぐ
自殺を考えるほど悩みを抱えている人には、多くの場合その背景に様々な問題が複雑に絡み合っている状況が見られます。専門の相談機関などに相談することによって具体的な解決の糸口が見つかるかもしれません。自殺を防ぐためには、ゲートキーパーが本人の話をしっかり受け止めた上で関係機関と連携し、継続的な支援ができるようにすること(つなぐこと)が大変重要です。
4 見守る
継続してこれまでどおり自然な雰囲気で声をかけたり、生活の中で体やこころの負担が軽減するように配慮するなどして、あせらず温かく見守りながら回復を支えましょう。
ゲートキーパー養成講座「悩んでいる人にどう気づき、かかわるか」(YouTube配信)
目黒区では、一人でも多くのかたにゲートキーパーについて理解を深めていただくために、特定非営利活動法人OVAによるゲートキーパー研修動画を公開しています。
本動画は、YouTubeで講座内容を配信しておりますので、お好きな時間に何度でもご覧ください。
ゲートキーパー養成講座「悩んでいる人にどう気づき、かかわるか」(YouTube配信)
ゲートキーパー養成講座(対面開催)
自殺対策において、命の門番である「ゲートキーパー」は特別な資格ではありません。自殺のサインに気づき、話を聴き一緒に考えるゲートキーパーは、悩んでいる人の孤立を防ぎ、安心を与える存在です。身近なかたの悩みに気づき、声をかけ、傾聴するなどのポイントを学びます。
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