更新日:2015年6月12日
目黒区には多くの井戸がありますが、飲んでも大丈夫という保障はありません。
井戸水の使用
目黒区では、飲み水を考えるとき、その安全性から、まず第一に水道水をと考えています。個人の嗜好などの理由から、井戸水を飲用されている方も多くいらっしゃるのではないかと思いますが、井戸水の使用については、自己の責任において、自らが管理を行わなければなりません。
目黒区では、飲用する井戸水の衛生を守るため、『目黒区飲用井戸等の衛生管理指導要綱』(昭和63年3月29日)により、井戸水の望ましい管理を指導しています。
井戸やその周囲は清潔に!
目黒区内の井戸は、比較的浅い井戸が多く、地表の影響を受けやすいと思われます。井戸の周囲を清潔に保つほか、土壌や地下水を汚染するおそれのあるものを近くに置かないようにしましょう。また、動物などがみだりに近づかないようにしてください。井戸の周囲やポンプ設備などは、定期的に点検しましょう。
水質検査で安全確認
井戸水は水道水と違って、水源や経路の状況が確認できません。そのため、いつでも同じ状態の水とは限りません。
- 毎日、色・濁り・におい・味の確認をする習慣をつけましょう。
- 1年に1度は、水質検査機関による水質検査を行いましょう。水質検査の結果、水質基準に不適合だった場合、煮沸等によって飲用することができる場合もありますが、検査した項目以外の汚染を疑わせることも多いため、飲用せず雑用に使いましょう(用途は、保健所におたずねください。)。
飲用するための基本的な検査項目と水質基準
検査項目 | 水質基準 |
---|---|
一般細菌 | 1ミリリットルあたり100個以下 |
大腸菌 | 検出されないこと |
亜硝酸態窒素 | 1リットルあたり0.04ミリグラム以下 |
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 | 1リットルあたり10ミリグラム以下 |
塩化物イオン | 1リットルあたり200ミリグラム以下 |
有機物(全有機炭素TOC) | 1リットルあたり3ミリグラム以下 |
pH値 | 5.8以上8.6以下 |
味 | 異常でないこと |
臭気 | 異常でないこと |
色度 | 5度以下 |
濁度 | 2度以下 |
周辺の状況等により、有機溶剤や重金属類等の検査を追加します。
全国各地にある有名な湧き水も、過信は禁物です。中には、見た目や味だけで評価されているものもあるため、沸かして飲むくらいの用心をしましょう。
異常を感じたら
水質に異常を感じたり、体調がおかしくなったときは、飲用をやめ、保健所に連絡してください。保健所では、日常的な相談にも応じています。
関連するページ
目黒区では、震災時協力井戸を指定しています。
